糸魚川市の「フォッサマグナミュージアム」で「おもしろ石展」開催中です。展示されているのは糸魚川の海岸で収集された、無加工の石。模様が面白く、とてもきれいです。あ、あのキャラクターにそっくり!
スヌーピーに似た「スヌーピーストーン」。カワイイです。石の写真はブログからお借りする許可を頂きましたー。ありがとうございます!
昨年「糸魚川ジオパーク・おもしろ石コンクール」というのが行われ、おもしろい石を募集していたのですが、これとは別の展示だそうです。展示されているのは全て加工をしていない天然の石。石の模様が風景に見えたり、数字に見えたり。白地に赤茶の模様の入った、流紋岩が多く展示されているようです。石の中に世界があります。
「雪原の一本杉」。これは素敵。
山の風景は水墨画に通じるものが有るように思います。床の間に飾っておきたい。(たぶんちっちゃいけど。。)
流紋岩というと、中学の理科で習った火山岩の一つという知識程度しかないのですが。。どうしてこんなふうな様々な模様ができるかというと。
6000万年前の流紋岩に地中で熱水がしみこみ、その鉄分が石をさび色に染めました。染まらなかった石の地肌が「日本列島」の形に見える石です。日本列島にそっくりな石 – 糸魚川の石 地球がつくったアートストーン
糸魚川では、このように熱水の鉄分がしみこんだ石を「薬石」とよんでいます。水をおいしく良くすると言われ、この石をやかんやお風呂に入れています。
流紋岩はもとは白っぽい石。そこに流れ込んだ鉄分によって模様が描かれているようです。太古の地球が作り出した模様なのですねぇ。そして糸魚川のお宅ではお馴染みの石の様子。
流紋岩以外の石もあります。模様が数字の「5」に見える石。
フォッサマグナの西端にある糸魚川は地表にも様々な鉱物が出ており、日本で一番多くの鉱物や岩石があるのではと言われていたり。いろんな種類の石に出会えるので、石探しにはとても良い場所なのだそうです。
また、拾った石をフォッサマグナミュージアムに持って行くと学芸員の方が石の種類や年代、その模様ができた理由などの説明をしてくれるそうですよ。石は一人10個くらいまで。
「石の鑑定の際にはミュージアムにご連絡をお願いします。ジオパーク関係の行事により博物館に鑑定ができる職員がいないことがあります。」とのことなので、鑑定してもらいたい場合は電話を一本入れてから行くと良さそうです。よし、今度行ってみよう!
「おもしろ石展」は無料スペースで開催。いろんな模様の面白い石が50点ほど展示されているそうです。ここでは紹介しきれなかったものも多数有り。妙高山に似た石はすごく良いです。オススメ!
糸魚川の海岸にはルビーやサファイアの小さな粒が混じった石もあるとか。ヒスイだけかと思いきや、いろんな石を拾うことができるんですねぇ。海岸に石を拾いに行く前に、まずは参考に「おもしろ石展」を見に行ってみては?「これ、いい!」と思える石が増えると思いますよ!
おもしろ石展
開催期間 | 平成22(2010)10月11日(月)まで |
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開催場所 | フォッサマグナミュージアム ふるさと展示室 |
観覧料 | 無料(ロビーにある無料スペースにて開催) |
フォッサマグナミュージアム
所在地 | 新潟県糸魚川市美山公園内 |
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TEL | 025-553-1880 |
FAX | 025-553-1881 |
ウェブサイト | http://www.city.itoigawa.niigata.jp/fmm/ |