「上越マイスター」の仕事を映像で保存・紹介する「上越マイスターデジタルアーカイブ」が公開されています。
近年、マイスターの高齢化や担い手不足が急速に進んでいることから、伝統的技術は消失の危機にさらされています。そういった技術の保存・継承のために、技術者たちの技をデジタル映像化し、保存・公開する「上越マイスターデジタルアーカイブ」を平成17年度に手がけ、平成19年度に完成しました。上越マイスターデジタルアーカイブ – マイスターとは
「上越マイスター」は、上越地域独特の伝統技術を持つ卓越した技能者を指します。平成9(1997)年から平成12(2000)年にかけて39人が認定されました。
分野は以下の3つがあります。
- 地場産業的技術 (スキー、バテンレース、家具等)
- 伝統的技術 (提灯、桶、毛抜き、太鼓等)
- 生活密着型技術 (表具、建具、木製品等)
「上越マイスターデジタルアーカイブ」は、この「上越マイスター」の技術を保存・伝承するひとつの方法として実施されているようです。
公開されている映像が、実際に撮影・保存した映像の何割程度なのかは分かりませんが、
「技のデジタル保存」というよりは、こういう技術があります(ありました)という程度のものの様な気がします。と思ったら、上越市もそれは承知している模様。
デジタルアーカイブ化で技術の全てを伝承することは困難ですが、作品、技術がどのようなものであったかを伝えるには十分と思われます。上越市産業振興施策の実績[PDF]
失われつつある技術の記録のひとつとしては貴重であると思います。