3/11に発生した地震を受け、献血する人が増えたため全国の献血ルームが大変混み合っているそうです。血液センターでは血液時期の分散と継続を呼びかけていますが、これは人手やベッドの数が足りないからじゃないんですよ!
これから献血に行こうと思っている方の参考になればと思い、まとめてみました。
「新潟県赤十字血液センター」のサイトにも献血時期の分散と継続のお願いが掲載されています。
皆様からのご協力によりまして、現時点(3月13日現在)におきましては、医療機関からの需要に安定的に血液をお届けできております。東北地方太平洋沖地震に伴う献血に関するお知らせ : 新潟県赤十字血液センター
しかしながら、血液製剤は有効期限があることから、一時期に献血者が集中すると、期限切れが発生し、医療機関への安定供給に支障をきたす恐れがあります。皆様からの善意の献血を無駄にすることなく最大限に被災地の医療に活用するため、一時期に偏ることのない継続的な献血が必要でありますので、何卒ご理解のうえ、今後とも献血へのご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
ひとまず血液は足りているということなので一安心。地震の被害を知り、すぐに献血センターに駆けつけてくれた方のおかげです。
じゃあさっそく自分も献血へ!と思っているそこの貴方!ちょっと待って下さい。各都道府県の血液センターが献血の時期をずらすように呼びかけているんです。それはなぜかと言うと。
ポイント1:血液の保存期間
血液センターが献血時期の分散と継続を呼びかける理由の1つに、血液の保存期間があります。「大阪府赤十字血液センター」のサイトによると、全血の保存期間は採血後21日、血小板の保存期間は採血後4日間とのこと。けっこう短いです。
地震翌日の3/12に献血(全血献血)した人がいたとします。採取されたその血液の保存期間は21日後の4/2までとなります。
ポイント2:次回献血できる日までの間隔
献血をした人は、次回の献血まで決められた日数を空けなければなりません。以下が次回の献血まで空けなければならない日数。(※成分献血は省きました。)
- 前回200ml献血:次回は4週間(約1ヶ月)後
- 前回400ml献血:次回は男性12週間(約3ヶ月)後、女性16週間(約4ヶ月)後
3/12に男性が400ml献血をしたとすると、次回献血(全血)ができるのは6/4以降、女性の場合は7/2以降。けっこう日数が空きます。
ダブルで血液不足となる期間が発生
地震直後に献血した人がたくさんいたおかげで、現在はたくさんの血液在庫があるのですが、その血液は4月の初めに一斉に保存期限を迎えてしまいます。豊富に思えた在庫が空っぽに。
そして地震直後に献血した男性は6月まで、女性は7月まで献血(成分献血は除く)ができません。血液の在庫が一斉になくなる上、今は献血できる人がいない!という、二重で血液不足となる期間が!
このような状態を避けるために、献血センターは献血時期の分散を呼びかけているわけです。
献血へ行くなら3月末以降に、そして継続的に。
不足が考えられるのは保存期限を迎える4月の初め。これから献血へ行こうと思っている方は、3月末以降が良いのではないかと思います。
とは言ったものの、3月末以降はあくまで目安です。今後急に血液が必要になったり、献血へ行く人の人数がちょうど良いペースならば不足し始める時期は変わります。各都道府県の献血センターのサイトには血液在庫状況が掲載されているので、お住まいの地域のセンターの状況をチェックしてから行くのが確実です。
少しでも被災地の役に立つことができればと、勇気を出して献血に行ってみた人も多いと思います。次回献血できる日を迎えたら是非また献血へ!なお「新潟県赤十字血液センター」のサイトには、前回献血日・献血の種類・性別を入力するだけで次回献血可能日をサクっと計算してくれるサービスがあるので非常に便利。
これから行こうと思っている方は(現在は非常に混雑していると思いますし)、必要となる時期を見極めて行くと良いと思います!
2011/04/02
4/2に「新潟県赤十字血液センター」のサイトを確認したところ、4/6までは血液在庫に余裕があるとのこと。今後もお住まいの都道府県の血液センターの血液在庫状況をご確認ください!
追記
2011/04/07
4/7に「新潟県赤十字血液センター」のサイトを確認したところ、4/7-4/13までの血液在庫が「少し心配」になっていました。時期を見計らっていた方、そろそろ行くべき時が来たかもしれませんよ!初めて献血をするという方もこの機会に行ってみては。そして是非、継続的な献血をお願いします!