最近、関根家に出入りすることが増え、ネコのネムくんとふれあうことも増えました。
そして、これまでイヌと暮らしたことしかない自分にとって、ネムくんとのふれあいは大変興味深いものでした。自分が思ってる以上にイヌとネコは似て非なる生き物だった!
今回は、生まれたときからイヌのいる環境で育ってきたイヌ派のサラブレッド岡本が「実に面白い」と思ったネコの生態を紹介したいと思います。
驚きのネコの生態
1. 瞳孔の大きさが変わる
ご存じのように、ネコの瞳孔は縦長です。イヌは人と同じ丸型。なぜネコの目が縦長になったのかについては諸説ありますが、はっきりとは分かっていないみたいです。
2. ツメの出し入れができる
知識としては昔から知っていたのですが、実際にツメを出し入れする所を見るまではにわかに信じがたい事実でした。イヌはツメがでっぱなしだからです。
ネコはツメを隠すことにより、足音を立てずに獲物に近づくことが出来ます。ただ、生まれたばかりの子猫はツメが出しっぱなしになっているのだとか。
また、ネコのツメは雲母のような層状の構造になっており、爪研ぎをひっかいて古い層を剥がすことで常にとがった状態をキープできるようになっています。ネコすげぇ。
3. ネコ砂
ネコは用を足した後に砂をかける習性があるため、ネコ砂を使うのが一般的のようです。ただ、ググったところ、ペットシーツでも大丈夫な場合もあり、その辺りはしつけやネコ次第なのでしょうか。
洋式トイレを使うようにもしつけられますが、年をとって動けなくなった場合を考えるとネコ砂やペットシーツを使うようにした方が良いとのこと。
4. のどをゴロゴロ鳴らす
ネコはリラックスするとのどをゴロゴロ鳴らします。ただ、その逆に具合が悪いときにも鳴らすことがあるとか。
のどを鳴らすことにどういう意味があるのか、また、どのようにのどをならしているのかという事はまだよく分かってないらしいです。
5. ネコにまたたび
マタタビの匂いの成分であるマタタビラクトン(イリドミルメシン)やアクチニジンといった物質がネコに陶酔感をもたらします。この時に見られるフレーメン反応も大変興味深いです。
一種の麻痺状態であるため、マタタビを与えすぎると、最悪の場合、死に至ることもあるとか。また、去勢・避妊したネコだとあまりマタタビに夢中にならない事もあるようです。
マタタビと同様の効果を示すものとしては、イヌハッカ(キャットニップ)もあります。こちらはネペタラクトンという物質が関係しているようです。
ちなみに、マタタビラクトン(イリドミルメシン)、アクチニジン、ネペタラクトンは化学構造がよく似ています。
6. 驚異的な身体能力
取られると不都合のあるもの(主に食べ物)がある場合、イヌ相手なら身長よりも高いところに置くだけで、まず取られる心配はなくなります。
しかし、ネコの場合は違います。彼らは身長よりもはるか高いところに音もなく飛び上がるのです。
その跳躍力は体高の5倍程度。その跳躍力を駆使すれば、家の中の全領域が彼らの射程となるのです。
7. あごにきび
ネコはアゴの下から黒い粒がポロポロ出てきたりすることがあるのだとか。これを通称「あごニキビ」と呼ぶらしいです。
あまりにひどく悪化して傷になったりしてる場合は獣医さんに診てもらった方が良いですが、 基本的には放っておいても問題ないみたいです。
8. もみもみ
寝る前などにふとんをもみもみする行動をする事があります。これをWool Sucking(ウール・サッキング)と呼んだりします。
子猫は母ネコのおっぱいをもみもみして乳の出を良くする行動をするのですが、Wool Suckingはその行動の名残です。
9. ネコっぱげ
ネコは眉から耳にかけての毛が、他の部分より薄くなっていることが多いです。理由はよく分かりません。これを「ネコっぱげ」と呼んだりします。
10. 足ヒゲ
ネコは顔だけでなく、前足にもヒゲが生えています。どのような役割を果たしているのかははっきり分かっていないようですが、歩くときに足元を把握するためのセンサーとして働いてるんじゃないか、と言われているようです。
ネコは驚異的身体能力を発揮するため、全身がセンサーになっている感じがします。特にヒゲ。
イヌのヒゲはあってもなくても同じみたいなところがありますが(犬種によってはヒゲをカットする事もある)、ネコの場合、ヒゲがないというのは視覚がないのとほとんど同じような状態っぽいですねぇ。
ネコは謎に満ちた生物
というわけで、ネコの脅威の世界の一端を感じていただけたでしょうか。自分はネムくんとふれあい始めたばかりなので、これからまだまだ「にゃんと!」と驚く事があるかもしれません。その時はまた皆さんに報告したいと思っています!