新潟市西区赤塚にある「佐潟(さかた)」。毎年お盆前になると「潟舟」という船を使って湖上に咲くハスの花の収穫が行われ、隠れた夏の風物詩となっているとのこと。
なんだかすごくいい風景を見られそうだ!というわけで昨年(2010年)に早起きして見に行ってきました!うわさに聞く美しい風景に出会えるのか!?はてさて!?
毎年、お盆に使う仏花として出荷するために、お盆前の一週間だけ行われているという佐潟のハス摘み。蕾が傷むのを防ぐため、朝5時から2時間ほどの短い時間に行われているとのこと。ゆえに隠れた風物詩なのだそうです。(新潟日報より。)
そんなステキな風景なら早起きしてでも見てみたい!と思い立ち、栃尾の石積みから3日後の8/10の早朝、また早起きして長岡から一路新潟市に向かったのでありました。
日の出前に到着の予定でしたが(華麗に寝坊したため)日の出とともに到着。でもまだ始まっていないっぽい!
岸近くにあった潟舟。左の船には「佐潟丸」と名前が書かれています。時々観光遊覧のようなこともやっているようなので、その時に使う船なのかも。
ちょうど釣りをしていたお兄さんと大きさ比較。縦長の小さな船です。揺れそうでちょっと怖いですね。。奥に見えるのは角田山。朝日が当たって山がきれいに見える時間です。
しばし待ってみたものの。あれ?ハスは?そしてハスを採る人は?
湖面を見ると、一応ハスの葉はあるのですが、花が全然無い。。
ズームして遠くを見るとハスの花が!でもなんか想像していたのと全然違うよ!何よりズームはこれが精一杯。ここでハス摘みが行われても見えないよ!撮れないよ!
そうこうしていると釣り人しかいなかった湖畔に、写真が趣味っぽそうな出で立ち(もちろんベスト着用)のおじさまが。「今年は全然採ってる人いないねぇ。奥の方は咲いているから、そっち行ってみるといいかも。」と優しくハス情報を教えてくれました。
この方、話しを聞くと「新潟県美術展覧会」(通称県展)で、佐潟のハスの写真で入賞したとか!存じ上げなくて本当にすみません。。
奥へ続く遊歩道をてくてく。
小鳥のさえずりも聞こえる湖畔の朝。非常に爽やかです。
こちらにも潟舟が。前述の写真家の方によるとこの辺りから船を出す人も多いとのこと。
船の先にはハスの花が!でも人はいない!ここで誰もいないとなると、今日はもうないんですかね。。
というわけでハスを採る人の姿はきれいさっぱり諦めて朝のお散歩に切り替えました。遊歩道は整備されていてとても歩きやすいです。
こんなに間近でハスの花を見られるところも。これは来たかいがありました。よかたー。
なにか建物を発見。
野鳥観察舎でした。2階部分は屋内タイプの全天候型野鳥観察部屋になっています。ここは早朝のためかカギがかかっており入れず。
屋上部分には行けました。休憩がてらまったりと鳥を待つのもまた楽しいです。
サギ(たぶん)。
湿原なのでトンボも多く見ることができます。
トンボから感じる秋の気配。
場所によってはこのようにたくさんのハスの花を見ることができました。やっぱりハスの花はいいですねぇ。
散策から戻ると、夜明けの色だった空はすっかり青空に。こうして僕らのひと夏の冒険は終わったのでありました。(トンボの写真しか撮ってない気がする。)
2010年はまれに見るハス不作の年だったらしい
あとで新聞で知ったのですが、2010年の佐潟は、まれに見るハス不作の年だったそうで。そのかわりにヒシが大量発生だったらしいです。ハスの葉のまわりに生えている丈の低いのがヒシでしょうか。これはいっぱいあったような。。
というわけで、例年ならお盆前に佐潟へ行くと、潟舟でハスを収穫する風景が見られるかと思います。収穫時期はお盆前の1週間、早朝5時から2時間くらい。この時期だけの隠れた風物詩を見に行ってみては?いつかリベンジしまっす!
佐潟
所在地 | 新潟県新潟市西区赤塚 |
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webサイト | 新潟市 – ラムサール条約湿地「佐潟」 |
参考ページ
- 佐潟通信40号[PDF]