それは登記のために新潟市の法務局まで行ったときのこと。「せっかく新潟に来たし、なんか見てくか」ということで、比較的法務局の近くにある日本海タワーに行ってみることにしました。
もしかしたらむかーし行ったことがあるのかもしれないけれども、イマイチ記憶に残っていない日本海タワー。NEXT21だの朱鷺メッセだの、天を突かんばかりの高層ビルがにょきにょき生えてきたことで、高さの面ではそれほど特別な存在ではなくなってしまいました。しかし、日本海タワーにはそれを補って余りある魅力があります。
日本海タワーは展望台として建てられたものではなく、水道用配水池の上に展望台を設置したものです。一番上の円形の部分がその展望台になっています。
建物の高さ自体はそれほどありませんが、建物の建っている場所自体が他よりも小高い場所なので、かなり展望は良いです。
入場券売り場でチケットを購入して、エレベータに乗ります。エレベータを降りたらそこはもう展望室!
……ではなく、そこからさらに55段の階段を登る必要があります。地味に体力が削られる。
壁に貼ってある方言など読みつつ。
階段の踊り場には姉妹友好都市の民芸品などが展示されていました。
そんなこんなで到着ー。
なんとこの展望室、ゆっくりと回転しています。なので、歩いて回らなくても、イスに座ってぼーっとしているだけで新潟市を360度見渡すことが出来るのです。そう、それはあのホテル ニューオータニのブルースカイラウンジ(現在はVIEW & DINING THE Sky)の縮小版のようです。行ったことないけど。
エレベーターが展望室まで直通ではないのはこの辺の構造によるところがあるのかも。
ウェブサイトやパンフなどには25分で1回転と書いてありますが、この日は28分に1回転のペースでした。日立のマークがなにか懐かしい。
そういえば最近、この日立のマークを見ないな、と思って調べてみたところ、1990年代ころからこのマークはほとんど使われなくなったそうです。
日立社標(日立マーク、亀の子マーク、「日」「立」のモノグラム社章)については、家庭用の日立製品では、1980年代に発売されたものまでは「HITACHI」ロゴの左側に日立社標を併記してあるロゴタイプを使用していたが、1990年代以降の製品は現行の「HITACHI」ロゴ単独表示のものに変更されており、一部製品ラベル等を除き、日立社標は製品自体では見られなくなった。日立製作所 – Wikipedia
展望室には喫茶スペースもあり、珈琲を飲みながらぼーっと流れて行く景色を眺めるなどと言う贅沢すぎる時間を過ごすことが出来ます。
なんと無料のWi-Fiも完備! シアトル系カフェでノマド気取りなんてもう古い。これからは日本海タワーでノマドるのがトレンドです。
押し花のカードももらいました。日本海タワーの広場で摘んだ花を押し花にしているそうです。ブックマークとして使っています。
新潟市内には展望室を備えた高層ビルがいくつかありますが、こんな風に完全に1周出来るところは、ひょっとしたらないんじゃないでしょうか。NEXT21も朱鷺メッセもこんな風に360度完全に回ることは出来ないはず。県庁の展望回廊も一部外が見えない場所があった気がするのですが、勘違いかな? あとはレインボータワーですが、東日本大震災の影響で運休中。まあ、レインボータワーはまた趣が異なる気もしますが。
高さや新しさではあとから出て来るものにはかないません。しかし、日本海タワーに漂うこの温かく懐かしい雰囲気は、他では得がたいものがあります。朱鷺メッセやNEXT21にはもう飽きたという大人なあなたに、是非おすすめしたい場所です。
日本海タワー
所在地 | 新潟県新潟市中央区旭町通り2-5229-8 |
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営業時間 | 3/1-11/30: 9:00-17:00 12/1-2月末: 10:00-16:00 |
休館日 | 毎週木曜日、年末年始(12/29-1/3) |
料金 | 大人300円(200円)、子供(小中学生)100円(70円) カッコ内は団体(30名以上)料金 |