赤紫蘇を入れたらそのまま土用(7月20日頃)を待ちます。天気予報を確認し、数日晴れが続きそうな日を選んで土用干し(天日干し)を行います! シソも一緒に乾燥させてゆかりも作成。
昔から「三日三晩の土用干し」と呼ばれる土用干しの工程。一応3日間の工程にしていますが、天候や生活リズムに合わせて多少変更しても問題ないかと思います。
土用干しは7月20日以降が目安。天候の安定を気にするなら8月はじめくらいがいいかも。
梅干しの作り方:土用干しの方法
道具
- ザルやすだれ
- 清潔なタオルかキッチンペーパー
- 梅酢を入れる瓶
- 菜箸など
天日干しは平ざるやすだれ等に梅を並べて行います。酸に強い竹製や木製のものが良いです。
土用干しの手順
- 梅が重ならないようにザルに並べる
- 梅と梅酢を天日干しする
- 梅を1日1回裏返す
- 3日程度、天日干しを行う
- 梅酢にくぐらせてから保存容器に入れる
梅が重ならないようにザルに並べる
キッチンペーパー等で軽く水分(梅酢)を切り、その後ザルに並べていきます。梅酢が下に浸みるので、ザルの下にキッチンペーパーや新聞紙等を敷いておくとベチャベチャになりません。
直径50センチほどのザルでゆったりめに置いて1kg、ギリギリまでくっつけて2kg程度の梅が入ります。今回はシソも干してゆかりも作ります。梅酢は瓶に入れました。
2. 梅と梅酢を天日干しする
梅を並べたら屋外や軒先、屋根の上等、日がよく当たるところに置きます。この時に梅酢も一緒に日に当てると色がさらに良くなる他、カビ防止の効果もあるそうです。
夜も晴れている場合はこのまま干し続けてOKです。ただし雨には当てないように注意。干している間は空もしくは天気予報とにらめっこです。雨が降りそうになった場合は一度梅を容器に戻し、翌日また干すと良いそうですが、一度ザルごと屋内に引っ込め、天候が回復したらまた出す感じでも良いかと思います。
3. 梅を1日1回裏返す
1日一回を目安に梅をひっくり返し、梅の両面に日を当てます。
時々、ザルにくっついてしまっている梅も。そんな時は無理にひっくり返さず、もう少し乾燥させてからの方が良いかも。むしろ水分の多い1回目は早めにひっくり返した方が良かったのかもと反省。来年以降の教訓にします。
4. 3日程度、天日干しを行う
干す、ひっくり返す、干すを繰り返し、3日程度天日干しをします。これで土用干しは完了です!
5. 梅酢にくぐらせてから保存容器に入れる
表面がしっとりとした梅干しにしたい場合は、土用干しの後、梅酢にくぐらせてから保存容器に入れます。
これで梅干しの完成!
ゆかりの作り方
土用干しの時に梅と一緒にシソもザルに広げて並べます。できるだけほぐして薄くなるように並べると乾燥が早いです。
梅干しをひっくり返す際にシソもひっくり返し、カラカラにします。
シソは干す日数よりも乾燥しているかどうかが重要です。一度乾燥しても夜露や湿気でまたシナシナになってしまうので、夜は取り込んだ方が良さそう。シソがパリパリしている時、それが終了のタイミング! パリパリのうちに袋に入れて揉むか、フードプロセッサー等で粉々にすれば自家製ゆかりの完成です!
注意点やポイント
三日三晩の土用干しとは言うけれど……
昔から伝わる「三日三晩の土用干し」。夜も干し続けると皮は柔らかいまま、しかも破れにくくふっくらすると言われています。でも急な天候の変化や夕立等、3日間はなかなか難しいという人も多いかと思います。
雨が心配な時は日当たりの良い窓辺も有りかと
雨が心配な時は無理に外に干さず、日当たりの良い窓辺に置いておくと安心です。
なんなら、瓶のまま干す方法も有り
今回は梅酢だけガラス瓶に移して日に当てましたが、お手軽な梅干し作りの方法として、ガラス瓶に梅と梅酢を入れ、そのまま日に当てるという方法もあるそうです! 今回のジップロックに入れて作る方法なら袋のまま日に当ててもいいかも!
昔と違い、現代は冷蔵庫で保管できたりと、さほど保存性を気にしなくても良くなったという点、そして色を良くすることが目的であれば、瓶や袋のまま日に当てるという超お手軽な方法もありかなーと思います。
梅、一粒一粒に愛情が芽生えます。
思ったよりも簡単! でも感動!
難しいイメージのあった梅干し作りでしたが、思ったよりも簡単にできました! とはいえ手間ひまかけて作った梅は格別。最初の一粒を食べた時は感動。
塩の量などは昔ながらの作り方だったため、かなりしょっぱめで皮がしっかりとした梅干しとなりました。でもこの昔ながらの感じがまたいいのです。おばあちゃんの梅干しに近い感じ。
そんな感じで梅干し作り、おすすめですよー! 干している時なんかは梅一粒一粒に愛着が沸いてきます。もうこれは愛情。
梅酢もちゃんとできたので次回は紅ショウガを漬けちゃいます!