いつか乗ったことのあるような、でも、乗ったことのないような、あの弥彦のパノラマタワーに載ってみました。
弥彦山の山頂より高く、空に向かって一直線に伸びるパノラマタワー。そんなパノラマタワーに乗ってみました。
そういえば、弥彦山って国定公園内なんですよね。
パノラマタワーの入口。発車時刻はとくに決まっていないようで、行ったらすぐに乗れました。平日の昼間と言うこともあり、他に乗る人もおらず、貸切状態でした。
車内にはうっすらと機械油のにおいが漂っています。20年くらいタイムトリップをしたような内装がたまりません。中は外から見た感じよりも狭い印象。
くるくると回りながら、タワーの先端まで向かいます。乗車時間は8分ほど。
上にあった展望食堂がどんどん下になっていきます。意外と高い。。スムーズに上昇していく感じではなく、「ゴロッ、ゴロッ」というような怪しい振動をしながら、しかもたまにケーブルがタワーにぶつかるような音を響かせながら上昇していくので、なかなかスリリングです。そのうち滑り落ちるかタワーがへし折れるかするんじゃないかという恐怖が味わえます。
駐車場も遙か下に。
この日は佐渡がよく見えました。
越後平野を一望。弥彦山頂から望むことも出来るのですが、どうしても木が邪魔になってしまうので、こんなにクリアな視界で眺めることが出来るのはロープウェイかパノラマタワーくらいだと思います。
タワーの頂上に着くと、しばらくの間、頂上にとどまって回転するようです。景色の良さとスリルのバランスが絶妙。
お姉さんが添乗しますが、とくになにかガイドをしてくれるわけではないようです。
そんなわけでパノラマタワー、なかなか楽しかったです。
弥彦山よりも高く、越後平野を眼下に。高慢ともとられそうなその自信にあふれたパノラマタワーは、経済大国への道を駆け上っていった70年代の日本を象徴しているようにも思えます。
今となっては、そんな一生懸命な姿がダサく見えたりもしますが、一度乗ってみれば、これはこれで悪くないもんだ、と思えると思います。