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「笹団子」について

 新潟のおみやげとして人気の高い「笹団子」。その由来には諸説あります。

 新潟名物といえば「笹団子」。昔は春から初夏にかけ家庭で作られ食べられている物でしたが、今では1年中販売されており、おみやげとして人気があります。

笹団子の由来

 笹団子の由来には様々な説があります。
 「北越風土記」によれば、戦国時代に携行保存食として生まれたと言われています。下級武士が戦場に向かうとき携帯食として持って行き、団子は人が食べ、笹は馬に食べさせていたとのこと。
 その他に、厳しい年貢の取りたてに苦しんだ農民が、わずかに残った米をおいしく食べつなぐように工夫して作ったという説や、中国から伝わった「ちまき」が由来という説などがあります。いずれも笹の持つ防腐効果を利用して作られたものであることがわかります。

 今では一年中みられる笹団子ですが、かつてはちまきと同じく端午の節句に合わせて作り供えられていました。農村では田植えの終わりを祝って、柏崎地域では6/15のえんま市に、岩船などの養蚕地帯では7/1に作られていたそうです。
 団子には笹ではなく、ヨモギ(もち草)が練りこまれています。地域によってはヤマゴボウ(オヤマボクチ)の葉を使っていたところもあります。しかし、最近では採集が難しくなったため、ヨモギが一般的なようです。また一般的には小豆餡が入っていますが、地域によっては「きんぴら」などの惣菜をいれる所もあります。昔は野菜の煮物、塩辛などを餡としていれていたところもありました。珍しいものでは「カレー笹団子」も製造販売されています。

参考

  • Wikipedia contributors. “笹団子”. Wikipedia. (online), (accessed 2007-5-4).
  • 新潟日報OBペンクラブ編. “笹だんご”. 新 にいがた味100選. 新潟日報事業者, 2001,p. 52-53. (ISBN 4-88862-884-X)
  • 石毛直道他. “新潟 笹団子”. 日本の郷土料理6 北陸. ぎょうせい, 1986, p. 43. (ISBN 4-324-00276-2)
  • 佐藤恵美子. “地域の食材と郷土料理”. 新潟県の地域と文化. 板垣俊一編. 本の泉社, 2006, p. 163-178. (ISBN 4-88023-417-6)

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