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読書感想会! – ジョジョの奇妙な冒険 第1部(1〜5巻)

現代の宮沢賢治と言っても過言ではない

ゆ:そういえば、「ズギュン」は血を吸い取られるオノマトペなのかと思ったけど、ディオとエリナのキスシーンでも「ズギューン」っていってた。なんかこう、奪う的な音なの? なんにしても、ジョジョはオノマトペとセリフ回しが秀逸すぐる。現代の宮沢賢治と言っても過言ではない。

ち:マンガのオノマトペの豊富さは日本特有のものらしいけど、その中でもジョジョは群を抜いていると思った。そういえば中学時の美術の教科書に「日本の豊富な表現方法」みたいな紹介付きで「ドラゴンボール」が出てて驚いた覚えがある。今ならジョジョが載りそう。でもジョジョのオノマトペは独特すぎるかもしれない。。ビミョーにその場面とあっていないというか、うまくハズすことによって印象的にしているというか。1巻の1ページ目、鋭利なものが出てきたシーンで「ドッギャァーン」。鋭利なものなのに。だがそれがいいのである。

ゆ:ドラゴンボール。。そういえば見た覚えがある。。

ち:悟空が教科書に載ってるとか、日本の教育が心配でござる。そういうのを載っけてるとこういう大人が出来上がるよ!

ゆ:ほかにも「シャン!」とか。この音だけでディオの登場シーンが脳内再生されて困る。セリフ回しも「そうくるか」ってのが多い。さっきの「そこにシビれる! あこがれるゥ!」もそう。なんか知らんけど印象に残る。

ち:七五調? 日本人のDNAに深く刻まれる七五調!?

ゆ:「ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒート! 刻むぞ血液のビート! 山吹き色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)!」もう辞書登録したい。でも、こんなに印象に残っているのにディオとの最終戦では一切言っていない。てか、全体を通して2回くらいしか言ってない気がする。

ち:普通の台詞であって、決め台詞ではなかったりする。そして日常の中での汎用性が高いので使いやすかったりする。

ゆ:スピードワゴンが状況説明してくれる当たりはさすがジャンプ。

ち:スピードワゴンさんのポジションがイマイチ理解できなかったんだけども状況説明担当だったのかッ! 蔵馬? 蔵馬なの!?

ゆ:蔵馬然り、クリリンさん然り、ジャンプには欠かせない人材です。

少年達もそのすごさにシビれたに違いない

ち:あ、あと絵柄についてですが、やはり第1部はちょっと古い感じがした。古いというか、濃くて懐かしいあの絵柄。

ゆ:自分の知ってるジョジョの絵じゃなかった。絵としては「北斗の拳」とか、「魁!!男塾」とか、あの辺の絵っぽい。1巻の初版が1987年だから、その時代の流行りの絵なのかな。

ち:そして、けっこうグロい。ドシャア! ベロン! バキボキバキ。。殴った手がグシャア! みたいなのは見てて痛い。。スッパリ切れるよりもグシャア! の方が痛いぃ。でもその方が生々しさとかあっていいのかもしれない。当時の少年達もそのすごさにシビれたに違いない。

ゆ:「北斗の拳」も普通に頭割れてたりして結構グロいし、その時代の少年誌ってわりとそんな感じだったのかも。今だと規制されちゃいそう。あと、絵の問題もあるかもしれない。劇画調の絵だとグロい描写が出ても「まあそうなりますよね」って思える。

ち:そういえば「HUNTER×HUNTER」では、のど元がスッパリ切れる場面で切り口が黒塗りで消されていた。消されたのか、描くのが面倒だったのかはわからないが……

ゆ:マジか……それはどうなん……(消したにしても面倒だったにしても) そんなことしたら、ジョジョの第1部なんてほとんどモザイク。そういうのを考えると、ジャンプが女子に迎合しているという意見が出ちゃうのも分からなくもなくもなくもない。萌え萌えギュンッ!

ち:1人なら初期のジョジョは挫折したかもしれない。でも今はなくてはならない存在ッ! URRRYYYY!

ゆ:第2部も気になって仕方がないッ!

ち:早く第2部に手をださねば……ハァハァ……手の震えが……止まらないッ!

ゆ:震えるぞハート!

ち:燃えつきるほどヒート!

ゆ:刻むぞ血液のビート!

ゆ&ち:山吹き色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)!

ゆ:というわけで、読書感想会はこれで終わるッ!

ち:第1部:単行本1~5巻、第2部:5~12巻、第3部12~28巻、第4部29~47巻、第5部47~63巻という感じで分かれているそうなので、単行本をこれから読み始める人はこれを目安に読んでみるといいと思うよ! 1~5巻で読んでみたのは正解だった。

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