試し切り!
定番のトマトを使って、研ぐ前と研いだ後でどれくらい切れ味が違うか試し切りしてみるよ!
研ぐ前
まずは研ぐ前の状態。刃を当てた部分のトマトの皮が少しヘコんでいるのがおわかりいただけるだろうか。
思ったよりは切れたのですが、最後の皮の部分が切りにくかったり、押されたことによって汁が出てきたりしています。トマト汁プッシャー!
というわけで、包丁をとぎとぎする。切れ味はどうなってしまうのか!
研いだ後
「みーてください! この切れ味っ!」
……というあの甲高い声が思わず脳内再生されてしまうくらい、すっと刃が入ります。ほとんど新品の包丁と変わらない切れ味と言っても過言ではありません。
トマト汁も出ません。
銘が透けるくらいの薄切りも可能!
良い道具を使いたければ、手入れの技術を身につけなさい
金物のメッカである新潟県のつばさん(燕市・三条市)エリアの中学校では、家庭科の授業で包丁の研ぎ方を習うとか習わないとか。(たぶん習わない。)
ダイアモンドの刃でさえ、使い続ければ切れ味は落ちます。水でさえ、石に穴をうがつのです。ならば、「みーてください!この切れ味っ!」なんて紹介されているあの包丁も、使い続ければ当然切れ味が落ちてくるわけです。
つまり、良い包丁を長く使い続けたいのならば、研ぎの技術の習得は必修科目。研ぎの技術を習得すれば、切れる包丁はより切れるように、そうでないものはそれなりに、切れ味を保つことが出来ます。
あるいは、いっそ研ぐのを放棄して、安い包丁を使い捨てするというのも合理的かもです。百均の包丁を毎年買い換えても10年で1,000円にしかなりませんし。
結局はスタンスの問題であって、百均の包丁を研ぎながら使うのも、1本数万円の包丁を使い捨てるのも、その人の自由です。
ただまあ、研ぎの技術を習得しておくと、とれるスタンスの選択肢が増えるので、習得してみるのも一興だと思います。実際、自分も「百均使い捨てでいいんじゃね?」派でしたが、そこそこの包丁をメンテナンスしつつそこそこ使い続けるのも面白いかもしれないと思ったりしています。
「両刃包丁編」ってことは「片刃包丁編」もあるのかって? んー、片刃包丁手に入れたらやるかも。