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ナンバープレートの分類番号からわかる車のあれこれ

日産リーフ

 知らなくても全く困らないけど、知っていると町ゆく車のナンバープレートを見て「ふむふむ」と思えるナンバープレートの見方をまとめてみました。

ナンバープレートの構成要素

ナンバープレート

 自動車のナンバープレートは

  1. 地名
  2. 分類番号 (地名の隣にある3桁もしくは2桁の数字)
  3. かな文字
  4. 一連指定番号 (4桁の数字)
の4つの要素で構成されています。それぞれ、なかなかに奥深いものがあるのですが、今回は特に「分類番号」に注目したいと思います。

分類番号から分かること

用途と大きさ

 分類番号の上から1桁目の数字(分類番号が「300」なら「3」)から車の大まかな用途と大きさがわかります。これは分類番号が2桁でも3桁でも同じです。
 良く耳にする「3ナンバー」や「5ナンバー」という呼び方はこの分類番号に由来しています。

  • 1 – 普通貨物車 (普通自動車のうち、貨物用途のもの。例えばトラックなど。)
  • 2 – 普通乗合車 (普通自動車のうち、乗車定員が11名以上のもの。たとえばバスなど。)
  • 3 – 普通乗用車 (普通自動車のうち、乗車定員が10名以下のもの。)
  • 4 – 小型貨物車 (小型自動車のうち、貨物用途のもの。)
  • 5 – 小型乗用車 (小型自動車のうち、乗車定員が10名以下のもの。)
  • 6 – 小型貨物車 (もともとは三輪貨物車用の番号。)
  • 7 – 小型乗用車 (もともとは三輪乗用車用の番号。)
  • 8 – 特殊用途自動車
  • 9 – 大型特殊自動車
  • 0 – 建設機械

 6と7はもともと三輪自動車用に割り当てられていた番号ですが、現在では小型自動車に割り当てられています。4ナンバーが全部埋まった場合に6ナンバーが、5ナンバーが埋まった場合に7ナンバーが、それぞれ払い出されるようになっています。

 8ナンバーはパトカーやキャンピングカーなどが該当します。同じ大きさ・排気量の車でも8ナンバーだと保険料や税金が安くなる場合があるため、ちょろっと改造を加えて8ナンバーとして登録するというワザ(?)もあったようです。現在では構造要件が厳しくなっているため、ちょろっと改造したくらいでは8ナンバーを取得するのは難しい模様。

普通自動車と小型自動車と軽自動車

 「普通自動車(1、2、3ナンバー)」と「小型自動車(4〜7ナンバー)」の違いは車のサイズと排気量です。サイズと排気量が以下の基準を満たすものが「小型自動車」となります。

  • 長さ: 4.70m以下
  • 幅: 1.70m以下
  • 高さ: 2.00m以下
  • 総排気量: 2,000cc以下

 このうち、どれかひとつでも基準を超えると「普通自動車」になります。例えば、排気量が1,500ccでも幅が2mあったら「普通自動車」になります。

 また、3桁の分類番号では4〜8ナンバーの下2桁80から99までが軽自動車に割り当てられています。たとえば、軽乗用車なら580、軽トラなら480、という感じ。
 もっとも、軽自動車の場合はナンバープレートの色が黄色(事業用の場合は黒)なので分類番号を見るまでもないのですが。

 ちなみに、3ナンバーと5ナンバーでは税金がすっげー違う印象がありますが、現在、車にかかる税金はナンバーではなく排気量や重量で決まるので、ものによってはそれほど大きな違いが無い場合もあります。

希望番号か否か

 1999年に分類番号が3桁化されたことに伴い、一連指定番号を自分の好きなものに出来る「希望番号制度」が導入されました。

 基本的に、希望番号制を利用して一連指定番号を取得した場合、分類番号の下2桁が以下のようになります。(ここで「x」は上から1桁目の番号が入るところ。)

  • 1〜3ナンバー: x10〜x98
  • 4、5、8ナンバー: x10〜x79
  • 6、7ナンバー: x00〜x79
  • 4〜8ナンバー(軽自動車): x83〜x99

 払い出しの順番は、x30からスタートしてx98(もしくはx79)まで進み、次はx10に戻ってx29まで行くようになっています。これは、後からx10〜x29が希望番号の範囲として追加されたためです。x29まで払い出しきった場合、4ナンバーなら600、5ナンバーなら700に進むようです。

抽選対象の一連指定番号の場合

 ただし、抽選対象となっている一連指定番号の場合はx00から始まります。自分の好きなナンバーに出来る希望番号制度ですが、人気が高いと予想される番号は枯渇しないように抽選となっています。
 全国共通の抽選対象番号は以下の14種類です。

111-11
20-20
3-3333-33
77-7777-77
8888-8888-88

 この他、地域ごとに番号の追加があったり、見直しによって増減することがあります。

 抽選対象の番号は一般の払い出しでは欠番となっているため、現在では「車を登録したらナンバーがたまたま『1』になった」ということはありません。3桁の分類番号でこれらのナンバーを付けている人は抽選に当たったラッキーな人ということです。見かけた日には宝くじとか買ってあやかるといいかもね!

まとめ

  • 分類番号の上1桁の数字で車の用途やだいたいの大きさがわかる
    (詳細は上のリストを参照のこと)
  • 分類番号の下2桁が10以上(軽自動車の場合は83以上)の車は希望番号
    (ただし、番号や地域によって例外あり)

ナンバーが気になって仕方ない!

 ナンバープレートについて調べてみて感じたのですが、「とりあえず他とかぶらなきゃなんでも良いじゃん」感がパナイ。地域によって対応が違ったり、途中で仕様が変わっていたり、そもそも仕様がはっきりしていなかったり、思いの外、ぐだぐだ柔軟な運用がなされている印象です。分類番号4桁化も時間の問題じゃないかと思ったり。

 まあ、それはともかく、街行く車のナンバープレートを見てるとなかなか面白いです。
 その車で貨物車なのか、とか、希望番号でなんでそのナンバーを取得したのか、とか。希望番号は日付っぽい番号にしてる人が多い気がします。
 あと、今まで気にしてみたことがなかったので分からなかったのですが、黄色の8ナンバー車って意外と走ってるんですね。パッと見、どこが特殊なのか分からないのですが、よくよく見ると福祉車両っぽい? という感じ。

 そんなわけで、一度ナンバーを気にし出すと止まらなくなります。渋滞万歳! 運転中に対向車のナンバーに気を取られて事故を起こしたりしないようご注意ください!

参考

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