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話半分で受け取ってください。

工事不要!AINXのタンク式食洗機「AX-S3W」を買ってみた

AINX AX-S3W

 わが家に食器洗い乾燥機がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

 食洗機は便利そうだけど、古い家では食洗機に給水するための止水栓を増設したり、混合栓に分岐水栓を増設したりする必要があるのがネック。ましてキッチンまるごとリフォームが必要なビルトインは大事過ぎて論外。っていうか、ビルトインの食洗機って故障したときの買い換えどうするんですか。

 そんな風に思っていたある日、いつものように大量に届くメール(そのほとんどは楽天とかAmazonとかのオススメ商品情報)を処理していたら、「工事が不要なタンク給水式を採用した食器洗い乾燥機」というジャストシステムからのDMが目に入ってきました。
 どうやら最近は給水栓を用意しなくても使えるタンク式の食洗機が各社から出てるらしい。シロカとかアイリスオーヤマとか。

AINX AX-S3W

 で、買いました。給付金が敏感すぎた。ストレートにカートに追加して……!

 機種は AINEX の AX-S3W です。洗浄に使用する水は内蔵しているタンクから給水する仕組みになっています。給水栓なんていらなかったんや。

どうでもいいけどJust Myshopが安かった

 今回は ジャストシステムの通販サイト「Just MyShop」 で購入しました。Amazonや楽天でも取り扱いがありましたが、ジャストシステムが一番安かったです。ジャストシステムの通販サイトは意外なアイテムが意外に安く手に入ることがあるので侮れません。その代わり届くのに1週間かかったりします。

 価格は39,800円。かーらーのー貯まっていたポイントを使って1,000円引。さらになんかよくわかんないけど「お買い物お楽しみ30%OFFクーポン」が使えたので使ってみたら11,941円引になり、最終的に26,859円で手に入れることができました。
 いや、まじで30%OFFクーポンはヤバい。「あのクーポンは間違いでした」という連絡が来るのではないかとビクビクしているのですが、今のところ来ていないのでこのまま逃げ切れそう。

開封

AINX AX-S3W

 箱は組箱(温泉饅頭とかでよくあるフタを開けるタイプの箱)になっています。重い本体をがんばって箱から引き上げる必要がありません。

AINX AX-S3W

 本体には手をかけるところが底面にしかないので、持ちあげるのがちょっと大変かも。

内容

AINX AX-S3W

 給水カップ、排水ホース、給水ホース、小物用水切りカゴが同梱されています。小物用水切りカゴは食洗機内で使うものではなく、単なるおまけのようです。

 タンク式の食洗機ですが、給水栓に接続して使用することもできます。接続部分は回転固定式(ネジ式)で規格はG1/2です。

AINX AX-S3W

 庫内は上下2段になっており、上の段には箸やスプーンなどをいれることができます。これが結構便利。下のカゴはコロが付いていて引き出すことができます。

 標準収納容量は16点(大皿2、中皿3、小皿2、小鉢2、茶わん2、汁わん2、コップ3)となっています。だいたい2〜3人分くらいです。

AINX AX-S3W

 到着時点で庫内に水分が残ってました。試運転したときの水が乾燥できずにそのまま残ってたのかも。Amazonのレビューでも「はじめから濡れていた」と書かれたものが散見されたのでよくあることのようです。まあ、ちゃんと動作確認してるということで(知らんけど)。

設置

AINX AX-S3W
 水切りカゴを置いていたところを空けました。

 とりあえず置く場所を確保します。本体サイズは高さ458mm x 幅428mm x 奥行 425mm です。タンク内蔵型のため、同容量の食洗機に比べるとちょっと奥行きが長い印象。また、設置にあたり背面と側面に10cm以上空間を空ける必要があるため、なんだかんだで60cm四方は欲しい感じです。

AINX AX-S3W

 どっかり置いたところ。なかなかの存在感。

AINX AX-S3W

 本体向かって右側に排気口があるので、これを塞がないように設置する必要があります。キッチンのレイアウトによっては排気口を塞がずに設置するのが難しいかもしれません。

AINX AX-S3W

 置き場所が決まったら、本体背面にある排水ホース接続口に排水ホースを接続します。固定クリップがついているのでマイナスドライバーで締めます。吸水口と間違えないように気を付けましょう。

AINX AX-S3W

 排水ホースには固定用の吸盤がひとつ付いています。思ったよりはくっつくけどまあまあ簡単にとれる吸盤(2、3日経つとはずれてることが多い)なので、気になるようなら別の吸盤に取り替えたほうがいいかも。

AINX AX-S3W
 排水ホースが長すぎて正直持て余す。

 あとはコンセントを差し込めば設置完了。給水栓を接続する必要がないので簡単です。

 以下、コンセントにつながっている/つながってない状態を「電源供給あり/なし」、「Power」ボタンを押して起動する/終了することを「電源ON/OFF」で表します。

初めての稼働

AINX AX-S3W

 それでは使ってみます。最初にタンクに水を入れます。こぼさずに入れるのがちょっと大変。オイルジョッキみたいなのがほしくなる。
 満水になると鈴の音のような涼やかな音のアラームが鳴ります。今まで家電からは聞いたことない音です。みんなに一度聞いてみてほしい。
 タンク残量がわかるゲージなどはありません。容量は約5L。付属の給水カップで1.2L x4回(つまり4.8L)投入するとちょうど満水のアラームが鳴ります。

 給水するときは必ず電源供給がある状態で給水しましょう。水の量をセンサーで電気的に把握しているらしく、電源供給なしの状態で給水してもいざ使用するときに「給水されてませんけど?」と言われます。あと、電源供給なしの状態だとアラームが鳴らないので満水になったかどうかがわかりません。
 そのため、「使うときだけひっぱり出す」というような使い方をする人は注意が必要です。一方、置きっぱなし、コンセント挿しっぱなしの人は特に問題なく使えると思います。でも、給水したあとに停電が起きた場合は一度強制排水しないとかも。

AINX AX-S3W
ホワイトバランスがおかしいのではなく、実際にこういう色です。

 扉を開けたら青い照明が輝きだした……!! センス! 圧倒的センス!

