去る7月30日、土用の丑の日のこと。イオンでなまずの蒲焼きが売られるということだったのでダメ元で買いに行ったのに、なぜか「うな次郎」を手に帰路に就く我々の姿がそこにはあった。
数量限定だしあったらラッキーくらいの調子でイオンに向かったところ、案の定「近大発なまずの蒲焼き」は売り切れ。ダメ元とはいえ、ないとそれはそれでくやしい気持ちがわき上がってくるもので、試食販売していた「うな次郎」をむしゃむしゃしてやった。美味しかったから買った。
こちらが「うな次郎」。見た目は完全にウナギの蒲焼きですが、実際には魚のすり身をウナギの蒲焼きの形に成形したものです。ウナギ成分はゼロです。 (確認したらうなぎエキスが入ってました。)気になるお値段は298円(税抜)。本物の1/5。
ご丁寧に蒲焼きのタレと山椒も添付されています。
本物のウナギはあたためるときに酒を振りかけてどーのこーのするとふっくらしあがるとかなんとかとかめんどくさいですが、これはラップをはずして30秒ほどレンジでチンすればおk。
皮まで再現するこだわり。肉と皮ではちゃんと食感が違っています。一正蒲鉾天才かよ。
箸で切ったときの肉の崩れ具合までウナギそっくりだー! まあ、ウナギも魚ですし、魚のすり身が原料なら同じようなものが出来るとしても不思議ではないのかもしれないが、だとしたらウナギの蒲焼きのアイデンティティとはなんなのか。タレなのか。
気になる味ですが、これもうほぼウナギ! ウナギの蒲焼き! もはや海原雄山でも本物のウナギでないことに気が付くのに0.3秒くらいかかるレベル。細かいこと言うとウナギとはんぺんの間くらいの食感ですが、小骨がないぶん、本物のウナギより食べやすくていいかもしれない。そもそもこれで300円なんだぜ? 一正蒲鉾天才かよ。
練り物コーナーをチェック!
「しょせんすり身でしょ」と思って食べるとその想像以上のウナギ感に感動すら覚えます。正直、ウナギはもうこれでいいかもと思ってる。ウナギっぽいし、骨なくて食べやすいし、ぶっちゃけウナギよりタレでごはん食べてるし。すり身で生臭さもないので、お子様のお弁当にも気兼ねなく突っ込めると思います。ナマズの蒲焼きなんていらなかったんや……
「うな次郎」はスーパーの練り物コーナーで販売されていることが多いようです。むしろ、紛らわしいためか、ウナギコーナーで売られているのを見たことがありません。購入する際は練り物コーナーをご確認ください。