「巨神兵東京に現わる」
ゆ:「巨神兵東京に現わる」はDVDプレイヤーと40インチくらいのテレビが置いてあって、孫に連れられたおじいちゃんおばあちゃんがくたびれた様子で座っているようなコーナーかな、と勝手に思っていたのだが、実際にはちゃんとしたシアターが出来ててびっくりした。近美やれば出来るじゃん。
ち:たしかに、そこそこちゃんとしてたね。最初「画面ちっちゃいかも……」と思ったけど、美術館の展示コーナーにあれだけの場所を確保したってのは何気にすごい。でも期待しすぎで行くとだめよん。
ゆ:美術館の一角にある映像コーナーとしてみればすごい。映画館に比べればクソ。そんな感じ。
ち:講堂でやればいいじゃん! って思ったけど、講堂の上映ってたいてい映像が残念なので無理ですな。
ゆ:たぶん、あの機材も全部持ち込みだよね?
ち:音もよかったもんねぇ。
ゆ:あれで過去の映画作品の上映とかやってくれないかしら。イスは疲れるからこたつ上映で頼む。
ち:みかんの持ち込みはありですか。
ゆ:箱で持ち込んで周りに配る。
ち:それは心がぽかぽかする。
ゆ:内容的にはいかがでしたか。私は、ちょっとストーリーというか綾波の語りに「さむ……っ!」と思いました。映像はおもしろかったけど。
ち:「深夜にふと見た新人監督の短編映画」みたいな印象だった。いい意味で。使いたい映像・場面がもう頭の中にあって、それをストーリーにするためにあの形にしたのかな? という感じ。
ゆ:無理に語りを付けなくても良かったんじゃないかと思った。淡々と映像を流す方が雰囲気出て良かったんじゃないかと。
ち:たしかに淡々と破壊されていくのを見ているだけでもよかったかも。でもやっぱりある程度のストーリーは欲しいので、あれはあれでいいんじゃないかと私は思います。綾波ボイスだし。これはちょっと得した気持ちになった。
ゆ:灰原ボイスだと思って聞いてごらん。バーローが聞こえてくるよ。
ち:「あら、壊しちゃえばいいじゃない、そんなもの。」とかいいそう。まぁなんだ。私、ナウシカ大好きなんです。だから巨神兵も大好きなんです。ああやって火の七日間が起こり、現人類は滅亡したのかもしれない……普段の生活が消えたのかもしれない……とか思ってわりと盛り上がりました。
ゆ:その発想はなかったわ。ナウシカとは別の話だと思って見ていた。
ち:そこのとらえ方の違いによっても感想変わりそうだよね。一応ナウシカとは関係なく、火の七日間とは別ってことになってるんだよね?
ゆ:火の七日間は最終戦争のなれの果てってことになってるっしょ。そうであれば、巨神兵が登場する時には世の中が戦争状態であるはず。しかし、描かれていた東京は至って日常だったので、「まあ、あれとこれとは別もんだろう」という結論に至っていた。
ち:まさに「巨神兵東京に現わる」って感じですかね。脈絡も伏線も他の作品とのつながりもなく。
ゆ:でも、最後の方で火の七日間に触れてたよね? それもあって「なんかストーリーがちぐはぐだなぁ」なんて思ったりしたんだが。
ち:最後の方、ちゅどーん! ばしゃー! ぎゃしゃー! って感じの映像の印象が強くて語りを覚えてません。。。
ゆ:オレが勝手に脳内補完しちゃってるんだろうか。
ち:これは……もう一度見に行くしかないのか!?
特撮スタジオ
ゆ:特撮博物館の最後を飾るのは写真撮影が出来る「特撮スタジオ」。テレビCMで「写真撮影おk」って言ってるから、これ目当てで来る人も多いんじゃないかと思います。宇宙人女性も来てましたし。
ち:特撮スタジオを使ってがんばって撮影してるグループいたね。「撮影してもいいですか?」って聞かれたから、自分が撮られるのかと思ったのは内緒である。
ゆ:オレもそう思ったことも内緒である。
ち:みなさんご存知のとおり(知らない人はじめまして)、ブログを書いているのでいつも一眼のデジカメ持ち歩いてるのですが、撮影ブースはやっぱりちょっと楽しかったよね。携帯・スマホで撮ってもなかなか。
ゆ:あえて贅沢を言わせてもらえば、背景は空の絵ではなく、完全なブルーバックにしておいて欲しかった。
ち:贅沢だな。そしてこだわり派だな。んでですね! 撮影に関して伝えたいことがあるのですよ!
ゆ:ほう。
ち:ミニチュアだからついつい近付いてマクロ撮影しちゃうのよね。でもあれは離れた位置からズーム、遠近感を圧縮させる望遠風に撮る撮影方法がいいんじゃないかと思ったのだがどうだ?
ゆ:なるほどわからねぇ。
ち:( ゚д゚ )
ゆ:いや、わかるけどね。マクロ撮影だとフレームに近い部分が歪んでしまい、いかにも「ミニチュアを撮影しました」って感じになるけど、望遠で撮ればそれが発生せず、より絵のリアリティが増すという事だと理解しました。
ち:自分がふんわり言ったことをしっかり理解し、より的確に説明してくれてありがとう。
ゆ:icoro技術部ですから。まあ、そんな技を駆使して撮られた写真、手元にないけどな。
ち:帰ってきてから気付いたんだ! くそぅ! だからみんなには言っておきたいんだ! まぁ、混んでるとそれどころじゃないので数枚撮って離脱になると思います。あとあれだ。東京タワーが折れていると「東京マグニチュード8.0」しか思い出せない私です。
ゆ:あれ、途中で見るのやめちゃったからオチを良く知らない。
ち:じつは私も最後まで見ていない。東京タワーが折れて、弟君がお姉ちゃんかばって、でも弟君は元気にサッカーしてるはz……
ゆ:おっと、ネタバレはそこまでだ。まあ、今後も見ることはない気がするけれど。
ち:最近は防災施設なんかで放送してるところがあるらしいですよ。
ゆ:へー。あ、一言もの申したいことがあった!
ち:なんだなんだ。
ゆ:もういろいろ邪魔だから、大人数で固まって行動するんじゃない非モテ男子高校生ども。
ち:いきなりの暴言!
ゆ:発言も行動もイタくて、正直もう見ていられない。グループで行くときは入館時に2マンセル、もしくは3マンセルの小隊に分かれて行動することをオススメする。集団でまとまっていたらリア充達の良い的だ。後ろを振り返ってみろ。プークスされてるぞ。
ち:「オレ知ってるぅー」感満載で話してたけどガチな人達も多い会場なので、わからないことはわからないでいいと思うよ。ヱヴァだと思って来たと正直に言えばいいと思うよ。あと、一応美術館だから! イベントじゃないから! 忘れがちだけどここ美術館だから!
ゆ:お前達が盛り上がるほど、周りが盛り下がっていることに気が付いているか?! いいか、オレはお前達が嫌いだからこんなことを言ってるんじゃないぞ! むしろ、同族だとすら思っている! だからこそ! オレはお前達に、人に愛される人間になって欲しいんだ! 今からオレはお前達を殴るぞジョジョー!
ち:まだ続く? じゃあ私、先にお土産見てますね。
ゆ:まって!