
美文字だのなんだの言われている昨今、とりあえず年賀状の時期になるとペン字講座が気になっちゃったりするわけで。あと手紙や履歴書を書くと否が応でも自分の字と向き合うことに。でもお金や時間がかかるのはどうも……という貴方に。自分が実践した字がうまくなる練習方法、ポイント、コツを紹介します!
練習するのはひらがなのみ、用意するのは本1冊とノートだけの楽々・簡単練習。たった1ヶ月でうまい字が書けるようになりますよ!
自分、小学生の頃から字が汚いことがコンプレックスでして……このままじゃいかん! というわけで、三十路手前にしてペン字の本を購入。ひたすらゴリゴリ書いて字の練習をしました。その結果、人から見ればまだまだですが、自分としてはそこそこ満足できる字が書けるように。
その時のやり方を踏まえ、より効率よく練習・習得できるようコツやポイント、流れをまとめてみました! 「字がうまくなりたい」「人に字を見られるのが恥ずかしい」という方は是非試してみて下さい!
はじめに:ひらがなの重要性

ひらがなの印象が文字全体の印象に
日常生活で書く文字の中で、ひらがなが占める割合って思っている以上に多いです。ちなみにこの段落、約200文字のうち、135文字がひらがなで書かれています。気にしてみるとけっこう多いですよね。また漢字は画数が多いのでそれっぽい形でごまかすことができますが、ひらがなはごまかすことができません。そして「します」「でした」等、語尾で使われるので、ひらがなのうまさ・きれいさが文字全体の印象になりやすいのです。
ひらがなの練習はきれいな字が書けるようになる近道
というわけで、きれいな字が書けるようになる近道、それは「ひらがなをきれいに書けるようになること」です。練習するのはひらがなだけでいいんです。ひらがながきれいに書けるようになれば誰でもきれいな字になるんです。思ったより簡単そうな気がしてきませんか?
きれいな字を目指し、ひらがなを1日1・2文字しっかり練習、1ヶ月ほどで全てのひらがなをマスターできるよう練習していきます! もちろんひらがなを習得できたら片仮名、漢字とステップアップしていけばよりうまい字が書けるようになります。でもひらがなだけで充分きれいな字に変わりますよ! それでは、始めます!
きれいな字になるための練習方法
用意するもの

- 書くもの:鉛筆、シャーペン、ボールペン等好きなものでOK
- ペン字の本:1冊
- ノート:十字の補助線が入ったノートまたは漢字練習帳
書くものは鉛筆、シャーペン、ボールペン等なんでもいいです。お好きなものをどうぞ。
本の選び方

見本となるペン字の本(以下、教本)は見本の文字に四分割の補助線が入ったものを用意してください。といってもたいていのペン字の本には入っているのでどの本を買っても大丈夫です。
ノートの選び方

小学低学年の漢字練習帳でおなじみ、マス目に十字(四分割)の補助線が入ったもの、もしくは方眼罫のもの(方眼紙)を用意して下さい。「十字リーダー入り」等の文字があれば補助線が入ってます。マス目の大きさはお好みで。用意できない場合は、自分で定規で補助線を引いたもので構いません。
練習の進め方
まずは「あ」を使って練習の流れを確認! 他の文字もこの流れで進めてください!
1. 教本の文字をじっくり観察

まずはお手本の文字をじっくり観察。以下の点に注目してみてください。
- 十字の補助線に対して文字・線はどのあたりにあるか
- 書き始めの位置
- 線の長さ、角度、曲がり方
- 点の位置
- 丸くなる部分の形
「あ」であれば、横棒の位置・長さ、縦線は中央からはじまり若干ふくらむ、丸い部分はけっこう横長、という感じで文字の各部分の特徴をつかみます。
教本によって「間隔を広くとる」などのワンポイントも書かれているので、それもあわせて意識してみて下さい。
2. お手本を見ながら「あ」を何回も書いてみる

先ほど確認したことに気を付けながら、教本をお手本にしてノートに「あ」を書いてみましょう。簡単そうに見えてけっこう難しいんです。線のはじまる位置、角度、膨らみ方、間隔、そして全体の形。特徴をとらえ、それを再現したものが書けるようになるまで何回も「あ」を書きます。
もちろん最初はうまく書けません。少しずつ調整、修正をしながら繰り返し書き、お手本の字に近付けていきます。ちょっと大変ですがここはがんばってください! 失敗や間違いは気にせずどんどん書きましょう。書いた分だけうまく、きれいな字になります!
3. 文字のバランスを整えたら1文字習得完了!

