※弊社記事はたぶんにPRが含まれますので
話半分で受け取ってください。

チクチクズキンと痛い!帯状疱疹の症状、経過、治療まとめ

帯状疱疹

 なんだか腕がチクチクするなーと思っていたらだんだん痛くなり、そして赤い発疹が! 先日、30代にして帯状疱疹を発症しました。症状や痛み、治療などのまとめです。

 私、健康的な30代女性でございます。ところが高齢者がかかる病気というイメージのある帯状疱疹を発症。症状や痛みをまとめましたので、皆様のお役に立てれば幸いです。

帯状疱疹とは

帯状疱疹

 診察時に医師から渡された「マルホ株式会社」が出している「帯状疱疹 こんな病気」という冊子が非常にわかりやすかったので、そちらから帯状疱疹の特徴等を引用させて頂きます。ありがとうマルホ株式会社さん!

帯状疱疹の特徴

帯状疱疹
身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に現れる病気です。この症状に由来して「帯状疱疹」という病名がつけられました。
帯状疱疹は、身体の中に潜んでいたヘルペスウイルスの一種、水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。
マルホ株式会社「帯状疱疹 こんな病気」P.1より

 私は体の左側に痛みと湿疹がでました。水ぼうそうは保育園に通っていた頃(4〜5歳頃)に罹患済みです。

私の症状

帯状疱疹

 ここからは私の症状をまとめていきます! ※患部の写真もあります。それほどひどくはないです。

主な症状

 発疹(湿疹)が出た日を0日とし、主な症状をまとめました。ちなみに私が発症したのは1月の下旬。冬に発症する人が多いっぽい??

  • 発症前:発疹が出る3日ほど前から左肘の下あたりにチクチクとした違和感が。思い返すとこの辺りでノドの痛み等、風邪に似た症状あり。
  • 発疹出現&発見:0日(木曜日):引き続き腕に違和感。夜、胸元に赤い湿疹ができていることに気付く。
  • 発疹出現翌日:1日(金曜日):左手の二の腕の内側にも違和感、ピリピリ・ずーんとした痛みが出現。湿疹は若干のかゆみ、ブツブツ感があり。ニキビとは違う予感が。
  • 発疹出現から2日(土曜日):腕の痛みに加え、背中の左側に違和感。チクチクとした感じと指でぐっと押されているような感じ。胸元の湿疹は相変わらず。ここで症状を検索、帯状疱疹を疑う。
  • 発疹出現から3日(日曜日):痛みは二の腕の内側・肘・肘下の内側まで広がり、背中の違和感は確実な痛みに。腕はちょっとした拍子にぴりっと痛み、背中は時々ズキン・ツキーンと強く痛む。風邪のような熱っぽさを感じる。
  • 発疹出現から4日(月曜日):総合病院の皮膚科を受診。腕と背中に痛み。背中にも湿疹が出現。帯状疱疹と診断され投薬開始。湿疹は痛がゆい感じに。
  • 発疹出現から5日(火曜日):初期に出た湿疹の赤みが引き始める反面、後から出た湿疹が水ぶくれに。痛み止めが切れると腕や背中が強く痛む。だるさもあり。夜、痛みのピーク。あばら骨のあたりが強く痛む。背中にカイロを貼って過ごす。
  • 発疹出現から6日(水曜日):背中とあばら部分にカイロを2枚貼り。時々腕や背中がズキンと痛む。前日よりは痛みは減少。
  • 発疹出現から7、8日(木、金曜日):痛み止めなしで過ごせるように。でもカイロ2枚貼りは継続。
  • 発疹出現から9日(土曜日):再診。背中の湿疹は水ぶくれにならずに消失。順調な経過。薬を飲みきって治療は完了ということに。湿疹と痛みは落ち着いてきてはいるものの、まだ完ぺきには治らず。この後もしばらく背中のカイロは継続。
  • 発疹出現から2週間ほど:水ぶくれはなくなり、瘢痕とかさぶただけに。寒い所に行っても痛みはなし。皮膚症状を除けば全快!
  • 発疹出現から1ヶ月:瘢痕を残すのみに!

病院での診察

 事前に何科にかかればいいのかリサーチ。肌症状が出ているなら皮膚科でいいようです。私はかかりつけの総合病院に皮膚科も入っていたのでそちらに行きました。
 総合受付の「今日はどうされましたか?」という質問に「湿疹ができて、背中などに痛みが……」と伝えたところ「あ、じゃあ皮膚科ですね」と予想通り皮膚科に通されました。

