
放談でも書きましたが、1月の末に2晩、およそ34時間の断水に遭いました。せっかくなので感じたことや実際にやった断水時のテクをまとめておきたいと思います。食事、トイレはこうして過ごした!
放談はこちらからどぞー。
真冬の断水

1月某日20:00、断水スタート
寒波に見舞われた今年の冬。冷え込みのため水道管の凍結も数回経験、「トイレの水が凍った」などの声もチラホラ聞こえていたのですが、そうか……これが伏線だったのか……
「お風呂に入ってからごはんにしよー!」とお湯を溜め終わったちょうどその時、町内の防災無線から流れる「午後8時から断水が発生します」というお知らせ。正確には防災無線が置いてある部屋とは別の部屋にいたので、家族から聞かされて断水を知りました。教訓:防災無線は置き場所に気を付けよう。

そんなわけでお風呂一杯分、およそ200リットルのきれいな水を確保しておくことができました。これは非常に運がよかったです。断水のお知らせが入ったのが19:50頃、断水開始は20:00。髪を洗っている最中に断水という悲劇にならなくてよかった……

断水のお知らせを聞いてすぐ、鍋と麦茶ポット的なものに水を確保しました。あとは電気ポットが満タンなので飲料水はこれで大丈夫なはず。ちなみに「20:00から断水」と言われてもしばらくは水が出ます。たぶん水道管内に残った水がなくなるまでは出ます。
集会所に給水車がくるらしい?

断水のお知らせとともに「各地域の集会所・公民館に給水車が向かいます」という情報があったので、(給水車を見に)集会所へ行きました。区長さんと1家族しかいない。そして給水車もいない。
1時間近く経ったところで水道局の車が到着。給水車ではなく、500mlペットボトルに入った水の配布(1世帯4本)でした。水道局の方、お疲れ様です!
水道局の方と区長さんの話を合わせると、凍結による漏水箇所確認のための断水らしい? 結局詳しい状況はわかりませんでした。
断水時の晩ごはん
この日はそばにすると決めていた! しかも偶然にもレンジでチンするだけのそば! 必要なのは麺つゆ分の水だけ。というわけで鍋に溜めた500mlほどの水だけで食事を終わらせることができました。
「漏水箇所を調べるだけなら明日の朝には水でるでしょー」と思っていたので、食器類は洗わずにそのまま流しに出しておきました。結果、カピカピになりました。断水時は食器にラップをかけて使うと洗いものが減らせます。参考まで。
断水時のトイレ
断水になると一番困るのがトイレといっても過言ではありません。湯船から水を汲んでバケツで流す方法を取ろうと思っていたのですが、今回は運良くきれいな水を確保できたので以下の方法でトイレを使いました。

湯船からやかんで水を汲み、

トイレタンクのフタをあけ、水を補充する作戦だ!
トイレ使用後はいつもと同じようにレバーを使って水を流し、その後やかんでタンクに水を補充します。流すときは「小」「eco小」等の節水機能が活躍。バケツで流すと水を多めに使いがち&適正な水量がわかりにくいですが、この方法ならムダがありません。なにより、限りなく普段の使い方に近いので安心・快適にトイレを使えます。
ただし、タンク内の掃除や故障の心配を考えると、残り湯はやめておいた方がいいかと。このへんは自己判断でお願いします。
追記
タンクに水を入れる方法は「TOTO」のサイトで非推奨の旨が記載されています。
タンクへ直接水を入れることは避けてください。
タンク内の水だけでは洗浄水量が不足するため、洗浄不良や詰りの原因になることがあります。
風呂の残り水など使用される場合は、水中の髪の毛などがタンク内部の部品にひっかかってしまうことなどもあります。
また、商品によってはタンクのまわりに電気部品があるため、水かかりにより故障の原因となることもあります。
きれいな水であってもやめておいた方がいいそうです。バケツで直接流す方法が推奨されてます!
洗顔と歯磨き、そして就寝
洗顔は蒸しタオル(濡れタオルをレンジでチン)で、歯磨きは溜めた水とポットのお湯を割って使いました。わりといつも通りなのですが、歯磨きで自由に水が使えないのはけっこう不便。
そんなこんなで「寝ちゃえば水の有無なんて関係ない!」と就寝しました。
断水2日目の朝
翌朝。予想に反して水が出ない……でもお風呂の水はまだいっぱい、飲料水も確保できているのでまだまだ戦える! やはり、トイレ用の水が確保できているのが心強かったです。
二日目の食事・トイレ
この日は朝から外出予定。お風呂入ってなくてすまんな。外出先ではトイレを気にしなくていいので、ここぞとばかりに水分を摂取してました。お茶もコーヒーも飲み放題。
昼食は外で済ませて一度帰宅、水を確認するもまだ出ない。その後買い物と夕食を兼ねてまた外出しました。断水時は外食、便利です!
今回の断水は局地的(小学校の校区ひとつ分くらい)だったため、ちょっと移動するだけで普通の生活ができました。可能なら家から(断水地域から)出てしまうのがおすすめです。お年寄りや小さいお子さんがいる場合は特におすすめ。
この機会に給水タンクを購入