 庫内の照明は扉を開けると点灯し、扉を閉めると一定時間経過後消灯します。それ以外で照明をON/OFFする方法はないようです。

AINX AX-S3W

 それでは、実際に食器を洗っていきたいと思いまーす。食器の詰め方はいろいろあると思いますが、要は全体に水が回ればおkなわけよ。

AINX AX-S3W

 箸やスプーンなどは上の段へ。

AINX AX-S3W

 扉にあるくぼみに洗剤を投入。うちではキュキュットの食洗機用液体洗剤を使っています。

AINX AX-S3W

 扉を閉めて「Power」ボタンを押すと食洗機が起動し、モードなどが点灯します。
 このときの起動音が(たぶん)「D# D C# C」というまさかのクロマチックスケール。しかも下り。みんなに一度聞いてみてほしい。ちなみに終了時は(たぶん)「C C# D D#」です。起動と終了の音が逆じゃないか? という気がしないでもない。

AINX AX-S3W

 起動したら「Mode Select」で洗浄モードを選択して「START/STOP」で開始します。洗浄と乾燥はセットで行われます(「Wash」モードを除く)。

 「Power」で電源を入れ、「Mode Select」でモードを選び、「START/STOP」で洗浄を開始する、という実にシンプルな操作体系です。

 基本的に一度スタートしたらモードを変更することはできません。モードを選択し直すには「Power」長押しで一回電源をOFFって、最初から操作をやり直します。

給水エラーというトラブル

AINX AX-S3W

 と、ここでエラー。給水したはずなのになぜか給水アイコンが点滅。

AINX AX-S3W
電源OFF状態だと「DRY」のボタンは点灯していないので、あたりを付けて押す必要があります(光の加減でうっすら見えます)。

 電源OFF状態で「Power」と「DRY」のボタンを5秒以上同時押しして強制排水を行いました。1度では排水されず、3、4回操作を繰り返してやっと排水されました。

 排水後、再度給水してスタートしたところ、なにごともなく洗浄が始まりました。初めてだとまだ回路に水が回ってなくて給水エラーが出たのかも?

洗浄

AINX AX-S3W

 というわけで、気を取り直して洗浄スタート!

AINX AX-S3W

 健闘を祈る。

AINX AX-S3W

 排水量は約5Lでした。給水した分をまるまる使用する様子。このため、一回使用するごとに給水が必要になります。また、どの洗浄モードでも使用する水の量に違いはないようです。

 この量の水で洗浄からすすぎまで全部やれというのは手洗いでは無理なので、節水効果はかなり高いと思われます。

AINX AX-S3W

 終了すると自動で電源OFFになります。
 所要時間は「スタンダード」の場合、洗浄60分 + 乾燥60分で合計約2時間。完全な乾燥は期待できませんが、残った水滴をふきんで拭けばそのまま食器棚に片付けても大丈夫かな、くらいには乾燥してくれます。

 動作音はエアコンの室外機くらいの印象です。うちは台所と居間が障子戸で仕切られているのであまり気になりませんが、LDKが一部屋になっている家だとまあまあ気になるんじゃないかと思います。

AINX AX-S3W

 カゴとの接触面には水滴が残りがち。

 洗い終わった後、食器をずっと庫内に放置してると生臭くなってくる場合があるので、洗浄後はすぐに取り出すのがよさそうです。このあたりは使用する洗剤にもよるかもしれません。

洗浄結果

AINX AX-S3W

 こちらが洗浄前の皿(流水で軽く予洗い済)。このためにカレーを作って食べました。

AINX AX-S3W

 そしてこちらが洗浄後の皿。ちゃんと洗浄されたお皿って、ほんとにキュキュッて言うんですね……初めて知りました……

 何度か使ってみた感じだと、カレーやソースなどの油汚れはきれいに落ちます。50〜60度の熱いお湯と洗剤で1時間近く洗浄されるので、油汚れやこびりついたごはん程度は敵ではない模様。その仕上がりは手洗いでは決して到達できない高みです。

 一方、焦げ付きなど、食器にがっちりこびりついている汚れは落ちにくいようです。焦げなどは予洗いの時点で落とせるだけ落としておきましょう。

食洗機すごい!

AINX AX-S3W
 付属の排水ホースが長すぎたので、ノコギリで適当な長さにカットしました。

 ほぼおうちにいるため、一般的によく言われる「朝の忙しい時間!」というものがなくて「食洗機の投入でQOLが劇的に上がった!!」みたいな感想もないのですが(なんならちょいちょい洗浄してる様子を見に行ってしまい、結果的に台所にいる総時間数は手洗いしてるときとあまり変わらない可能性すらある)、食器がすっごいきれいになるのは気持ちいいです。これは予想以上でした。ごはんを食べ終わったあと、すぐに食洗機に放り込みたくなります(そしてしばらく洗ってる様子を見てしまう)。みんなも食洗機使ったほうがいいと思う。

 ただ、毎回5Lの水を給水するのがちょっと面倒なので、食洗機用の給水栓を設置しようかと思っている……(タンク式を買った意味とは)

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