 皮膚科にて問診票に湿疹が出始めた日などを記入。診察室に呼ばれ、医師による診察開始。「湿疹と痛み……じゃあちょっと見せて下さいねー」と言われ、胸元の湿疹を見せると「あーこれは帯状疱疹ですねー」とすぐに言われました。その後、服を脱いで上半身をチェック。自分では気付きませんでしたが、背中にも少しだけ湿疹が出ていたようです。
 そして冒頭の「帯状疱疹 こんな病気」という冊子を渡され、「自宅での入浴はOK(公衆浴場等はNG)、普段どおりに過ごして良いが激しい運動は避ける、よく休む、小さい子との接触は避ける」等の簡単な注意を聞いて診察は終わりました。

 初回の診察の支払いは5日分の薬と塗り薬が処方されて5,000円ほど。診察時に「抗ウィルス剤はちょっと高いんだけど、よく効くので出しますねー」と言われました。痛み止めについては「いる?」と聞かれたので「下さい」と言っておきました。

処方された薬

帯状疱疹

 抗ウィルス剤、頓服の痛み止め+胃を保護する薬、そして塗り薬を処方されました。

  • バルトレックス錠:ヘルペスウィルスに作用し、増殖を抑える。
  • ロキソプロフェンナトリウム錠:発熱、痛み、炎症の原因となる物質ができるのを抑えることにより、熱を下げ、痛みをやわらげ、炎症を抑える。
  • レバミピド錠:胃粘膜の血流を良くしたり胃の粘液を増やすことで粘膜を保護、修復するので、胃潰瘍、胃炎の症状を改善する。
  • スタデルムクリーム:湿疹や皮膚の炎症を抑える塗り薬。

 この抗ウィルス剤は最近できた薬で、ヘルペスウィルスによく効く様子。薬価が高いものの、この薬の登場してからかなり治りが早くなったようです。診察時に「腎臓が悪いと言われたことはないですか?」と聞かれたので腎臓に負担がかかる模様。服薬中は若干、朝の顔のむくみが強めでした。

2回目の診察

 土曜日にもう一回病院へ。「湿疹はまだ水疱になっている所がありますが、治ってきてますねー」と言われました。「残り2日分の薬出すので、それを飲みきって治療は完了です。痛みが残った場合はまた来て下さい」と言われて診察は終わり。2日分の薬(抗ウィルス薬のみ)をもらって帰宅しました。

 2回目の診察は2日分の抗ウィルス薬が処方されて2,000円弱。今回の帯状疱疹の治療費は7,000円ほどでした。

痛みの変遷

 湿疹が出る3日ほど前から腕(肘の下あたり)にチクチクとした違和感があり、「袖の中になんか入ってる?」と何回も確認してました。その後、二の腕の内側にピリピリ・ずーんとした違和感と痛み。これとほぼ同時に湿疹が出現しました。

 痛みは肌表面がチクチク、ピリピリ、または指で押されているような違和感から始まり、それが痛みへと移行。最終的にズキン・ツキーンと急に襲われる強い痛みになりました。この「ツキーン」という感じはたぶん神経痛独特の痛み。「差し込んだ」という感じです。常に痛いわけではなく、急にくるので「うっ!」と声が出ます。どのくらい痛いかと聞かれると「我慢できないほどではない」くらい。ずっとではなく急に来るので耐えられる反面、恐怖感が出ました。
 痛みのピークは湿疹が出てから4日後にきたあばら付近の痛み。これが一番辛かったです。いわゆる肋間神経痛? この日は寒いところにいて体が冷えたのも原因かと思われます。この時は「本当に痛み止め効いてる!?」と疑うくらい強い痛みがありました。

 布団に入ってからも痛みは感じるものの、体が温まると痛みは軽減。結果、眠れなくなるほどの痛みはありませんでした。

湿疹の変遷

帯状疱疹
湿疹出現から3日の患部。向かって左側が先に出始めた湿疹。すでに水疱が破れた状態になっています。この中央がくぼんだ、クレーターのような痕はウィルスが原因の湿疹の特徴らしいです。

 元々肌荒れを起こしやすい体質のため、「ニキビが悪化した?」「斜めがけバッグでこすれて肌が荒れたのかな?」と思っていました。そんなわけで湿疹が出てから帯状疱疹を疑うまで2〜3日かかっています。

帯状疱疹
発疹出現から7日の患部。赤みはかなり引きました。右側はかさぶた期に。かさぶたと言えども傷口にできるようなかさぶたではなく、湿疹のてっぺんがちょっと硬くなるくらいのものです。

 湿疹の中心から広範囲に赤みが出ます。また、よく見ると表面は細かいブツブツになっています。帯状(横長)に赤い湿疹が出たら帯状疱疹を疑いましょう。

帯状疱疹
発疹出現から7日の患部を別角度で。左側がかさぶた、右側が水ぶくれの状態。

 湿疹は赤み、水ぶくれ、ただれ(水ぶくれが破れた状態)、かさぶたに変わっていきます。水ぶくれは靴擦れのようなものを想像していたのですが、膿がたまったニキビに近い見た目でした。水ぶくれ部分は白やうすい黄色になります。
 かさぶたになる頃までは触ったり押したりすると痛みがあります。また、細菌による感染が起こりやすくなるため、水疱をできるだけ破らないようにする必要があります。薬を塗るときは優しく塗りましょう。

