※弊社記事はたぶんにPRが含まれますので
話半分で受け取ってください。

筒石駅の地下にあるホームで通過する電車を見てみた

 地下鉄でもないのに地下にホームがあるという珍しい駅、筒石駅(つついしえき)。地上にある駅舎で入場券をゲットし、ついに地下のホームに潜入です。

筒石駅

 これまでのお話は以下のページで。

筒石駅

 入場券をゲットしたら、さあ、扉の向こう側へ!

筒石駅

 うーん。さむい。
 駅舎からトンネルの入口までの間は壁こそあるものの、まるっきり外気に晒されています。

筒石駅

 トンネルの入口。

筒石駅

 サイズこそ違いますが、トンネルの作りは土合駅のそれとそっくりです。

筒石駅

 そのため、てっきり土合駅と同じようにまっすぐホームに繋がっていると思ったのですが、実際に降りてみたら、なんか左に曲がってるぞ?
 正面の黒いところは頸城トンネルに繋がっているようです。そのため、電車が近づいてくるとここからものすごい強風が吹きます。

地上駅舎とトンネル内ホームを結ぶ階段は途中まではトンネル工事の際に使われた斜坑跡を流用し、ホームへ向かう階段が分岐している付近から先の斜坑跡の部分は作業通路として頸城トンネル内まで続いている。
筒石駅 – Wikipedia

 吹き荒れる強風に負けることなく下に到達してみると(別にそんないつも強風が吹いているわけではない)。

筒石駅

 すげぇ! トンネル内に分かれ道がある!

筒石駅の構造

 なんだか分かりにくいので、筒石駅の構造を絵にしてみました。ホームを連絡通路ごとそのまま地中に沈めちゃいました、という感じです。方向など、なにか勘違いしていたらごめんなさい。

 まずは通路をまっすぐ進んで糸魚川方面に向かうホームへ出てみることにしました。といっても、この時はまだ構造を把握していなかったので、とりあえずまっすぐ進んだだけですが。

筒石駅

 ホームとトンネルはスチールの扉で仕切られています。

筒石駅

 気温は約15℃。湿度は65%ほど。外は10℃以下だったのでかなり暖かいです。

筒石駅

 自分達のような見学目的で来る人が多いためか、「運転士に向かってカメラのストロボを使用しないで下さい」という注意書きがありました。特にコンパクトデジカメを使っている人はフラッシュを炊くつもりがなくても自動発光になっていたりするので気を付けましょう。

筒石駅

 もひとつ注意書き。「通過列車は相当なスピードで入ってきます 十分注意して下さい」。これについては後に身をもって体感しました。。

筒石駅

 なにはともあれ、とりあえずホームに出てみました。やっぱりスケールダウンした土合駅っぽい。思ったよりもホームの幅が狭かったです。

筒石駅

 当然、携帯は圏外です。(この時の待ち受けは高崎観音。)

筒石駅

 電車が来る様子はなかったので(というか電車が出たすぐ後だった)、もう一つのホームに行くことにしました。

筒石駅

 先の分岐点まで戻って、階段を下ります。

筒石駅

 おう。デジャヴ。でも扉に書かれている文字が「ここは直江津方面です」になっています。

筒石駅

 直江津方面のホーム。反対側のホームがさっき出た糸魚川方面のホームです。

 ……と、にわかにトンネル内の空気が動き出し、遠くから何か近づいてくる音が。

筒石駅

 電車キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

筒石駅

 でも停まらねー!これが例の「通過列車」というやつか!

筒石駅

 ほんの1mくらい前をものすごい早さ(60km/hくらい?)で電車が通過していくのは、マジで怖かったです。。もってかれるかとおもた。なんかもういろいろ。

筒石駅

 「いまのやべーよ電車こえーよ」と震えているところに再び電車出現。

筒石駅

 今度は停車しました。駅員さんも出てきています。

筒石駅

 この時は高校生が降りてました。我々には珍しくて面白くて仕方がないこのトンネル駅も、ここで暮らしている人にとってはとくに面白くもない普通の生活の足なんですよね。なんかその、自分達の盛り上がってる気持ちと、高校生たちの気持ちとのギャップを思って、少し自分の中で反省をしてしまいました。

筒石駅

 そんな複雑な気持ちを残したまま、電車はしゅっぱーつ。

筒石駅

 後に残ったのは、駅員さんとicoroの2人。そして、

筒石駅

 地上に至る280段の階段。。。階段数は土合駅のそれの半分くらいだけれども、やっぱ辛いっす。。これを朝晩上り下りしてる高校生すごすぎる。なんなら駅舎に至る道もアップダウン激しい。

筒石駅

 そんなわけで筒石駅でした。電車は1時間に1本くらいの割合で来るので、割と遭遇しやすいと思います。なんなら駅員さんが「何分後くらいに電車来るよ」と教えてくれたりします。
 通過列車にはマジで注意。帽子やズラをかぶってる場合は飛ばないようにしっかり押さえておくか、カバンの中にでも入れておくのが良いと思います。

 糸魚川へお出かけの際は、ちょっと道を外れて筒石駅に寄ってみてはいかがでしょうか。博物館などは17:00くらいで閉館になってしまいますが、駅は終電の時刻まで窓口が開いています。出かけた帰りなどにも余裕で立ち寄ることが出来ますね。ただ、ここは観光地ではなく普通の駅なので、あんまりテンション上がりすぎないように気を付けましょう。

筒石駅

所在地新潟県糸魚川市大字仙納字大谷928
営業時間6:00-22:50

ニッポン地下観光ガイド

  • メーカー:アスペクト
  • カテゴリ:単行本

関連する記事