ほぼ週刊icoro放談の番外編としてお送りしている「諏訪湖御神渡りの旅2013」。今回は民宿 すわ湖です。
ゆたか:今回宿泊したお宿は、もちろん、諏訪湖畔にある「民宿 すわ湖」。
ちはや:「民宿すわ湖」は2011年8月の総火演(富士総合火力演習)の旅の3泊目に泊まった宿なのです。それがicoroズと「すわ湖」との出会い。ちなみに1泊目は静岡のビジネスホテル、2泊目は山梨の民宿という日程でした。
ゆ:総火演の旅もちゃんとテキストにして出していきたいですね。あれはicoro始まって以来の大旅行でした。「民宿 すわ湖」はその時泊まって以来、icoroが諏訪湖に行ったときの定宿に指定されました。諏訪湖の「すわ湖」。「すわ湖苑」とお間違えなきよう。
ち:「すわ湖」の隣にあるのが「すわ湖苑」なんだっけ。初めて泊まった時、実際に「すわ湖苑」と間違えて来ちゃった人に遭遇しているという。「すわ湖」のお兄さんも「間違える方多いんですよー」となんだか手慣れていた。
ゆ:そんな「すわ湖」。まあ、なりだけ見たらきったねー宿です。
ち:正面にコカコーラの自販機が置いてあるハイテクな宿だよ!
ゆ:自販機は店をダメにするって見附のじっちゃが言ってた。
ち:でもあの自販機、売れてる様子がないよね。もはやあれは街灯なのではないかと思っている。
ゆ:たしかにあの自販機で買ったことないな。宿の中にもあるし。
ち:フロント脇にある日本酒の自販機いいよね。
ゆ:あれいつまで故障中なの。あと、今回行ったらカップのコーヒーの自販機なくなってたよね?
ち:私はけっこうコーヒー飲むから買おうかなーと思ってたんですよ。でもね、朝食用のセルフコーヒーが食堂にあるんですよ。しかも夕食時から。自販機使う必要ないんですよ……
ゆ:そりゃなくなるわな……コーヒー飲まないオレでもその展開は予想できるわ。
ち:いっそ牛乳の自販機あったらいいのにねぇ。でもメインの客層であるおっちゃんたちはあんまり飲まないか。
ゆ:んー、でも、夕食目一杯食って、寝て起きてまた朝食目一杯食っちゃうとね、牛乳すら入る隙間なくなる。
ち:それはある……
ここ、いっつもすき焼きなんだよ
ち:ではここですわ湖のとある日の夕食をご紹介しよう!
ゆ:サシーミ、テンプーラ、ヤキザカーナ、エーンドゥ、スキヤキー! HAHAHA!
ち:最初行った時にすわ湖のお兄さんが「すき焼きにさせて頂きましたー」って言ってて「おー! すごいラッキーじゃん!」って思ってたら、隣の席のおっちゃんが「ここ、いっつもすき焼きなんだよ」って言った。
ゆ:おっちゃんの連れが「おぉ? すき焼きっすかーwww」って言ってたのに、その話聞かされて「あ、そうなんすか……」ってちょっとテンション下がってて泣いた。
ち:でもすき焼きはテンションあがるよね! 関東と関西で作り方違うし、普段すき焼きあんまりしないからドギマギしちゃった。
ゆ:「次来るときは関西風で作ろう」と心に決めつつ、いつも関東風ですらない「すき焼き」風の何かが出来上がる。
ち:じゃあ私は「なんでや工藤!」「せやかて工藤!」「それわいの卵や工藤!」と連呼しながら結局関東風で作る。
ゆ:バーロー。
ち:まぁそんな感じでもりもり盛りだくさんの夕食が食べられます。ぶっちゃけ三十路になるとちょっときついです。
ゆ:そのくせ、隣の人の残した肉も食べてしまいたくなる衝動。
ち:そして生卵2個使いたい衝動。
ゆ:頼めば出てきそうだけどな。
ち:そう。出してくれそうなのが「すわ湖」なのです。
時空とかいろいろ歪んでいるのかもしれない
ゆ:まず有権者の皆様にお伝えしたいのは! このすわ湖の接客が丁寧すぎて、こちらが心苦しくなると言うことなのであります!
