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読書記録 – いくつもの壁にぶつかりながら 19歳、児童買春撲滅への挑戦

 岡本が始めた読書記録コーナーに関根も参戦。ご紹介する本は村田早耶香著「いくつもの壁にぶつかりながら 19歳、児童買春撲滅への挑戦」。夏休みの読書感想文の本としてもおすすめですよ。

 著者は「かものはしプロジェクト」代表の村田早耶香さん。かものはしプロジェクトは、カンボジアの貧しい農村の大人に仕事の場を提供することで、貧困から起こる人身売買を止める活動を行っています。(すごくざっと説明。詳しくはサイトをご覧ください。)
 1981年生まれと言うことなので現在28か29歳。自分と同い年ですね。(自分もがんばろう。)あらすじはこちら。

売春宿に売られ、電気ショックを与えられながら働かされている幼い少女たち。
彼女たちを助けたい。世界の児童買春をなくしたい――
「ふつうの女子大生」がはじめた社会起業NPO法人かものはしプロジェクト。
挫折や失敗を繰り返しながらも、彼女の「想い」が、多くの人々の支援と共感を集めていく。
いま、テレビや雑誌で話題の社会起業家による、勇気の出るノンフィクション。

 児童売春が主のような感じがしますが、どちらかというと貧困による人身売買(結果として児童売春につながるわけで)について書かれた本です。
 あらすじを読むと、子どもにはショックが大きいかなぁとか、内容が重すぎるかなぁと心配になりそうですが、そんなにひどい描写は出てきません。それよりも著者がどのような経緯でそれを知ることになったか、そしてそれをどう伝えようとしたか、なぜそんな状況になってしまうのか、それを改善するためには?という点が詳しく書かれています。

 すごい人の本ではなく、ごくごく普通の女の子ががんばっているので共感が持ちやすいです。活動をしていく上で、著者がぶつかった数々の壁、失敗が(本当にたくさん)書いてあります。成功を多く語る本はあっても、失敗を語る本は少ないです。
 といっても、明るい雰囲気で書かれており、難しい言葉も少ないのでサクサク読めます。なので大人はもちろん、中学生、高校生あたりにも良いと思います。

 そしてオススメしたいのにはもう一つ理由があります。この本の売上げ(印税)は全て(一部じゃないです、全てです!)児童買春問題解決に使われます。
 読書感想文で買う本は、たいてい感想文を書くためだけに買うわけで(実体験)。どうせお金を出すのなら、なにかの役に立つものにしてみては?と思うのです。どうでしょ?

 最近よく聞く、社会起業ってなんぞや?という方にもオススメ。一口に仕事・就職と言っても、いろんなものがあるんだなぁと気付かされます。
 みんな、生きているのなら死ぬまでに何かしら残したいとか思っているわけで。人生をかけようと思うものを見つけられるっていいなぁ、それが三十路手前の自分が思った感想です。(感想文をパクって書こうと思った学生諸君、残念!)

 あと講演の話の所でちらりと登場する、プレゼンテーションや講演の指導をしている「株式会社コムニス」の蔭山洋介さんは、最近は鳩山総理の辞任会見の解説などでテレビにも出ている方。話し方のエキスパートです。蔭山さんのブログを読んでこの本を知りました。(さりげなくご報告。)

関連リンク

いくつもの壁にぶつかりながら

  • メーカー:PHP研究所
  • カテゴリ:単行本

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