出かけ先からの帰り道、FM Portを聞いていたら番組のナビゲータが「今日は夏越しの祓(なごしのはらえ)です」と話し始めました。そうか、夏越しの祓か。

特に熱心に聞いているわけではないけれども、というか、いつやってるのかもよく分からないけれど、生活のリズム的になんとなく耳にすることが多い番組はあると思います。FM Portで放送されている「万葉集を読む」という番組は自分にとってまさにそれです。万葉集よりもナビゲータの声がなんとなく気になって聞いてしまいます。
さて、「夏越しの祓」。6月の最終日、つまり6月30日に行われる大祓が「夏越しの祓」です。茅の輪をくぐり、罪や汚れを祓うという行事です。
番組内で紹介されていた加茂市の青海(あおみ)神社の夏越しの祓がすっげー気になったのですが、時間の都合でいけませんでした。青海神社では茅の輪くぐりではなく、竹とんぼ的な何かを飛ばすらしいです。これは来年いかネバダ。
こちらでは茅の輪くぐりではなく、息吹祓いというお祓いが受けられます。葦と和紙の飾りと麻で作られた忌串に息を吹きかけて、これを竹トンボの要領で飛ばし、穢れを祓うんだそうです。
というわけで、今年の夏越しの祓はicoroいきつけの神社、弥彦神社で手を打つことに。弥彦神社はなんだかんだで年に3、4回行ってる気がするぜ。御朱印貯めると(かわいい)巫女さんと記念写真が撮れる御朱印カードとかあったら毎月通っても良い。




本来は夏越しの祓の日である6月30日に茅の輪をくぐるのですが、なかなか都合が合わないという人のためにちょっと前から茅の輪をくぐれるようにしている神社が多いみたいです。弥彦神社では6月25日から茅の輪が設置されていました。この辺のご都合主義加減がとても日本っぽくて好きです。
茅の輪は左回り、右回り、左回りの順、つまり8の字を描くようにくぐり抜けます。
茅の輪に使われている茅を記念に持ち帰る人がいるそうですが、茅の輪の茅は人の厄を吸い取ったものなので、持ち帰らない方が良いです。それとまあ、みんなが茅を抜いて持ってくと茅の輪がなくなっちゃうってのもあるとは思います。
持ち帰り用の茅の輪を用意してくれている神社が多いそうなので、持ち帰る場合はそちらを持ち帰りましょう。弥彦神社でもちゃんと用意されていました。




寺も良いけど神社もね

仏像ライターを抱えておいてなんなんですが、icoroズはどちらかというと神社寄りだったりします。単純に寺よりも神社の方が雰囲気がオープンで入り込みやすいというくらいのものなんですけども。
ご神体も山そのものだったり男根だったりと、割と何でもありなところが実に日本らしくて良いです。好い加減と言えば好い加減ではありますけれど、大事なのはそこに宿っている精神だったり、それに対する感謝だったり、畏怖だったりすると考えれば、むしろ本質的ではないかと思ったりもします。無理に人の形をした像にこねくりあげることなく、素材の味を活かしたこれまさに刺身のごとし。
まあそんな細かいことはともかく、気分が落ちてたり、すっきりしないときも、神社で賽銭投げて、柏手を打って、帰りにお店でコンニャクでも食えば、良い気分転換になることまちがいありません。