
「男気わさビーフ」を一袋食べたら味がわからなくなりました。比喩表現とかじゃなくてほんとに味覚消失しました。
ある日、母が「これ、ほんとに辛い」と面白半分に持ってきたのがこの「男気わさビーフ」でした。でも私、わさびはわりといけるクチ(パック寿司などについてくる個包装のわさびなんて飾り。市販のチューブわさびからが本番)なので「まあ辛いけど、大騒ぎするほどでもないな」と思いながら漫然と食べ続けて、結局一袋食べ尽くしました。わさび味の柿の種が苦手な人はたぶんダメだと思います。

異変に気が付いたのはその日の夕方のこと。テーブルにおやつの残りのキットカットがあったので口にしたのですが、思ったより甘くないような……? 「小さくなったうえに甘さも控えめですかこのやろう?」とやや疑いつつも、試しに冷蔵庫に常備してある明治チョコレートを食べてみたところ、やはり全然甘くない!! まるで無塩バターを食べてるみたいだ……!! キットカット、疑ってごめんな!!
男気わさビーフが原因っぽい
その後、塩や砂糖を直接舐めてみたりして、改めて味覚が飛んでいることを確認。とくに甘味がわからなくなっていました。
コロナに感染すると味がわからなくなる、という話があるので「まさか……」とかなりビビったのですが、ちょろっとググってみたところ、コロナ由来の味覚異常は嗅覚異常を伴うようです。
味覚異常、嗅覚異常は具体的にどのような症状がというと、物を食べているのに味が感じない、食べ物の臭いが分かりにくいというものなります。これは、鼻の奥の方にあり嗅覚を司る嗅細胞にコロナウイルスが感染することによって嗅細胞が障害を受けて、出てくる症状となります。嗅覚に障害を受けた方は味覚の障害も合併することが多く、嗅覚が障害された故に味覚の障害を設けていることが考えられます。
新型コロナウイルス感染症、分かりにくい症状とは?初期症状チェック方法について医師が解説します。 | CLINIC FOR
今回の自分の場合、においは普通にわかります。単純に味覚だけ飛んでる状態なので、たぶん違うかな。
で、ほかに怪しい要素を調べていったところ、Twitter上に「男気わさビーフ」を食べて味覚を失った者たちがわらわらといるのを発見しました。2度、3度と繰り返し消失させている人もいるようです。
言われてみれば、舌の表面が荒れている感じあります。熱いラーメンをすすったときに舌をうっすらやけどすることがありますが、あれに似た感覚です。完全に「男気わさビーフ」が原因です。本当にありがとうございました。
2サイズある

「男気わさビーフ」には50g(写真左)と100g(写真右)の2種類があるようです。私が空けたのは100gのほう。

「食べ過ぎると味覚が飛ぶことあるぞ」というような注意書きを探してみたのですが、とくにそういった表記はありませんでした。それどころか100gのパックには「大容量の100g!一気に喰らうべし!!」の言葉が。いや、100g一気に喰らうと味覚飛ぶぞ……まじで……

こちらは50gパック。「一気に喰らうべし」の文句がありません。なぜ100gパックだけ一気に食べさせようとするのか。もしかして味覚飛ぶのわかってて言ってる……?
味覚を失ってみたい人はお試しください

いやまじで「味がわからないだけでこんなにも人生から色彩が失われるものか」と思いました。味がわからないと食欲わかなくて自然とダイエットできます。とくに甘みがわからなくなるのでお菓子を食べる気がしなくなります。でも、ごはんは味がわからなくても意外と食べられました。ごはんのおいしさはのどごしで決まる。間違いない。
なお、失った味覚は48時間くらいで戻りました。戻ってよかった。でも戻るのに意外と時間がかかる……これ、やっぱり細胞レベルでダメージうけてるヤツでは……