今後のためにも給水タンクを購入してみました! 前述のとおり局地的な断水だったためタンクは簡単に手に入りましたが、広範囲の断水だと売り切れが発生すると思われます。微妙に売れてる感じがあったのはたぶん同じ地域の人が買いに来たんじゃないかと。
タンクはコック付きのもの(手前のフタが緑色のもの)と、ノズル付きのもの(奥のフタが青いもの)の2種類を買ってみました。結論からいいますと、コック付きのものが使いやすくてよかったです。注ぎ口が大きいのもgood。コックだけの販売もあるので、タンクをお持ちの方は付け替えもおすすめです。
給水車に水をもらいに行ってみる

防災無線で給水車待機場所の情報が伝えられていたので、タンク購入後、水をもらいに行ってきました。雪の中待機してくれている水道局員さん、ありがとうございます! そんなに平身低頭じゃなくていいですから!

写真ではわかりにくいのですが、奥が青いフタのノズル付きタンク、手前が緑のフタのコック付きタンクです。ノズルとコックの違いしか気にしていませんでしたが、口の大きさに違いが。給水車から水をもらう場合、注ぎ口は大きい方がいいです。ペットボトルや焼酎の空き容器を使う場合は漏斗が必要だと思いました。
給水タンクの様子

帰宅し、コック付きタンクを台所の流し台脇に設置。コックを動かすと本体も動いてしまう場合は下に滑り止めシートを敷くとよいです。これで快適な使い心地に。この断水が終わったらキャンプで使うんだ……
放談の方でも書きましたがもう一度書きたい! 給水車からもらったこの水が! 臭みなくまろやかで非常においしい! 今回一番の発見でした。
家族がもらってきた水

帰宅したら家族が水をもらってきてくれていました。「長岡市水道局」の名前が入った10L入るビニールパック。最初は漏れるのが心配でお風呂場に置いてましたが、大丈夫そうなのでその後は台所へ。見た目よりも丈夫な素材です。
長期戦に突入したら考えたこと

お風呂の水がなくなった場合は、外から雪を持ってきて浴槽で溶かして使おうと考えていました。しかもうちは窓から雪を投げ込める作り。雪が資源に思えた瞬間である。でもこの方法は使わずに済みました。
3日めの朝:ついに断水解消!

断水3日めの早朝。防災無線から「町内の断水は全て解消しました」というお知らせが! 蛇口をひねると水が出る! 素晴らしい! 水の濁りなどもなく、すぐに使うことができました。これで食器が洗える!
こうして1日目の20:00から3日目の早朝まで、約34時間の断水が終わりを迎えました。34時間と書くと短く感じますが、二晩に渡ったので体感時間はもっと長いです。
今回の断水の原因ですが、断片的な情報を集めると、貯水池(貯水槽?)の水位が上がらない→凍結によって漏水が発生してるはず→水を止めて漏水箇所を探そう→漏水箇所が見つからない……という流れっぽいです。凍結防止で夜間、水をチョロチョロと出してた家も多いので、その辺りも原因だったのではないかと予想。
断水中のお風呂について
「さーてこれからお風呂!」というタイミングで断水突入、「明日にはきっと……」とずっと待ってたので、結局3日間お風呂に入りませんでした。冬だから許される。でも3日目の昼までだめだったら日帰り温泉に行こうと思ってました。このあたりの許容範囲は人や仕事内容によって異なるので、ストレスが溜まらないうちにお風呂に行って下さい。
断水時の水分摂取について
トイレを気にして水分摂取を控えてしまいますが、冬場でも脱水症状は起こります。夏場よりも油断してしまう分、危険です。そして寒波に起因する断水の場合、雪によって道路状況が悪化、降雪量によっては病院に行くのが難しかったり、救急車が呼べなくなる状況も考えられます。
というわけで体調管理はしっかりと、水分はちゃんと摂るよう心がけましょう! いざとなったらトイレはどうにでもなります。それよりも体調・命が大事です。
そんな感じ

最後に気付いたこと、経験してわかったことをまとめておきます。
- 水分はちゃんと摂ろう
- トイレのタンクに水を入れると快適に使える ※公式は非推奨
- 断水地域から出ちゃうのが一番
- 食事は外食が便利
- 給水タンクはコック付きが便利
- 給水タンクは注ぎ口が大きい方が便利
- 給水車の水、おいしい
そんな感じの断水体験でした! 水道管の凍結が続いたら断水する可能性ありです。前もってそなえておくと安心です!
ウォーターサーバーがあると災害時も安心かも。
普段は水道水を飲料水にしているのですが、断水や災害時を考えるとウォーターサーバーや宅配式の飲料水があると安心かもと思いました。パッケージがかわいいものは部屋に置きやすいです。一人暮らしにもおすすめ!
プラテック 水タンク コック付き 20L BUB-20 空気口付エアコック キャンプ 釣り アウトドア 防災
- メーカー:プラテック(Platec)
- カテゴリ:Tools & Hardware