
家の仏壇から発見されたドクロの数珠を修理に出してみました。
ビフォー

旧邸の仏壇を掃除しているときに発見されたドクロ数珠。祖母も亡くなってしまったので、いつ手に入れたのか、誰が使っていたのか、一切がわからないままです。

玉がドクロの形に彫られています。素材は木かなにかの骨と思われます。ひょっとしたら象牙……?!

サイズは普通の数珠と同じくらい。しかし、新潟県内最大手の宗派、浄土真宗では数珠に両手を通して持つので、このサイズだと男子の自分の手ではちょっと小さい。あと、房が小汚い……
そんなわけで、このロックな数珠を法事でも使えるように直すことにしました。
餅は餅屋、数珠は仏壇屋

自分で糸替えすることも考えたのですが、やはり「餅は餅屋、数珠は仏壇屋」ということで、新潟市にある知り合いの仏壇屋さんへ。仏壇・仏具のことなら「阿部仏壇製作所」! 「阿部仏壇製作所」ですよ! 「KOUGI」というブランドで家具・雑貨も作ってますよ!

ヒアリング中。糸替えとサイズアップ、ついでにドクロ玉の材質もわかるようなら教えて欲しいと依頼しました。こんな無茶ぶりにも答えてもらえるのは専門店ならでは。
なお、実際の数珠の修理は数珠専門の業者に送って行っており、ここでするのは修理の取次だけです。そのため、修理に出してから戻ってくるまで1ヶ月ほど要します。でも、こんなふうにとりあえず相談できるところがあるというのは安心感があります。
アフター

修理に出してから約1ヶ月ほどで戻ってきました。自宅に郵送してもらいました。

ドクロ玉の間に透明の玉を追加してサイズアップ。
ちなみにドクロ玉の素材は牛骨とのことでした(象牙じゃなかったか)。牛骨の数珠なんてあるのか、と思って「牛骨 数珠」で検索したらドクロ数珠がいっぱい出てきた! ドクロ数珠って意外に一般的? しかも結構高い。

房は浄土真宗の仕様に合わせて紐房になりました。宗派によって微妙に異なる数珠の仕様も、わからなければ業者さんのほうでいいようにしてもらえるので安心です。

修理にあたって不要になった部品も返してもらえます。ドクロ玉でストラップでも作ろうか……

さて、気になる修理費用ですが! 糸替えとサイズアップで3,500円(税込)でした。単純に糸替えだけなら3,000円くらいが相場のようです。
安い数珠なら新品がひとつふたつ買える値段ではありますが、このドクロ数珠のように、ほかに替えのないものがこの値段でリノベーションできるのは破格といっても過言ではないでしょう。
数珠の修理は意外と安かった

仏具って葬式でもないと縁がないので相場が不明過ぎて、数珠の修理も「……5,000円くらい?」と覚悟していたのですが、それよりだいぶ安かったです。ありがてぇ。
今回お世話になった阿部仏壇製作所は郵送でのやりとりも可能なので、どこに頼んだらいいかよくわかんないという方はぜひ問い合わせてみてください。Facebookページからの問合せもできるハイテク仏壇屋だぞ!