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【放談】我々は取手豪州を失い、そして今年、刈谷勇を失ったのだ

あ、安部礼司 湯沢出張

 リニューアル後の安部礼司にどうも納得がいかず、不服である。

ゆ:リニューアルしてからの安部礼司の様子がおかしい。

ち:あ~っはっはっは! はっはは〜!

ゆ:そもそもリニューアル時期も中途半端。

ち:ご存知ない方のために安部礼司とはなにかを説明しておこう。 毎週日曜日、夕方5時からTOKYO FMをはじめJFN37局ネットで絶賛放送中のラジオドラマ番組でございます。正式な番組名は「NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE」。この物語は、ごくごく普通のサラリーマン・安部礼司がトレンドの荒波に揉まれる姿と、それでも前向きに生きる姿を描いた勇気と成長のコメディである。放送開始は2006年。なんだかんだずっと聞き続けている番組なのです。

ゆ:これまで3月の最終放送日に「来シーズンも放送決定!」みたいなこと言ってたし、リニューアルするなら普通は4月からじゃん? それが今回の安部礼司はなぜか5月リニューアル。しかも刈谷が事実上の降板。リニューアル後は3本立て構成になり話がぶつ切りになるうえ、1本目はなぜか安倍礼司とは全然関係ない(と思われる)キャラのドラマ。現在、安部礼司の妻は2週にわたって行方不明になっており、このまま優ちゃんも相棒亀山エンドを迎えるのではないかと心配しているところ。#abe02 は阿鼻叫喚。

ち:安部くんがもうナイスサーティーズじゃなくなったからじゃない? ※放送開始時は「極めて平均的なナイスサーティーズ」という設定だったが、ご長寿番組になり、ついに安部くんが40代に突入。この表記が消えたという過去がある。

ゆ:「ナイス30s」から「サラリーマン」に変わったのはたしか2013年くらいなので、今回のリニューアルには直接の影響はないと思う。考えてみればシーズン12(2017年度)の終わりあたりから刈谷勇の出演が激減してたのよね。あれは前兆だったのか。

ち:……刈谷がいない安部礼司なんて聞く必要ないんだけど。(重度のカリヤー)

ゆ:体調不良で離脱したのかと思ったけど、なかのひとのTwitterではバリバリ仕事こなしてるふうだった。なお、安部礼司降板については触れていない模様。

ち:安部くんのなかのひとと刈谷のなかのひとが一緒にやってる舞台も続行してるよね……なにがあった。

ゆ:中途半端な時期のリニューアルや刈谷のなかのひとが降板について触れてないあたりを考えると内部でなにかあったんじゃないかと邪推せざるを得ない。少ない経験上。

ち:急な降板にしてはリニューアル後の3部構成とか作家をよく用意できたなーと思ったけど、シーズン12の最後のほうは刈谷はあんまりでなくなってた? これが準備・移行期間だったのか。

ゆ:まあ「あとから考えると……」という話ですけれども。ラジオ聞いてるほうは最終結果しか見られないから急に見えるけど、結構前から問題は発生していたのではないかという推測。アレとかそうだったじゃん。

ち:どれだよ!

ゆ:アレの突然の降板。アレ、某掲示板でも話題になってたよ。的外れな書き込みが多い中、結構核心を突く書き込みもあって「ほほぅ」って思いながら見てた。

ち:アレだったか。見てる・聞いてる人ってよく見てるもんで、なんとなくわかっちゃうのかもしれない。まぁうちだって表向きはラブラブな感じだけどその内情はわからないからな! で、ある日突然「今回をもちまして……」とかになるんだ! それまでは「いつも通り」を演じ続けるよ!

ゆ:あと最近だとアレ。

ち:どれだよ!!

ゆ:すげー中途半端な時期に突然新コーナー持ってきたアレ。

ち:アレだったか。聞いてた多くの人が「あーやっぱりあのコーナー消えたかー」と思った可能性。というかアレ聞いて不快感を持った人はそっとチューニングを変えてるからその後を知らない可能性。

ゆ:「さすがにこれはアレだろ」と思ってメール(メッセージ)出したら、次の回から新コーナーはじまった。先方からそれについての返信はない。「あ、あんたのメールなんか関係ないんだからねっ! 最初から新コーナーやるつもりだったんだからっ!!」っていう不誠実な態度を続けるならここで晒す。

ち:晒せ晒せぇー! 燃やせ燃やせぇー!!

