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台風で避難した人の貴重な意見!避難所への持ち物と心構えをまとめてみた

大河津稼働堰 現場見学会

 大きな被害が出た台風19号が過ぎ去ったあと、実際に避難してわかったこと、持って行って良かったもの等の貴重な意見がTwitterにたくさん上げられました。後から振り返って見られるよう、便利だったもの・持って行けば良かったものを一覧に、そしてアドバイスをまとめてみました! 台風の他、梅雨時期の大雨・洪水・水害の避難時に役立ちそうなものがいっぱいです。

 前半は持ち物について、後半は避難のメリットやタイミング、服装、心構え等をまとめました!

避難時の持ち物リスト

小野万 夢の玉手箱

一般的な非常持ち出し袋の中身

 一般的に非常持ち出し袋に入れておく物、または災害時・避難時持ち出し品としてあげられているのは以下のような物品です。

  • 食品:缶詰、ビスケット、カップ麺など
  • 飲料水
  • 貴重品:預金通帳、印鑑、現金など
  • 衣類:冬は防寒着も
  • 毛布:夏はタオルケット
  • タオル
  • 懐中電灯
  • 軍手
  • ウェットティッシュ
  • 携帯ラジオ
  • 予備電池
  • 女性は生理用品

 これだけあれひとまずは過ごせるというアイテムです。

実際に避難した人が教える持って行って良かったもの

 「これのおかげで快適に過ごせた!」「これが意外と便利!」という感じで、より快適に過ごすためのアドバイスがたくさん詰まっています。また「こうなるとは思わなかった!」という、実際に避難したからこそわかる意見も。是非参考にしてみてください!

  • 着替え、下着、靴下:避難時の風雨の他、レインコート内が蒸れたり汗で濡れてしまう場合あり
  • 厚めのアウターやコート:毛布などは床に敷く場合が多いので掛け布団が不足。ひざ掛け代わりにもなる。寝ると体温が下がり寒く感じる
  • 食料:おにぎりやお弁当など。温めずに食べられるもの
  • 飲み物
  • シリコンカップや紙コップ:配布される水が2Lのペットボトルの場合あり
  • お菓子:カロリー摂取はもちろん、ほっとできる。子供もよろこぶ。
  • スマホの充電器
  • モバイルバッテリー:複数個持って行く人も。大容量のものもいいかも
  • 電源タップまたは延長コード:コンセントは混み合うので譲ってもらいにくい。でもタップがあれば一緒に使うことが可能
  • ラジオ
  • アイマスク:夜中もずっと電気がついている場合が多い。眠れなくても目を休めるだけで回復もできる
  • 簡易枕、エア枕、ネックピロー
  • イヤホン:タブレットやスマホ、ラジオ利用時に。夜中も使用可能に。非常持ち出し袋に予備を1本入れておくのもよい
  • 耳栓:雨音や風の音、話し声をゆるくシャットアウト。気圧調整タイプもあり
  • ビニール袋に包まれた箱なしティッシュ:かさばりにくく雨にも強い
  • ビニール袋数枚:濡れた衣類を入れたり、ごみ袋として使用
  • バスタオル:体を拭くのはもちろん、畳めば枕や座布団、広げればタオルケット代わりに。赤ちゃんをくるんだり、授乳ケープとしても使える
  • 床に敷くためのマット:キャンプ用エアベッド、簡易マットレス、大粒のプチプチシートなど。これの有無で快適さが全然違う
  • 痛み止めなどの常備薬、よく飲む薬:気圧の変化で頭痛や咳がひどくなる場合あり
  • マスク:インフルエンザ、風邪、アレルギー対策・予防に
  • 消毒用ハンドジェル:インフルエンザや感染症予防に
  • 汗拭きシート
  • ドライシャンプー
  • サコッシュやポーチ:貴重品を肌身離さず持つために
  • 電源のいらない娯楽:本、小説、マンガ、落書き帳、子供がいればトランプ、絵本など
  • 不安を忘れられるアイテム:ぬいぐるみ、ゲーム、応援しているアイドルのブロマイド、好きなアニメキャラのグッズ等々
  • タブレット:動画等をあらかじめダウンロードしておく

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  • カテゴリ:ヘルスケア&ケア用品

避難所へ行くメリットやタイミング、心構え

開票所

避難所へ行くことを決めた理由

 「小さい子供がいるから」「一人暮らしで不安」「気圧の変化で体調が悪化」という理由で避難した方が多かったです。また「河川や山からは離れているが、雨戸がないため飛来物が心配で避難」という方もいました。

避難所に行って感じたメリット

  • 丈夫な建物内にいられる安心感
  • 人の気配があること、人と話をすることで不安が減る
  • 河川情報とにらめっこの状態から解放される
  • 自分で判断しなければならないことを減らせる、人に相談できる
  • 精神的に安定する

 一人ではないという安心感等、メンタル面で強くメリットを感じた人が多かったです。

避難するタイミング

 避難は早いほうがいい人と、意外と遅くても大丈夫という人がいました。このあたりは風雨の強さや避難所の定員・地域によって異なると思われますので参考まで。以下は早く避難したほうがいいという意見です。

