
アブラゼミの羽化(脱皮)を観察してみました! そしてタイムラプス動画も作ってみました! 観察のコツと注意点もまとめたので夏休みの自由研究の参考にどうぞー!
セミの羽化の観察
7月中旬の19:15頃のこと。畑のトマトに水やりをして、薄暗くなってきたので家に入ろうとしたそのとき、庭にあるキンモクセイの木の上を歩くセミの幼虫を発見! 最初はうろうろしていたものの、一枚の葉っぱをつかんで動かなくなった……これは羽化が始まる!? このまま観察しようかと思ったのですが、せっかくなら撮影しようと枝ごと切り離して屋内に運び込みました。

19:50 セッティング完了。観察スタート。羽化は夜中なのか? 今日は眠れないのか? と心配していると……

19:54 観察開始から4分後、背中が割れてきたー! 動きが止まってから40分ほどで羽化が始まりました。

同じく19:54 角度を変えて撮影。もぞもぞ動いたり、時々プルプルと震えたりしながら徐々に体が出てきます。

19:59 羽化開始から5分後。かなり体が出ました。

20:07 羽化開始から13分。足が出ました。

20:12 羽化開始から18分。しばらくこの体勢が続きます。足が固まるのを待っている時間らしいです。

20:23 羽化開始から29分。ついに体を持ち上げ、殻につかまりました。

20:24 羽化開始からちょうど30分。殻につかまってすぐに腹部分も脱皮完了。全身が出ました。殻から出た瞬間を撮影。

20:26 羽化開始から32分。ここから一気に羽根が伸びていきます。

20:28 羽化開始から34分。

20:31 羽化開始から37分。羽根が伸びきりました。

20:33 羽化開始から39分。角度を変えて撮影を続けます。

20:44 羽化開始から50分。羽根がかすかに茶色っぽくなってきました。

20:56 羽化開始から1時間2分。広がっていた羽根が体に沿う形に。

21:08 羽化開始から1時間14分。

21:55 羽化開始から2時間1分。全体が茶色くなってきました。ここで観察は終了!
動画はこちら!
2時間かけて撮影した羽化の様子を2分ちょっとの動画(タイムラプス)にしました! 背中が割れて羽根が伸び、色が付いてくる様子がよくわかります。是非ご覧くださーい!
観察終了後

飛び立てるように元いた木の近くへ置きました。羽化したセミは明け方、明るくなった頃に飛び立つとのこと。

3:40 セミを確認。まだ飛び立ってませんでした。すっかり普通のセミの姿になっています。

翌朝。ちゃんと飛び立てたようです。
観察のコツと注意点
羽化はすぐ始まる
幼虫の動きが止まってから40分ほどで羽化が始まりました。幼虫をみつけたらすぐに観察できる体勢に。羽化の瞬間を見逃さないようにしましょう。
観察時間の目安は1〜2時間ほど
今回の観察では羽化開始から羽根が伸びきるまでの時間は40分ほどでした。幼虫発見からだと観察時間の目安は1時間半ほど。色が付いていく様子まで観察したいのなら2〜3時間程度かかります。
下になにか敷いておくと良い

羽化後、おしっこのような液体が出ました。セミの下にタオルやティッシュなどを敷いておくと良いです。
刺激しないようライトの光は控えめに
夕方、暗くなる頃に地表に這い出て羽化が始まります。明るすぎると羽化を始めない可能性があるので強い光を当てないようにしましょう。また、光はセミにとってストレスになる場合があります。セミの刺激を与えないようライトは控えめに。
羽化中・羽化後は絶対に触らない
羽化直後のセミの体は非常に柔らかいです。この時に体や羽根に触ってしまうと羽根が伸びきらなかったりして羽化に失敗、飛べなくなったり死んでしまったりします。絶対に触らないようにしましょう。
観察後は自然に帰してあげましょう
観察が終わったら屋外へ。飛び立つのを待ちましょう。
そんな感じ

震えながら殻から出てくる姿を、手に汗握りながら観察しました。青白く、うっすら緑がかった羽化したばかりの色はやっぱりすごい。夏休みの自由研究にもおすすめです!
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