新潟県にある島「粟島」の藻場(沿岸域に広がる海藻の群落)を再生させる取り組みに利用するために、「粟島ドリームランド協議会」が使用済みの使い捨てカイロを集めています。
粟島では、粟島浦漁業協同組合とドリームランド協議会が協力して、使い捨てカイロを回収し、藻場を再生させる取り組みを進めております。粟島で海の植林!あのアブラコの海を取り戻そう!使い捨てカイロの回収にご協力下さい![PDF]
使用済みの使い捨てカイロは、捨てずに粟島まで、贈って頂けたら非常に助かります。
多くの方のご理解・ご協力を何卒よろしくお願い致します。
PDFのタイトルに「あのアブラコの海を取り戻そう!」とあるのですが、アブラコとは魚のアイナメの別名のようです。海藻の名前かと思った。。
粟島では近年「磯焼け」と言われる、海で藻が育たなくなる現象が起きているとのこと。海草や植物プランクトンが栄養分として利用する「フルボ酸鉄」というミネラルの不足が磯焼けの原因らしいです。このミネラルをカイロの中身を利用して補っちゃおう大作戦。
本来、山で作られたミネラル(フルボ酸鉄)が海に運ばれ、それが栄養となって、藻が生えます。しかし、砂防ダムや道路の建設などで陸地と海が断絶されてしまい、そのミネラルが海に供給されなくなってしまったことが、磯焼け(藻が生えない状態になってしまうこと)の原因の1つだと考えられています。粟島で海の植林!あのアブラコの海を取り戻そう!使い捨てカイロの回収にご協力下さい![PDF]
そこで粟島では、山口県宇部市の杉本幹生先生を講師としてお招きし、使用済みの使い捨てカイロを再利用して、フルボ酸鉄とほぼ同じ鉄分を海に供給する技術を学び、磯焼け対策に取り組むことにしました。
カイロの中身をばらまくのかと思ったのですが(え、思わない?)、クエン酸等を混ぜて固めた「鉄炭団子」というものを作り、海にまく(設置する?)ようです。この方法は磯焼けに悩む他の地域ですでに成果を上げている模様。
そんなわけで、粟島の島内だけでカイロを回収しても足りないため、島外からも募集してます。送料・送付方法についてはお問い合わせ下さいとのこと。
スーパーや病院なんかに回収ボックスを設置したら集まるのでは?と思っていたら、回収ボックスを設置した学校があるようです。
今日、訪問させていただいた燕中等教育学校。ジェントルマンズジャーナル ~地球の未来を、バイオ炭で明るく照らすチャコールブラックス~: カイロの回収ボックスを設置していただきました!
すでに生徒会で、カイロの回収ボックスまで設置していただいていてビックリしました。
個人で集めて送るのはちょっと大変。こんな感じで回収ボックスの設置場所が増えれば順調に集まるのではないかと思います。もしくは、職場やご近所でがばっと集めて送ると良いかも。空き箱に「カイロ回収中」と書いて職場の片隅に置いておけば、なんだかんだで集まりそうな予感。
粟島 使い捨てカイロ回収 問い合わせ・送付先
所在地 | 〒958-0061 新潟県岩船郡粟島浦村字日ノ見山1513-11 |
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TEL | 0254-55-2161 |
dream@vill.awashimaura.lg.jp | |
担当 | 西畑 |
備考 | 送料、送付方法等については問い合わせのこと。 |