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話半分で受け取ってください。

グズグズな「Priori 3S LTE」のGPSをいくらかマシにする方法

Priori3S LTE

 台所にあるアイテムで、あのグズグズで名高い「Priori 3S LTE」のGPSをマシにすることが出来る! かもしれない!

 そのアイテムとは!

Priori3s LTE

 アルミホイルだ! スマホカバーの裏にアルミホイルを挟み込むだけでGPSが多少マシになるぞ!
 具体的にどれくらいマシになるかというと、いつまでもふらふらとなかなか定まらなかった地図上の自分の位置が、1分くらいでバチッと定まるようになる(でもやっぱりちょっとズレてる)、というくらいにマシになります。

Priori3s LTE

 作り方は簡単。どこのご家庭にもあるアルミホイルを9.5cm x 3cmくらいの短冊状に切るだけ。あとはこれをスマホカバーと本体の間に挟み込むだけです。
 スマホカバーを使っていない場合は、本体のカバーをはずしてその裏側に貼り付ければおk。その場合、本体内部の金属部分とショートしないようにアルミホイルの短冊を絶縁テープやラップなどでカバーしたほうがいいかもです。

なぜマシになるのか

 GPSの波長(L1)は1575.42MHz、また、波長と周波数の関係はλ[m] = 300 / f[MHz] であることから、

 λ = 300 / 1575.42 = 0.19[m] = 19[cm]

 これよりダイポールアンテナの長さ(λ/2)は9.5cmとなります。そう、賢明な読者であればもうお気付きのことでしょう。この長さが今回用意したアルミホイルの縦長と同じであることを! つまり、アルミホイルがGPSアンテナの役割を果たすことによりGPSの感度が向上するのだ!

……というのはまっかなウソだ! 実際、アルミホイルを挟む前と後で、GPS感度もつかめる衛星の数もほとんど変わりません。

たぶんマルチパスを防いでいる

 実際のところは、アルミホイルを挟み込むことでマルチパスによる誤差が低減されたからではないかと思われます。

 「マルチパス」とは、衛星からの電波が建物や地面で反射して測定誤差が生じることです。空から降ってきた電波を受信するのと、一度地面で反射した電波を受信するのとでは、衛星とスマホとの距離が異なり、そこで測定誤差が生じてしまいます。

 そこでスマホ下部にアルミ箔を貼り付けると、地面から反射したGPSの電波が遮蔽され、その結果、バチッと決まるようになったのではないか、という個人的見解。全然デタラメの可能性もあるので、話半分で捉えてください。

蛇足:Priori 3S LTEはつかめるGPSが少ない

 同じFreetel製のスマホ「雅」とGPSの感度を比べてみました。なお、雅のGPSは普通です。

Priori 3S LTE。GPS(●)しかつかんでいない。
雅。GPS(●)のほかにGLONASS(▲)もつかんでいる。

 「Priori 3S LTE」と「雅」を比べてみると、つかんでる衛星の数が倍近く違うのがわかります(Priori 3Sはそもそもの感度も悪いですが)。これはPriori 3S LTEがGPSにしか対応していないのに対して、雅はGPSのほかにGLONASS(ロシア版GPS)にも対応しているためです。

対応しているGPSの種類もチェックしましょう

 そんなわけで、Priori 3S LTEは根本的につかめる衛星の数が少ないので、なにをやってもそんな劇的な改善は望めないと思われます。
 なお、後継機のPriori4もGPSにしか対応していないようなので、よく地図を使う人(含ポケGO)は避けたほうがいいかもしれません。

参考

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