越後豪農の館「田巻邸椿寿荘」。
その2は建物、土縁編です。
庭に面した所は3間つながっており、とても広いです。
手前から三の間、二の間、上段の間。
左側に庭が広がっています。上段の間の床の間。ここにも花が活けてありました。ところどころに立派な生け花が置いてあります。
欄間も見所のひとつ。一枚板に菊の透かし彫り。岩倉知正(理八)作。
欄間の概念が変わります。もう彫刻が置いてある感じです。椿寿荘へ行った際は欄間を見るのをお忘れなく。
庭に面している畳廊下と土縁。
土縁とは日本海側の雪の多い地域に見られるものだそうで、長く出た庇が特徴。縁側と庭の間に屋根つきの空間(土間)があります。
土縁の板は樹齢800年以上の会津欅からとったものとのこと。
そして庇の桁は天然の吉野杉。大阪から海を渡り、信濃川をさかのぼって運ばれたそうです。節がなくとてもきれいな木肌で11間半(約20m)もあります。圧巻です。椿寿荘一の見所。
奥へと続く廊下には和紙で作った丸い照明が置いてありました。床に映る明かりがきれいでした。黒い床に映える、素敵な演出です。
次はいよいよ庭編です。
庭がすごく良かったです。庭をゆっくり見れる心遣いに感激。
豪農の館 田巻邸 椿寿荘
所在地 | 新潟県南蒲原郡田上町大字田上丁2402-8 |
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開館時間 | 9:00-16:00 |
休館日 | 年末年始 |
入館料 | 大人 300円 小中学生 200円 |