
また髪が伸びたので2度目のヘアドネーションを検討中! 以前寄付した「JHD&C」(ジャーダック)と最近聞くようになった「つな髪」(つながみ)の寄付できる髪の毛の条件などを調べて比べてみました! ヘアドネを考えている人の参考になれば!
髪の寄付先の比較
髪の毛の寄付を受け付けている団体はいくつかありますが、今回はメジャーな「JHD&C」と「つな髪」を比較してみました。
JHD&C

寄付された髪だけで作ったメディカル・ウィッグを頭髪に悩みを抱える18歳以下の子どもたちに無償提供している日本で唯一のNPO法人。特定非営利活動法人「Japan Hair Donation & Charity」、通称:JHD&C(ジャーダック)が運営。
寄付された髪の毛は数々のトリートメント工程を経てからウィッグに。髪質を均一化するトリートメント工程があるため、髪質等の条件はゆるめです。基本的に31cm以上の髪の毛の寄付を受け付け。(追記:2020年6月1日から31cm以上のみとなりました)
作られるウィッグは「JIS規格適合小児用メディカル・ウィッグ」。31cm以上50cm未満の髪はフルウィッグに、50cm以上の髪はロングヘアのフルウィッグの素材になります。
つな髪

小児がんや脱毛症で髪に悩みを持つ子供たちへ、寄付によって集められた髪で医療用ウィッグを無償提供する社会貢献プロジェクト。医療用ウィッグ(かつら)の製造・販売・メンテナンスを手がける「株式会社グローウィング」が運営。
寄付された髪の毛はできるだけダメージを与えないように洗浄・殺菌処理のみとし、髪本来の質感を大事にしたウィッグを作成。そのため寄付できる髪質の条件が厳しめです。ですが長さは15cmからと、比較的短くても寄付が可能。
15cmの髪の毛は、帽子を髪の毛を組み合わせることで自然に見える髪の毛付きインナーキャップ「肌優(はだやさ)」に、25cm〜31cm未満の髪は「肌優ミディアム」に、31cm以上の髪はセミオーダーフルウィッグ、フルオーダーウィッグ、オーダーメイド部分ウィッグなどになります。
寄付できる髪の条件

JHD&C
ウィッグの材料として受け付けている髪の条件
- 31cm以上の長さがある髪
- カラー、パーマ、ブリーチヘアでもOK
- 完全に乾いていること
- 髪色、髪質は不問。クセ毛やグレイヘア(白髪)でも問題なし
NGの髪
- 軽く引っ張っただけで切れてしまうほどの極端なダメージがある髪
つな髪
ウィッグの材料として受け付けている髪の条件
- 長さ15cm以上、または31cm以上の髪
- ヘアカラーした髪の毛も可
NGの髪
- ブリーチした髪
- 白髪・白髪まじりの髪(白髪を取り除いてあればOK)
- パーマをあてた髪(ストレートパーマも含む)
- 天然パーマ、クセが強い髪質の髪(目安:縮毛矯正やストレートパーマが必要な程度)
- 傷みが激しく引っ張ると切れてしまう髪
ウィッグの材料として受け付けている髪の条件は「JHD&C」は長さは31cm以上の髪、「つな髪は」15cm以上のパーマやクセのない髪です。※1 ※2
※1「JHD&C」では31cm未満の髪もシャンプー類やカラー材の開発に必要な評価毛として、またはカットマネキンの素材として転売することでウィッグ製作費用の一部にしているそうです。(追記:フルウィッグの提供をスムーズにするために、2020年6月1日から31cm以上の毛髪のみ受付になりました)
※2「つな髪」は髪色によってカット練習用のウィッグになる場合があります。また、以前はパーマやくせ毛でもOKでしたが、ストレート加工処理に多くの費用と時間を費やしてしまうとのことで現在はNGとなっています。ご注意ください。
寄付金について

JHD&C
賛同サロンに公式募金箱の設置あり。その他、クレジットカードと銀行振り込みによる募金を受け付け。
つな髪
寄付金の受け付けや呼びかけはなし。
提携しているサロン・美容室について
美容師さんがカット方法や条件などを理解し、各団体に登録・提携(協力)をしているサロン・美容室が全国にあります。「JHD&C」と「つな髪」の両方に登録している美容室もあり。なお、ヘアドネーション用のカットは提携店でなくても可能です。
JHD&C
「賛同サロン」という名称。2019年5月末時点で3,790店舗が登録。店舗には公式募金箱を設置。
つな髪
「サポート店」という名称。2019年5月末時点で576店舗が登録。
認定証(受領証)など
JHD&C
希望者にはポストカードタイプの受領証とヘアタイを送付。
つな髪
希望者には認定証を交付。
ヘアドネーション用のカット

髪の切り方はどちらも同じ
「JHD&C」と「つな髪」ともに髪の切り方は共通しています。
- 乾いた状態で切る
- 髪を数束に分け、輪ゴム等しっかり縛る
- 過剰包装はしない(例:ラップや紙、袋で何重にも包む等)
- 複数人の髪をひとつにまとめない
カビ等の発生を防ぐために必ず乾いた状態でカット。また髪がばらけてしまうとウィッグの素材として利用できなくなるので、輪ゴム等でしっかり縛ってから切るのを忘れずに。そして過剰包装は開封に手間がかかるのでNGです。
そんな感じ

自分にあった寄付先に寄付を!
というわけで早見表がこちら!
- 髪にクセなし→どちらでもOK!
- 受領証が欲しい→どちらでもOK!
- 長さが31cm以上ある→どちらでもOK!
- 長さが31cmない→15cmあるならつな髪!
- パーマ、ブリーチがしてある クセがある→JHD&C!
- 募金したい→JHD&C!
といった感じかと!
「JHD&C」のほうに短い髪の毛が送られてきてしまったりと、間違い・勘違いも少なくないようです。気持ちと髪を無駄にしてしまわないよう、しっかり理解してから寄付をしましょー!
自分は前回の寄付から5年経ってますが、いろいろ変わってることも。条件等は今後も変わる可能性があるので、サイト等で必ずチェックしてからカット・寄付に挑んで下さい!
「つな髪」にも寄付してみたかったですが……行きつけの美容室が「JHD&C」賛同サロンなので、今回は「JHD&C」に寄付する予定です。でも(今のところ)白髪なし、ストレートなので次回は「つな髪」に寄付もいいかも? と思っておりますー!
ヘアドネーションができる美容室を探せます!
「市町村名 ヘアドネーション」「駅名 ヘアドネーション」で対応してくれる美容室を探せます! お得なクーポンがある場合も!