  • 風雨がひどくなる前に避難を済ませられる
  • 壁際やテレビが見える場所など、避難所の中で比較的いい場所を確保できる
  • 避難所の様子を見て必要な物、忘れ物を自宅に取りに戻る時間的余裕がある
  • 定員オーバーで入れない、毛布などの物資がない状態を回避できる
  • 避難勧告が出る前に避難所が満員になったが、早めに避難したので入ることができた
  • 空振りでも避難訓練のつもりで。のちのち役立つ

 遅くても大丈夫という人の意見はこちら。

  • 避難は早いに越したことはないが、何度も鳴る警報で不安になり、体調が悪くなってきたので移動開始
  • 意外と避難所は満杯にはならない、避難勧告が出てもみんな避難しない
  • 自宅で食事を済ませてから避難したので荷物は少なくて済んだ
  • ギリギリになってからの避難なので悩んだが、結果、行って良かった

 その後のニュースで、満員になり、避難者の受け入れができなかった避難所もあったと報道されました。このあたりは地域差が大きいと思われます。

 「大丈夫」と思っていたけど「やっぱり大丈夫じゃない!」となってしまった場合はできるだけ落ち着いて、避難所の様子を含め情報を集めてから行動を。風雨が強まるほどに危険が増すので、周りの様子を確認し、自分の体調・安全を考慮して慎重に行動・避難してください。

避難時の服装

 雨具・レインコートを着ても濡れてしまった、汗をかくので結局びっしょりになってしまったという声が。服が濡れる前提で着替えを持っていったほうが良さそうです。

 また、アウターやコートを1枚着ていく・または持って行った方がいいという声が多数ありました。避難所で毛布が配布されても床に敷いてしまうため掛け布団がない、座っていると足下やお尻が冷えたり痛くなる、そんな時も厚めのアウターがあればブランケットや座布団代わりにできます。レインコートも早めに乾かしておけば同じように使えます。

非常用持ち出し袋・防災セット

 非常用持ち出し袋や防災セットは地震が想定されていることが多く、防水ではないものが多いとのこと。「やはり両手が使えるリュックが便利」「バッグをビニール袋で包むなどして濡れない対策が必要」「これから買うなら完全防水リュックが良い」という意見が多数あり。バイクや自転車に乗る人が使うリュックや登山用ザックもいいかも?

 中身はビニール袋や衣類袋に入れて小分けにパッキング。こうしておくとリュックが濡れた場合も中身を守ることができます。

避難時のスマホ・携帯電話

 風雨の中で避難する時はジップロックなどのビニール袋にスマホを入れておくと水没による故障を防げます。ただし強風時はスマホを見るのすら大変だったそうなので、地図や情報は落ち着ける場所で確認、歩くことに集中するのがよさそうです。

避難所での食事、おすすめの持参食について

 避難所で一晩過ごすことを想定し、夕食と翌日朝の2食を持って避難してきた人が多かったとのこと。台風の場合は時間が読めるためか、おにぎりやお弁当を持参する人が多かったそうです。非常食や保存食、日持ちする食べ物(缶詰やクラッカー等)は他の災害に備えてとっておいていいのかも。また、カップラーメンは汁を捨てる場所がないため飲みきらないといけないのが大変だったという話もありました。

 持参する食べ物・お菓子は甘い物、しょっぱいもの、酸っぱいもの、硬いもの、柔らかいもの等、味や食感にバリエーションを持たせておくと良いという意見もありました。緊張感・不安感で食欲がわかないときでも、バリエーションがあれば「これなら食べられる!」というものが出てくるそうです。

 そんな中でもお菓子や甘いものはやはり気持ちをほっとさせてくれます。子供も喜んでくれ、大人も不安感を紛らわすことができます。

避難所での心構え:環境を受け入れる

 避難所はいろいろな価値観、年齢の人が密集する空間です。いつもと違う雰囲気にテンションが上がってしまう子がいたり、不安感から声を荒げてしまう大人もいたり。おおらかな気持ちで避難、その環境を受け入れる気持ちが大事とのことでした。

  • 明かな迷惑行為・犯罪以外は気にしない
  • 子供は親御さんの判断に任せる
  • 自分基準の「〜すべき」という判断には気を付ける

非常用持ち出し袋の中身の劣化チェックを

 いざ持ち出してみたらビニール製のもの(シートやポーチの裏地など)が劣化してボロボロになっていたという報告もありました。食品類の賞味期限チェックは浸透してきましたが、素材の劣化チェックも大事なようです。

そんな感じ

大河津稼働堰 現場見学会

 「Twitterは投稿が埋もれてしまいがち、そして消えてしまいがち……」と思ってまとめてみたのですが、記事が書き上がった時にはすでに投稿が消えてしまったものがありました。早めに動き始めて良かったです。貴重な情報、使わせていただきます。

 災害はいつ起こるか、そしていつ自分が避難する立場になるかわかりません。自分も今回、警戒レベル3:避難準備が出た地域なので他人事ではなかったです。

 避難するか迷ったときや持ち物がわからない時など、是非参考にしてみて下さい!

参考

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