なかなかいいんじゃない? と思える「あ」が書けるようになったら、お手本から目を離し、字全体のバランスを整えるようにして書いてみましょう。この頃にはもうお手本を見なくても今までよりずっときれいな「あ」が書けるようになってるはず。何も見ない状態でお手本に近い「あ」が書ければOKです。お疲れ様でした! これで1文字習得完了です!
うまく書けるようになるまでの回数は文字によって異なります。実際やってみるとわかりますが「あ」はかなり難しい字です。けっこうな回数を書かないとお手本のような文字にはなりません。でも「あ」を乗り越えれば「い」はけっこう楽です。がんばってください!
4. 1-3の手順を1文字ずつ繰り返し、うまく書ける文字を増やしていく

「あ」と同じ手順で五十音を順番にマスターしていきます。けっこう時間がかかりそうに思えますが「い」「こ」「つ」など簡単なので数回書いただけでマスターできるはず。1日1、2文字のペースで進めていけば一ヶ月でひらがなを完璧にでき、きれいな文字を手に入れることができます!
練習の最後には今まで習得した文字を続けて書いてみるのがオススメです。進み具合はもちろん、上達ぶりが確認できます。自分の字にほれぼれすることもあるかも!?
コツ・ポイント

最低でも「お」まで続けてみる
五十音順にやっていくので、ざっくり計算して「お」まで行けば10%習得した計算に。これまたざっくりですが今までに比べて1割うまい字になったと考えていいんじゃないかと! 実際、習得した文字が増えてくるにつれてどんどん字がきれいになっていくのを感じるはずです。他の字も早く練習しちゃいたい! と思えたら大丈夫。最初は大変でも、まずは「お」まで、3日くらいを目標に続けてみて下さい! 毎日じゃなくてもいいですよ! 時間があるときにちょっとずつ進めても問題ありません。意気込み過ぎないのもポイントです。
ある程度妥協してOK
見本と全く同じ字に! とこだわらなくてもいいんです。数ヶ所のポイントを押さえるだけでも、今までより数段きれいな字になります。「納得のいく字」というと人それぞれですが、自分は「そこそこ」「なかなか」くらいが目標でいいと思うのです。苦手な文字も出てくると思うので、1文字にこだわりすぎず、次の文字に進んじゃいましょう!
慣れたら普通のノートでOK

最初は十字線の入ったノートや漢字練習帳で練習するのが望ましいですが、慣れてきたら普通のノートでOKです。この時は普通に書くのではなく、罫線を中心線として使って書くと良いです。真ん中の線を意識するだけで書きやすさやバランスの取りやすさが違いますよ!
とにかくお急ぎの人は「ございますがでた」

とにかく早く上達したい! 時間がない! という人は五十音順ではなく、「い」「か」「こ」「さ」「す」「た」「て」「ま」の8文字、覚えやすい形にすると「ございますがでた」から練習・習得すると良いかも。です、でした、ます、ました、いかがでしょうか、ございます等、文章中に出てくる頻度が高く、語尾に使われ目立つ文字をピックアップした結果がこの8文字。ここだけ押さえておくだけでけっこう印象の違う字になります。急いでいる方は「ございますがでた」を練習! 他の字は追々で! 手書きの履歴書を書くときには効果抜群ですよ!
そんな感じ

大人でもきれいな字に直せます
できるだけ時間とお金をかけず、簡単に習得できる方法として紹介したつもりですが、やっぱりちょっと努力は必要になります。でもその苦労を上回る上達を感じられるはず。自分の字が嫌い、自信がない、コンプレックスがあるという方は是非一度やってみてください。ちょっとの練習でその悩み、解決できるかもしれません。自分もひどい癖字でしたが、大きく、見やすい字が書けるようになったと思います。いくつになっても字は直せます! がんばってみてくださーい!
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