ゆ:いや……ほら……無視して続けなかっただけえらいと思うよ?(思わず擁護)

ち:いやね、昨今のセクハラ・パワハラの閾値にローカルラジオ局およびマイナー番組が完全に取り残されてるのを最近すごく感じるのよ。テレビに比べてラジオは一線を越えちゃっていい、そしてそれが面白いってものわかるし、昨今のセクハラ・パワハラはちょっと細かすぎね? と思ってるひとりなんですが、それでも目に余ることがあるのです。パーソナリティもそうなんだけど、葉書職人の閾値も違うんだよね。その番組・そのパーソナリティが好きな人しかメールを送らないから、結果、「いいぞもっとやれ!」となり、世の中との乖離がよりいっそう広がっていく形ができあがっていると思う。偶然聞いた県外人から「新潟……うわぁ……」って思われるのつらい。

ゆ:ローカルだとそもそもの視聴者数が少ないからそうなりやすいかもしれない。あと、地方ってやっぱりちょっと感覚の古い人たちが残ってるから……

ち:あれはそのへんがまざまざと現れた現代を象徴する素晴らしいコーナーでした。なくなっちゃって残念です>< 私はどうすればいいんでしょうか。

ゆ:そのまま番組にメッセージ送ればいいんじゃないでしょうか。

ち:熱心なリスナーに格上げ。

ゆ:radikoのタイムフリーで聞けたから、SNSで広くお知らせして界隈発狂からの大炎上も狙えたと思われ。

ち:地元民としては炎上前に燃えやすいものを取り除くことができてよかったとも言える。

ゆ:初期消火の功績を評して紅綬褒章受章あってもいいと思うわ。

ち:紅綬褒章ってなにするともらえるんだっけ?

ゆ:人命救助。

ち:間違ってはいない気がする。

ゆ:今一番心配なのは松山千春のラジオです。

ち:それな!

ゆ:原稿読みが文節区切りになってて老いを感じる。数年前に聞いたときはちゃんとしゃべってたと思うんだけど……そろそろかな……?

ち:歌うときだけ本気出すんだよきっと!

ゆ:てか、いまいくつだ? 松山千春の年齢を教えて。

Siri:松山千春は現在62歳です。

ゆ:意外と若かった。62であの文節読みはヤバくない? 脳いっ血とかやってたっけ?

ち:西城秀樹、享年63歳だった。ふたりとも1955年生まれ。松山千春は大御所感あるからもっと上だと思ってた。

ゆ:若いときの写真がイケメンでウケル

ち:ほんとだ。昔からあの雰囲気だったわけではないのか……マイクはいつからあの持ち方になったんだろ……

ゆ:松山千春が病気で倒れたってニュースもなさそうだし、やっぱりただの老いかな。あ、リニューアルと言えばアバンティもそうだったわ。この間、ラジオマンジャックがなかったときに久しぶりにアバンティの後番組聞いたんだけど、アバンティみたいだった。

ち:うん、カラカラカランという氷の音がないだけのアバンティだった。

ゆ:なんかアバンティの常連が話聞いてたし。それもうアバンティでよくね? って思った。

ち:アバンティは面白かったよねー。好きな番組だった。ピート? 知らない子ですね。

ゆ:我々は取手豪州を失い、そして今年、刈谷勇を失ったのだ。

ち:やばい。ショックの大きさを実感した。そのふたりを失ったらもうなにも残らない。

ゆ:取手豪州と刈谷勇が邂逅した回とか、今思えば奇跡以外のなにものでもないな。

ち:ふたつの番組が終わってしまったのか……(安部礼司はまだ終わっていない) そういえばさ、おかもっさんが前に言ってた「芸人を出し始めたらその番組は終わる」、あれマジで当たるよね。気にして聞き始めたらその法則が当てはまりすぎてやばい。

ゆ:日曜日にFMでやってた番組終わったよね。最初はゲストに文化人みたいなの出してたのにだんだん芸人の割合増えていって「これは終わるな……」とは思ってたけど。たしかその前の番組も同じパターンだったんだよ。

ち:「文化人→番宣→芸人」という流れを辿ることが多い。あと芸人がお笑い枠ではなく、ちょっと真面目に語ることが多い。そしてそれが大して面白くない。

ゆ:その場合、その芸人自体も消えることが多い。

ち:芸人期の初期には友近と陣内智則が多様されがち。程なく若手芸人がたくさん出るので気をつけて。それが終わりの合図です。

ゆ:あ、サイエンスゼロのリニューアルもなかなかひどかった。3回目くらいで若干の軌道修正を図ってきた感あったけど。くろうさ教授みたいな名前の人のテンションが1回目の出演と2回目の出演で全然違って「エゴサしちゃったかな?」って思った。

ち:専門的&最先端なのが面白かったのにー! 対象年齢とレベルをガッツリ下げてつまらなくなっちゃった。こっちが見たいのは工場見学(うるさい進行役付き)じゃないんだ! 軌道修正でちょっと静かになってなんとか見られるようになった感じはする。

ゆ:理系に興味? うるせぇ高専にでも入ってろ! そんなのどうでもいいから南沢奈央を出せ!

ち:竹内先生の猫を出せ!!

ゆ:竹内先生は「ひるおび!」のほうが稼げるって知ってしまったんだよきっと。

ち:え。先生出てるの??

ゆ:数年前から週1くらいの頻度で出てた。ここ1年くらいひるおび見てないから今どうかわかんないけど。

ち:知らなかった。今度見てみ……ひるおびは見なくていいかな。

ゆ:なるほどそういう見方もある(わかってない)

「あ、安部礼司~beyond the average~」脚本集SEASON1

  • メーカー:エフエム東京
  • カテゴリ:大型本
  • 発売日:2007/10/10

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