石川雲蝶の彫刻で有名な新潟県魚沼市(旧堀之内町)の「永林寺」に行ってみました。皆の宗(皆の衆?)・ニコニコ宗 双本山らしい?
この永林寺の彫刻は、22世円応弁成(えんのうべんしょう)和尚が石川雲蝶を招き、彫らせたものとされています。
永林寺の玄関。玄関に入ってしばらく経っても誰も出てこず(どこかからテレビが付いているような音が聞こえるのですが)。玄関先にあったインターホンを押したらすぐにお寺の人が出てきました。すぐ隣の部屋にいるようなので、声を掛ければわかるのかもしれません。
彫刻の解説もしていただきました。時間にして10-20分くらいの解説で、とても分かりやすくて良かったです。
ただ、冬の本堂は、とくに足下がものすごく冷えるので、冬に行くつもりの方は靴下の二重履き、あるいはスリッパ持参をおすすめします。自分は靴下1枚しか履いてなかったのですが、冷たいを通り越して痛かったです。ほんと、足の裏が裂けるかと思ったくらい。
奥に見えるのが、雲蝶の彫刻の残っている本堂です。残念ながら、本堂での撮影は禁止。そんなわけで彫刻の写真はありません。
玄関先の看板にあった彫刻の写真でその雰囲気を。こんな感じの彫刻が本堂全体に施されています。お寺や神社の彫刻は彩色していないものが多いですが、ここの彫刻はとても色鮮やか。また、彫りが深くて、それでいてとても細かく、立体的で奥行きをがあります。
欄間や柱、香炉台などはもちろん、障子枠まで雲蝶の作品というのには驚きました。これは一見の価値有りです。
さて。
雲蝶の彫刻もすごいのですが、その雲蝶の彫刻のすごさもかすんでしまうのが、永林寺の商魂のたくましさ。
本堂の出入り口側の一辺にお守りや作品目録がずらっと並んでいて、そのすべてに値段が付いています。お守りや作品目録に値段が付いているのは当たり前なのですが、お寺のパンフレットや一日一善のような格言が書かれたプリントにまで値段があります。。
ただの永林寺のパンフレットのように見えますが、コレ、100円です。ちなみに格言や小唄の書かれたプリント(A4くらい)は1枚10円からと、とてもリーズナブルな価格になっています。
ここまで徹底的だと「あぁ、ここまでやっちゃって良いんだ」と、逆にすがすがしい気持ちになれます。苦笑を越えて、爆笑してしまいました。。さすが「皆の衆・ニコニコ宗双本山」はダテじゃない。
また、住職は遊び心があふれているようで、言葉遊び等も随所に見られます。「ニコニコ宗」などもその一端。一見、意味の分からないものも、よくよく考えてみると意味が分かったりします。「鮭鮫鱈鯉」とか。
永林寺は堀之内ICから車で5分ほど。
道の先々で永林坊やが道案内してくれるので、迷うことはありません。
永林寺
所在地 | 〒949-7403 新潟県魚沼市根小屋1765 |
---|---|
モシモシ(TEL) | 025-794-2266 |
モジモジ(FAX) | 025-794-2361 |
拝観時間 | 3-11月 9:00-17:00 12-2月 10:00-16:00(元旦は午後から) |
拝観料 | 中学生以上 300円(250円) 小学生 100円 カッコ内は団体(15名以上)料金 |