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【放談】「天気の子」を見てきたよ

Date 2019/08/07 20:24  Author Yutaka  Tags 映画
天気の子

 新海誠監督の映画「天気の子」を見てきた感想。ネタバレはしてません!(たぶん!)

ちはや:「天気の子」を見てきたよー! 今日は感想を書くよ! まだネタバレされたくない人はここでさようなら!

ゆたか:アディオス!

ち:まぁあんまりネタバレしない感じでいけますかね? 善処します!*

* 善処しました! ほとんどネタバレなしです。「君の名は。」についてはみんなが見ている前提(ネタバレあり)で書いています。

ゆ:あれは参院選の夜だった。18歳未満は入場できないし、選挙がらみのお仕事で動けない人は少なからずいるだろうし、なんだかんだいいながらもみんな参院選の結果が気になってたり、そうでなくてもなんとなく開票中に娯楽に時間を割くのは罪悪感があったりする人も多いだろう、と踏んでレイトショーに向かったのである。案の定、21時スタートの回はガラガラであった。日曜の夜であったことも大きい気がする。あとで知ったのだが、公開2日目であったことも功を奏したかもしれない。

ち:思ったより空いててよかった! いろいろ心配だから通路側に座りたい、でもせっかく映画館に来たなら真ん中に近い席で見たい、と悩んだ結果、微妙に通路寄りの席を選ぶも通路側末端の席を取られて「貴様! 同じ里の者かぁ!!」となる事案がしばしば発生するのですが、今回はそれがなかったと言えば空き具合がおわかりいただけるでしょうか。

ゆ:全然ピンと来ない。

ち:わかる人はわかるから大丈夫。1人で見に来ている人も多かった印象。夜ということもあって「よーしみんなで見に行こうぜー!」みたいな人はさすがに少なかったですね。でも昼間の上映は結構混んでたのかな?

ゆ:予約状況を見る限り、16時くらいまではほとんど満席状態だった。夕方過ぎから指数関数的に減少してった印象。

ち:そんなわけで快適な空間で鑑賞することができました! 独り言言ってる人とかもいなくてよかった。

ゆ:たしかに客ガチャはSSRだった。客ガチャ怖くて映画見に行かないってのもある。あと映画館なんて年に1回行くか行かないかってレベルなので、いつもドリンクのサイズ感がわからない。とりあえずポップコーンでかすぎでは。

ち:2人で一緒に食べろってことだよ言わせんなよ恥ずかしい。

ゆ:置く場所もなくない?

ち:そうそれ! 食べ終わったとしても空箱をずっと膝の上に置いとかないとだよね? もしや、前のシートに折り畳みの机が付いてる……とか?

ゆ:あるいは講義室のイスのように脇からテーブルが出てくる仕掛け(通称「左利き殺し」)があるのかもしれない。

ち:ポップコーンは殻が喉に刺さってむせそうで心配。

ゆ:それな! 絶対ゲホゲホする自信あるんだけど。ポップコーン買って持ち込んでるヤツ、どんだけ気管(?)に自信あるんだよ……っていつも思ってる。

ち:ポップコーンにドリンク、この組み合わせは嫌な予感しかしない。

ゆ:ポップコーンの固い部分がノドに引っかかってケホつき、「あ、これやべ……」って思ってあわててドリンク流し込んだらそれも変なとこ入って完全にスプラッシュする未来しか見えない。

後ろの席の人:ケッホ……んんっ……ズ……ズーん゛っぶわてぃ!!!

ゆ:口からも目からも、そして精神的にも液体があふれていることに僕は気付き、もう限界だと知ったとき、会社を辞めた。

ち:知らない人にかけてしまった場合は「ねぇ、もうすぐ晴れるよ!」でOK。

ゆ:やっぱポップコーン買う勇気ないわ。リターンに対してリスクが高すぎる。

ち:ここまで書いてまだ映画本編が始まってない件について。

ゆ:実際の上映も暗くなってから20分くらいCMだったから没問題メイウェンティ

ち:新作エヴァの予告を見られたのはラッキー! なんかわきわき・わさわさ動いてた。あれ使徒?

ゆ:正直、あんまりよく覚えてない。「ああ、いつもの調子だな」って思ったことだけ覚えている。

ち:やけに長いCMタイムはエヴァがなかったら暴動を起こすところだった。それともなんだ、今のうちに喉にひっかけてむせておけっていう気遣いなのか。

ゆ:上映時間2時間になってたけどCMの時間引いたら本編90分くらいかな?

