
猫がよろこぶ草、通称「猫草」。ペットショップに行くと猫が食べやすいちょうどよい丈のものの他、種から育てる栽培キットなどが売っています。
猫に与える時は細い葉っぱだけの状態のものを与えますが、これをこのまま育て続けるとどうなるの? 成長した姿はどんな? 花は!? 実は!? と疑問に思ったので大きくなるまで育て続けてみました!
はじめに:猫草とは

一般に「猫草」と呼ばれているものはエン麦(燕麦・エンバク)という麦の一種。若葉が10-15cmほどに育ったものが「猫草」として売られています。エン麦はオーツ麦とも呼ばれ、オートミールの原料になるらしいです。猫や犬などは細くとがった葉っぱを好んで食べる習性があるため、葉の形、そして成長の早さ、丈夫さがピッタリのエン麦が「猫草」として流通し始めた模様。

なにかの植物の芽に違いないとは思いつつ、これがいったいなんなのか知らない人も多いはず。私も調べてみて初めて麦の一種だと知りました。ということは猫草を育て続けると麦の穂が出てくるのか!? どうなるのだ!? その謎を解明すべく、猫草栽培大実験を開始しました!
猫草を大きくなるまで育ててみよう!
まずはキットを使って普通に栽培

まずは栽培キットを使って普通に猫草を栽培。栽培の様子はこちらからどうぞ!
大きな鉢に植え替えて成長を見守る

半分は我が家の猫にあげ、残り半分を大きめの鉢に植え替えました。

植え替えをしたのは9/15。丈は10-15cmくらい。ここからの成長に期待です。

植え付けから約1ヶ月後、10/3の様子。20〜30cmくらい。しっかり根付いたようで葉っぱが伸びてきました。

植え付けから2ヶ月半ほど後、11/27の様子。ちょっと伸びたもののあまり変化が見られなかったため1ヶ月以上放置してました。寒い時期に植えてしまったため、春にもう一度実験をやり直した方がいいかも……と思っていたのですが、よーく見てみると。

穂がぁ……穂がぁー!
そんな感じで無事に穂が出て実がなりました! 予想外の形の穂だったため、しばらーく見逃してました。。
栽培キットの種と比較

こちらは栽培キットに入っていた種。

そしてこちらが栽培した猫草の穂。同じ形の麦(種)ができてます!
じっくり観察

イラスト等でよく見る麦の穂みたいなのが出てくるかと思っていたのですが、完全に裏切られました。1本につき1、2個、二股に分かれたような形の実がなっています。

1本1本にそれぞれ実がなっているのでわりとわっさりしてます。p>
そんな感じ

というわけで、猫草を育て続けると麦的な実がなる! ということがわかりました。正しい時期に正しく肥料を与えながら栽培すればもっとちゃんと収穫できるのだと思われます。とりあえず今回はこんな感じで。
同じように疑問に思っている方の謎が解ければ幸いです。意外な形の麦の穂でびっくり。でも気になっていたことがわかってスッキリ。穂が出るところまで育てられて良かったです。猫草はやっぱり麦の一種なんだなーと実感できましたー!