ち:丁寧というか、一生懸命? 常に精一杯?
ゆ:無遅刻汗っかき。あと、なんか、速い。部屋に荷物持ってくときとか、部屋までワープしたんじゃないかと思うことある。
ち:フロントから端の部屋までけっこう距離あるけどお兄さん早いよねー。
ゆ:そして、接客が「こんなボロ宿でごめんなさい! 泊まってくれてすいません! 至らないところはオレがなんとかします!」って感じである。
ち:でも所々に見られる粋なインテリアとか廊下の雰囲気とかはちょっとした高級旅館の趣き。なにより驚いたのは民宿なのに応接テーブル? なんていうのあれ? あの素敵空間があることなんですけども。
ゆ:広縁。イスとテーブルが置いてあるとこでしょ。畳に慣れてない外国人用にあるって聞いたことある。部屋だけ見たら民宿ってよりも小さな旅館よね。部屋全体がちょっと傾いてるのはきっと気のせい。湯飲みとか転がったけど気のせい。
ち:間取りが把握できないくらいだから、時空とかいろいろ歪んでいるのかもしれない。そうだ、きっとそうだ。もう一つすわ湖のすごいところは、なんと貸し切り露天風呂があることなのだ! しかも温泉! 一応源泉掛け流し?
ゆ:でも、熱くて水で埋めないと入れない。
ち:今回はそんなに熱くなかったですね。屋外が氷点下だとさすがに。
ゆ:夜は氷点下二桁とか逝く土地なので、今回は内湯で手を打とうかとも思ったのですが、結局露天風呂入りました。案の定、湯船から出られなくなりました。
ち:一切のぼせない不思議! むしろ出たら死ねる☆と思った。温泉に入る猿っているじゃん? あれきっともう出られないんだよ。猿地獄なんだよあれ。
ゆ:湯船に銀色のシート浮かんでたしね。オレ、今まであんなシート意味ないと思ってたけど、あれがあるのとないのではお湯の冷め方が全然違った。NASAすげぇと思った。しかしそんなNASAをもってしても、湯船からオレを出すことは出来なかった。
ち:まさかシートを浮かべて保温してるなんて思わなくて、最初見たとき犯人のトリックかなんかかと思った。絶対近くに全身黒タイツの人がいると思った。
ゆ:きーつけろ工藤! せやかて工藤!
ち:そういえば、いろんな所に足湯があってびっくりした。一番びっくりしたのは上諏訪駅の構内。ホームに足湯があるとか。「足湯を利用するには入場券が必要です」って書いてあったり。
ゆ:去年来たときは諏訪湖畔の足湯入ったよね。他にも下諏訪駅にも温泉出てるとこあったし、あとあれ、秋宮の手水? あこが温泉になってるのは他にはないと思う。
ち:「熱いのでお気を付け下さい」って書いてあったけど、お湯を触る人みんながもれなく「あっつ!」って言ってるのは面白かった。
ゆ:熱湯風呂を前にした時のお約束だから。押すなよ?! 絶対押すなよ?! 的な。
ち:足湯好きだから入りたいなーと思ってたんだけど、今回は入り損ねてしまいましたなー。なにげにバッグの中にタオルも入れといたのだが。
ゆ:入ったら最後、出られなくなる気がして。
ち:「おほ! 足湯あるらしいぜ!」って言えば良かったのか。
ゆ:ああ、うん。御神渡り見に行こうぜ!
次回は赤砂崎へ!
宿で見たケーブルテレビの情報によると「赤砂崎」でまだ御神渡りが見られるらしい。続く!