ち:あんまり長くない印象だった。

ゆ:114分らしい。ソースは東宝シネマ。

ち:全体的に淡々としてたけど短く感じましたね。

ゆ:大まかな構成としては前半と後半に分かれる感じ。前半コミカル展開で後半シリアス展開の王道構成なのは「君の名は。」も同じだけど、「天気の子」は地続き感ある。「君の名は。」がいきなり時空ねじ曲げてきたから、それに比べればなんでも地続きか、という気もする。

ち:「天気の子」は、前半は「これ話どうなるんだ?」という感じで、後半になるにつれてじわじわと終焉に向かっていく雰囲気があった。全体にじわじわと進み、じわじわと詰んでいく感じ。「君の名は。」のような疾走感はないかな。

ゆ:本田翼の演技は「スペシャル予報」で見られる「君のそーつぉーどーりだよ」が孤高のピークなので、安心してみてください。アレに比べればほかはだいぶマシです(あくまで対そーつぉー比)。

ち:正直、声が気になったね! 声のせいで集中できず、せっかく映画館行ったのに全然没入感が得られなかったね! 相対的なのかなんなのか、ちゃんと声優さん使ってるところもなんかやけに濃く感じてしまう現象も発生。

ゆ:声優素人使うと声優部分も浮くからやめてほしい。「完全に的外れ」とかスレタイで煽ってる記事も読んだけど全然理由になってなくて草。

まさにそれなんだよ。市民権を得たことで本業声優がつくる雰囲気こそ、“アニメ”になっちゃってるわけ。でも僕らの世代(30~40代)は、アニメ芝居より1990年代のジブリ的キャスティングのほうが味があるし耳に馴染む。宮崎駿はアニメーションじゃなくて映画をつくってるんだから。

“ポスト宮崎駿”の地位に揺るぎなし | ビジネスジャーナル

ち:すまんな! 奇遇なことに僕らもちょうど30〜40代なんだ!

ゆ:その前にお前、

確かに下手だな、とは思いましたが、「まぁ、思ったよりは……」という印象ですかね。

“ポスト宮崎駿”の地位に揺るぎなし | ビジネスジャーナル

ゆ:って言っちゃってるからね。馴染めてねーじゃんw 健忘症かよwww

ち:「下手」と「馴染む」は別物なんだよきっと! 自分でもなに言ってるかよくわかんないけど! てか30〜40代の働き盛りが言葉を濁すと職を失いたくない感じがにじみ出ちゃうからやめて! つらい!

ゆ:いいから黙って声優使ってくれよ。何年経っても何回見てもサツキとメイのお父さんは糸井重里だよ。木村拓哉と倍賞千恵子以外の何者でもないよ。56億7千万歩譲って脇役に素人使うのは許すとしても、メインのキャラクターは! たのむから! 声優を! 使って! くれ!

ち:なんとなく前半の記憶が曖昧なんだけど、声に慣れるのに必死で内容が入ってこなかったんだと改めて気付く。そうだ……この前見た「未来のミライ」も辛かったんだ……ストーリーも映像も全然入ってこなくなるからやめてぇ!

ゆ:リアルな広告が云々とか言ってる人も多いようだけど、それより声だよ声。Z会より本田翼だよ。バニラより平泉成だよ。もうあれ、字幕版と吹き替え版みたいな感じで、声優版とゲスト版の2本作ればいいと思う。ゲスト枠を吹き替えればいいだけだから、コストはまるっきり2本分とはならないだろうし、それはそれで話題になって2本両方見る人出てきそうだし。

ち:アツクナラナイデ! マケルワ!

ゆ:さすがに円盤で修正されるヤツ。いっそ清々しい。

ち:本編でチラチラ映るスポンサーの商品や広告は「よしその調子で予算を確保。企業側ともwin-winだな、がんばれ新海監督!」って気持ちになった。はっきり描きすぎてて気になるっちゃ気になるけど許容範囲内。日本国内よりも海外での上映のときに広告は効いてくると思われる。Oh!  I saw it in Tenki no Ko!

ゆ:スポンサーになってもらったからといって作品内で優遇する気が全然ないの草。広告はちゃんと街のノイズになってたし、知恵袋は作品の中でもなにも解決しないゴミ袋のままだった。

ち:新海監督はどんどん絵のギラつきを抑えてきてますな? あのギッラギラギットギトを求めて行くと帰りに別のなにかで補充したくなります。ギラギラ成分が! 足りないんじゃぁあ! 「言の葉の庭」見よ。

ゆ:言の葉冒頭の雨のシーンは「これもうほぼ実写じゃね?」レベルだったけど、「天気の子」はギリギリアニメだった。

ち:え? ギリギリ? (ギラつき中毒者)

ゆ:落ち着いて? 怖いよ?

ち:「言の葉の庭」みたいな雨では全然なかったです。雨の風景の描写は全然くどくないのでご安心ください。水滴の描写に力を入れて、風景での雨はおとなしめといった感じ。帰ってきてから見た「雲のむこう、約束の場所」では同じタッチで水滴が描かれてた。

ゆ:改めてみたら話の流れ的にも結末的にもちょっと似てた。

ち:「天気の子」は思ったよりも陽が差さない。だからあんまりギラつかない。

ゆ:卿が一番ギラついているぞ。

ち:「君の名は。」を見たときも「全然足りない!」と思ったんだけど、見返したら結構キラめいてました。たぶん「天気の子」も落ち着いてみるとそこそこきらめいてて新海監督らしさが出てるんだと思います。あれ? もしや映画館のスクリーンだと白飛びしてあんまり光って見えないのか??

