4-9月の搭乗率が70%を達成しなければ廃止されてしまう予定だった新潟-福岡線ですが、70%を上回ることが出来、存続が決まりました。
この度、10月1日(水)に、全日空の役員が知事を訪問し、4月~9月の目標搭乗率70%を上回ったことから、来年4月以降も引き続き運航継続することを決定した旨説明がありました。新潟県:「新潟-福岡線」の存続が決定しました!
とある会社では社員旅行を九州にしただとか、搭乗率向上に県を上げて取り組んでいたわけですが、努力が報われたようです。
さて、そうなると気になるのが、「前年に比べてどれだけ搭乗者数が増えたのか」と言うこと。
報道資料の「4月~9月の搭乗実績」にある過去3ヵ年(H17-H19)平均との比較によると、3ヵ年平均は、
- 搭乗者数:34,996人(58.0%)
そして、今年H20(2008)年の搭乗者数は、
- 搭乗者数:34,546人(74.9%)
というわけで、増加した搭乗者数は
34,996人 – 34,546人 = -450人
あれれー?おじさん、なんで搭乗者数が減ってるのに搭乗率は15%も向上してるのー?(某名探偵風に)
「何か見落としているのか?」と思って文書を見直したら、こんな記述が。
※搭乗率は、平成1 9 年は166席、2 0 年は126席で算出4月~9月の搭乗実績(報道資料)[PDF]
つまり、飛行機自体が小さくなっていた、と。40席、割合にして24%も減っています。その結果、搭乗者数は前年とほとんど変わらなくても、搭乗率は向上したと。
搭乗率だけで見ると、搭乗者数を一気に引き上げなければ廃線してしまうかのように思えますが(そしてそれを見事に達成したかのように思えますが)、実際は現状維持出来ればOKという内容だったようです。
搭乗率向上のために、福岡-新潟間で行ったり来たりしてPRだとかキャンペーンだとかをしていたようですが、実際の搭乗者数の向上には別に影響なかったっぽいというのがちょっと痛いですね。