 水ぶくれが完全になくなる頃まで(だいたい10日程度)は「触らないようにしないと!」という気持ちと不快感があり、ちょっとストレスを感じました。かさぶたになってしまえば気にせず普通に過ごせます。

帯状疱疹
湿疹が出てから2週間後の様子。左側はかさぶたもなくなり、きれいになりました。でもシミのような感じで周りの肌よりも色が濃くなっています。

 かさぶたがなくなってからもシミや色素沈着のような感じの痕がしばらく残ります。発症から1ヶ月経ちましたが、湿疹の痕はまだ消えていません。湿疹もなかなか治りませんでしたが、瘢痕はもっと長期戦になる予感です。
 首近くとは言え、胸元が開いた服を着なければ見えない場所なので痕を気にせずにいられるのは不幸中の幸いです。

気を付けたこと、気付いたことなど

冷えは大敵! 保温が効果的!

 冷えは大敵。寒い所、寒い部屋に行くとすぐに痛みます! 「冷えると痛む」と言いますが、感覚としては温度差で痛むような。もはや反射に近い感じです。体が冷えた場合はその後しばらく鈍い痛みがでます。この痛みは気が滅入る……
 そこで活躍するのが使い捨てカイロ。カイロを貼っておくと温度差に対してちょっと強くなれる感じがするのです。1枚壁を作ってくれるような心強さと安心感。一番ひどい時は背中とあばらに1枚ずつ、合計2枚貼ってました。

 体を温めると痛みが軽減されるので、お風呂に浸かって温まるのは非常に効果的です。あばら部分が痛くて「痛み止めもう1回飲もうかなー……うぐっ……」となっていた時、とりあえずお風呂に浸かったらすっかり痛みが消えました! 長年、帯状疱疹後神経痛に悩まされている人も入浴中は楽になると聞きました。
 寝るときも布団をちょっと厚めにし、温かくしてゆっくり休むと良いかと思います。

 服装は締め付けないゆったりとした服がおすすめ。とはいえ、湿疹は服の擦れも気になるので、インナー(肌着)は少しピタッとしたもの、上に着るのはゆったりという組み合わせが快適に過ごせるのではないかと思います。できるだけストレスは排除したいので、自分が楽なものを着るべし!

発症の原因

 若い人でも睡眠不足やストレスが原因で発症すると言われる帯状疱疹。睡眠はわりとしっかり取っていたのですが……じつはその時はちょっと悩みを抱えてました。人間のメンタルの脆さ、心と体の繋がりを実感。こんなにも的確に出るものなのか!? と驚きました。
 あと冬場なので風邪気味だったりで免疫力が下がったのもあるのかも? とはいえ一番思い当たるのはストレスです、はい。みなさんもお気を付け下さい。

人から聞いた話

 大家さんやその周りの人に帯状疱疹経験者が多かったので話を聞いてきました! というか聞かされました。

  • 高齢者は入院する
  • 数日寝込んだ
  • 繰り返している人もいる
  • 湿疹が黒や紫色に変わる

 周りでもやはり60代以降になってから発症しているが人多かったです。「帯状疱疹の発症は一生に一回」と言われていますが、ちょいちょい発症してる人がいるっぽい? それとも帯状疱疹後神経痛? そんな感じで年輩の方にとってたメジャーな病気のようです。
 「入院した」「寝込んだ」という話もけっこう聞きました。これも高齢者だからかも。あと、今回飲んだ抗ウィルス剤は最近できたばかりの薬。この薬が登場する前は治療はもっと大変だったのかもと思います。

 「治りかけに湿疹が黒くなるよ」とも言われましたが、そこまでにはなりませんでした。ただ、帯状疱疹で画像検索をかけると確かに湿疹が暗い赤や紫色になっている人がいる様子。私は皮膚症状が軽く済んだのでそこまでならなかったようです。

あやしいと思ったらすぐ医者へ!

 帯状疱疹を疑ったのが土曜の夜。週末を挟んだため月曜まで医者に行けず……できるだけ早く抗ウィルス薬を飲み、ウィルスの増殖を止めることができれば軽い症状で収まり、治りも早いです。強い痛みも感じなくて済みます。

 可能であれば痛みだけの段階、皮膚症状が出る前に受診。痛みと皮膚症状が出たらすぐに受診がおすすめです!

そんな感じ

 そんな感じの帯状疱疹闘病記でした! いやーびっくり。発症から一ヶ月、痛みは全く残らなかったので良かったですー。あとは痕が消えるのを気長に待つだけです。

 というわけで体の片側にチクチク感や痛み、そして赤くて広い湿疹が出たら帯状疱疹を疑いましょう。早めの治療が早く治すコツですよ!

参考

関連する記事