前にツタヤで見かけて気になっていたCD。その名も「さだまさしトークベスト」。歌手のCDなのに楽曲が収録されていない(正確には1曲だけ収録されている)という。さだまさしおそるべし。関係ないですが、生さだは「年の初めはさだまさし」時代からほぼ毎年見ています。でも今年は初詣いったので最初の部分しか見ませんでしたごめんなさい。
ほんとは別のCDを借りるつもりだったのですが、案の定なかったので、前から気になっていた(総火演前から気になっていた)このCDを借りてみました。
CDは4枚組。収録時間は266分。しかし、収録されている歌は「島原に宮崎康平あり」の中で歌われる「島原の子守唄」のみで、あとはぜーんぶライブトークです。
中に入っている小冊子は、もちろん歌詞カードではなく、トークのアブストラクト。あらかじめこれを読んでおくとトークがより面白くなるかも。
何の事前知識もなくこのCDを聞き始めると、DISK1の最初のトーク「ジョーズII」の中で、突然大きな拍手がわき上がり、「会場でなにが起きたんだ?」困惑するかもしれません(実際、自分達もちょっと置いてけぼりを食らったのですが)。
なんでもさだまさしのトークには良く出て来るエピソードがあるそうです。この「ジョーズII」でも、話の中で Mr. & Mrs. ブラウンが登場したところでさだまさしファンは「ああ、これはジョーズIIに行く流れだわ」というのが分かり、拍手がわき上がった、ということのようです。まさに落語のノリ。
まさに笑いあり、涙ありの「さだまさしトークベスト」。車の中で聞いていると聞き入ってしまって、車内での会話が止まってしまうのが玉にキズ。。
最近はほぼ毎月末に放送されている「生さだ」を見ている人も多いようなので、「さだまさしってあの暗い歌歌ってる暗そうな人でしょ?」とか思ってる人はさすがにいないと思いますが、もしそう思っている人がこれを聞いたら別人と思うかもしれません。中島みゆき同様、歌とトークのイメージが違います。
このトークベストとは別にCD全18巻の「さだまさし噺歌集」というものもありますが、こちらは3万円近くするので、ちょっと手が出しにくい。しかしいつか聞いてみたくもある……