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これからはじめる万年筆入門 – 知ってるようで知らない書き方

万年筆

 万年筆入門も3回目。今回でとりあえずの最終回です。最終回は、知っているようで知らない万年筆での書き方です。

 万年筆を初めてにしたとき、そのペン先の形状を前にして、どう書いて良いのか一瞬悩んでしまう人は多いと思います。今回はそんな、何が正しいのか悩んでしまう万年筆での書き方についてです。

キャップを開ける

 まずは、(当たり前ですが)キャップを外します。

 万年筆のキャップはネジ式になっていることが多いです。これはインクの乾燥や漏れを防ぐために、密閉する必要があるためです。

万年筆
万年筆のキャップはネジ式になっていることが多いです。ちなみに、万年筆は少ない回転数でしっかり締めることが出来る「多条ネジ」というネジの切り方をされていることが多いです。これまめな。

 ボールペンやマジックなどで見られる嵌合(かんごう)式のキャップの場合もあります。あのかちっとはまるタイプのキャップです。
 嵌合式の場合は、インクが手に付いたり、飛び散ったりするのを防ぐため、ゆっくり確実に外しましょう。

万年筆
210円万年筆のプレピーは嵌合式です。嵌合式はネジ式に比べると乾きやすいようですが、数ヶ月放置とかするんじゃなければ、そんなに気にしなくても良いかも。

 外した万年筆のキャップは、ペンのお尻に被せると重心的にも長さ的にも見た目的にもバランスが良くなります。
 ただ、そこはあまり神経質にならなくても良いかも。自分が書きやすければどちらでも良いと思います。自分は基本的にはキャップをかぶせて書いていますが、面倒なときはハズしたまま使ってます。

書き方

 鉛筆やボールペン、筆など、一般的に使われる多くの筆記具は立てて書くのが普通です。書道で使われる筆もやはり立てて書きますね。

 ところが万年筆はそれらとは対照的に、寝かせ気味で書きます。角度は45度から60度くらい。ボールペンみたいに立てて書くとインクが出ないばかりか、ペン先がだめになったりするのでご注意を。

 また、万年筆はそっとペン先を紙の上に置くだけでインクがのるので、高い筆圧をかける必要はありません。というか、あんまり高い筆圧をかけるとペン先が開いたりしてダメになる可能性があります。「書く」と言うよりは「滑らせる」という感じです。

万年筆
ちょっと倒しすぎかな? と思うくらい倒して、万年筆自体の重さだけで書くようなイメージです。

 書き終わったらちゃんとキャップをしてあげてください。キャップをせずに放置していると、ペン先が乾いてインクが出なくなっちゃったりします。
 もしインクが出なくなっちゃった場合はペン先を水に漬けると復活します。

 万年筆は書いているうちに持ち主のクセがついて、書きやすくなるなんていう話もあります。正しい使い方で末永く使ってやってください。

万年筆始めてみませんか?

万年筆
知れば知るほど「プレピーで良いじゃん」ってなってくる。

 というわけで、3回に分けて、万年筆の選び方、インクのあれこれ、書き方をざざっとお送りしてみました。

 万年筆のような、こだわり始めるとキリがないものは、それ故になかなか手が出しづらいかもしれません。でも、万年筆も所詮は文房具なので、そんなに神経質になることはありません。

 初めて楽器を手にするとき、途中で投げ出すことを考えて安いものにしておくか、末永く使うことを考えて高いものを買っておくか、悩んだことのある(悩んでいる)人は多いと思います。いろいろ調べてるうちに何が良いんだか分からなくなってきたりして。

 そんなときは、自分の手の届くものをとりあえず手にして、なにはともあれ始めてしまうのが一番だと思います。ある程度の事前のリサーチは大事だと思いますが、実際にものを手にして、使ってみて、初めて分かることは存外多いです。

 万年筆も同じです。どんな形であれ、まずは始めてみるというのが大事です。つまり何が言いたいかというと、プレピーはオススメです。

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