ゆ:同じ回で見てた男子も帰りに「光が……」て言ってたよね。

A君:RADの曲もよかったし、いいんじゃねー?

B君:いや……まぁでももっと絵が……「君の名は。」みたいに光ってないっつーか……

C君:いやー良かったと思うよ! で、飯どうするー?

B君:え、あ、うん……

ち:と意見割れてた。私は「B君! そうだ私も同じ感想だ!」と心の中からそっとエールを送っていた。キミとはいい酒が飲めそうだ! 昔の新海監督の作品を見ながら語り明かそう!

ゆ:もしかしてインディーズ時代から応援していたアーティストがメジャーデビューして有名になった経験はこれがはじめてかな?

ち:えっ……あっ……この感情が! この感情がそれなのかー!! 変わっちまったんじゃなく、変われてない自分がアッ

ゆ:そういえばお父さん犬のことすっかり忘れてた。テレビ放送のときに覚えてたら探そう。

ち:本編ノーカットだといいですね! あとは……○○○(自主規制)がどこに出てるかわからなかった! これも探したい。

ゆ:あとあれ、「君の名は。」からの流れで「天気の子」を見た人の9割は内容を理解できないっていうツイート見たから、対ショック体勢整えて見たんだけど、全然そんなことなかった。どのへんがそうなの……

ち:「オタクしか楽しめない」「リア充には理解できない」的なツイート流れてきたから「ほう」と思って行ったけど、普通にみんな楽しめると思うよ!

ゆ:オレも毒されはじめてるのかな……

ち:「最後が大団円しか受け入れられないんだろリア充は!」という歪んだなにかを感じました。

ゆ:普通にハッピーエンドだと思ったんだが。まあちょっと王道はずれるパターンだとは思うけど誤差範囲。個人的にはいいぞもっとやれって思った。

ち:それがまた愛の強さの証拠的な。それとはちょっと違うかもだけど、一部の人にはギャルゲー? エロゲー? に見えてくるらしい。「下に選択コマンドが出そう」と思うとか。で、「あーそっち選ぶ!」「あーそっちルート!」「そうなるよねー」ってことらしい。

ゆ:あーなるほど。って、そんなんわかるヤツのほうが今は少数派では…… 「君の名は。」のときは結末に対して「災害をなかったことにするな」という声もあったらしいが、そのお客様からの貴重なご意見に対する新海なりの精一杯の回答がこれだと思うとちょっと笑える。お客様も「ちがうちがうそうじゃない」って顔してそう。

例えば「災害をなかったことにする映画だ」という言われ方には、結構ショックを受けたんですね。確かに見方によってはそういう見方ができなくもない。

WEB特集 新海誠監督 批判を乗り越えた先に | NHKニュース

ち:これを読んでから行くのをおすすめします。自分も読んでから行きました。「パラレルワールド」とか「平行世界」的な感覚がない人も少なくないのかな? 「なかったことにしている」のとはちょっと違うんだ。あったはあったんだ。

ゆ:「お前それ、オカリンの前でも同じこと言えんの?」って思うよね。お客様はSF初めてですか?

ち:で、「天気の子」を見てから上のインタビューを読むと「お客様お待たせしましたぁぁあ!」って新海監督が投げつけてる感じで「フフッ」ってなる。

ゆ:わかる。お客様に誠意を込めて全力で殴りかかってる感じ。

ち:まぁまとめると「ボーイミーツガール!」って感じでした! みんな! 怖がらずに見に行け! な! 別にデートで見に行ってもなんの問題もないぞ!

ゆ:Twitterでバズってる感想はだいたい的外れだからあんまり気にするな。「オデッセイ」がダッシュ村って言ったヤツ、絶対開始30分くらいでポップコーンむせ散らかして途中退席してるだろ。人の感想なんて当てにならないぞ。とくにTwitterなんて嘘と欺瞞に満ちている! Twitterだけですべてを知った気になるな! 自分の目で確かめろ!

ち:見た直後は「あ、うん」って感じだったんだけど、もう1回見たくなっている自分がいる。ストーリーがわかった上で気楽にもう一度見たい。てか、声に対ショック体勢を取ってもう一度見たい。

ゆ:今週末、新潟で舞台挨拶あるってよ。

ち:こんな辺境の地に来ていただけるなんて! お迎えせねば!!

ゆ:一時停止しながら広告とか壁に貼られたメニューとか確認しながら見たい。

ち:うん、映画館じゃ不可能だね!!

小説 天気の子 (角川文庫)

  • 著者/訳者:新海 誠
  • 出版社:KADOKAWA ( 2019-07-18 )
  • 文庫:320 ページ

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