昨年、総火演に行ってからこっち、以前よりも割と気軽に泊まりで出かけるようになってしまいました。その原因とも言えるのが、この「民宿 すわ湖」です。世の中にはまだまだこんな「民宿すわ湖」的な宿があるのではないかと思って、ついつい安宿に泊まってしまうのです。

旅館と言うには質素で、ホテルというにしては和風。それがビジネス旅館。「民宿 すわ湖」は(「民宿」とついてるけれども)そんな古き良きビジネス旅館のような宿です。
玄関はかなり時代がかっていて、「ここやってんのか?」と心配になるような佇まい。看板がなければ、ここが宿であることも分からないかもしれません。
しかし、一歩中に入れば、そこに広がるのは癒やしの温泉宿。しかも、外見から感じる印象とは裏腹に、中は意外に広いのです。廊下は複雑に折れ曲がっていて、まるでエッシャーのだまし絵の中にいるような気分になれます。2回泊まってもまだちょっと構造を把握し切れていません。
古い建物ではありますが、気になるトイレなどの水回りは最新のものにリフォームされているので安心です。




温泉も有名な諏訪湖にある宿なので、お風呂はもちろん、温泉です。内風呂の他に、家族で入れるほぼ貸切露天風呂もあります。利用に当たって予約は必要ありません。「入ってます」という看板を戸にかけておくだけの簡単仕様です。
露天風呂は大人だと3人くらいが限界かも。また、露天風呂は人気なので、宿泊客が多いときは入るのが難しいかもしれません。すわ湖はビジネスでの利用者が多く、寝る時間も早いようなので、遅い時間だと利用しやすい傾向があるようです。お風呂は深夜も利用可能です。
夕食はだいたいすき焼きです。以前、隣のテーブルに着いたここの常連っぽい人が「ここ、いつもすき焼きだから」と言ってるのを耳にしたのでたぶん間違いないと思います。関西風や関東風など、作り方をいろいろ試すのもまた楽し。
その他に、天ぷら、焼き魚(たぶん鮎)、刺身なども付きます。全部食べるとかなりお腹いっぱいになります。基本セルフサービスで、ごはんもみそ汁も盛り放題です。連泊したらメニューが変わるのかどうかは不明。
席に着くだけでお兄さんが現れて配膳を始めるのがすげー不思議だったのですが、食堂にカメラがあって、それを見て動いているみたいです。



そして、なによりも! 特筆すべきは宿の人の対応です。主な従業員は女将さんとその息子さんと思われるお兄さんで、とにかくこれがすっげーいい人なのです。というか、「いつも精一杯がんばってる!」って感じ。その対応は、親切・丁寧・迅速。それはもう「オレなんかにそんな気を遣わなくてだいじょぶですから! 全然だいじょぶですからー!」と叫びたくなるくらい。素晴らしいサービス精神です。
基本的にはチェックインからチェックアウトまでお兄さんが対応してくれます。とにかく忙しそうに飛び回ってる感じです。朝は女将さんも給仕に出て来るようです。女将さんは料理の方に回ってるのかも?

温泉も付いて、夕ご飯も朝ご飯も目一杯。そして、なによりも心苦しいくらいの宿の人の心遣い。
でも、これだけ至れり尽くせりのお宿となると、やっぱりお高いんでしょう?
いえいえ、それがなんと、宿泊料は1人6,000円ほど。季節によって500円ほど前後することはありますが、それにしてもこの内容でこの価格は破格だと思います。
諏訪湖に行くなら是非にも泊まりたい、むしろここに泊まる為に諏訪湖に行きたい、icoroオススメのお宿「民宿 すわ湖」。諏訪湖に行く機会がありましたら、是非泊まってみてくださいませませ!