※弊社記事はたぶんにPRが含まれますので
話半分で受け取ってください。

新潟県立歴史博物館 2016 春季企画展「おふだにねがいを-呪符-」の内覧会に行ってきた

新潟県立歴史博物館 - おふだにねがいを

 新潟県立歴史博物館で4月23日(土)から来年6月5日(日)まで開催される春の企画展「おふだにねがいを-呪符-」の内覧会に行って参りました。

新潟県立歴史博物館 - おふだにねがいを

 恒例のテープカッターズ紹介。左から

  • 新潟県立歴史博物館 館長 矢澤健一
  • 新潟日報社 長岡支社長 渡辺雅明
  • 展示協力 井ノ上ふき
  • 新潟県 副知事 北窓隆子
  • 千手院 副住職 関賢純
  • 展示協力 遠藤麻理
  • NST 取締役放送企画本部長 古塩充
  • 新潟県立歴史博物館友の会 副会長 星野紀子 (以上、敬称略)

となっております。

新潟県立歴史博物館 - おふだにねがいを

 はい、カットー。
 花を2つもゲットするとはさすが副住職、徳が高い。

呪符は呪符でもおまじないの呪符

新潟県立歴史博物館 - おふだにねがいを
今回は人多かったです。春はいつも人多めな気がする。

 「呪符」というと「人を呪う」的なイメージを思い浮かべてしまう根暗人間です。しかし、今回の「呪符」はどちらかというと「お呪い(おまじない)」的な呪符が多く展示されています。

新潟県立歴史博物館 - おふだにねがいを
明治16年(1883年)から平成2年(1990年)までの蘇民将来符が大集合!

 その多くは災いを避けたり病気を治したりといった自分を守るための呪符です。実際のところ、多くの人は今を生きることに精一杯で、人を呪うなんてのはある程度生活に余裕のある人が思いつくことなのかもしれません。

新潟県立歴史博物館 - おふだにねがいを
佐渡市大倉谷の大草履。大きなぞうりやわらじは新潟県内でも雲洞庵や小国の真福寺で見ました。
新潟県立歴史博物館 - おふだにねがいを
弥彦神社の夏越しの祓で使われる人形(ヒトガタ)。茅の輪くぐりは何回か行ったことがありますが、人形を使ってるのは初めて知りました。今年は弥彦に行くしか。ちなみに初穂料は1,000円らしい。
新潟県立歴史博物館 - おふだにねがいを
阿賀町のショウキサマ。日報の人にインタビューされて「栃尾でも云々」とか言っちゃいましたが、栃尾はショウキサマ関係ありませんでした男根しか共通点ありませんでしたすみません。

 県内各地で見られる呪符文化もまとまっているので、この企画展を見てから実際に現地に足を運んでみるといいかも。また、同じようなアイテムが別の地域でも見られたり、茅の輪のように蘇民将来にまつわるアイテムが使われていたり、文化のつながりをひもといてみるのもおもしろいと思います。

急々如律令はA.S.A.P.

新潟県立歴史博物館 - おふだにねがいを
歴博の人に「この映像を見ればもはや展示を見る必要がないのではないか」とまで言わしめた映像コーナー。45分もあるので内覧会だけでは見切れなかった……!

 陰陽師なんかが呪文で使う決まり文句「急々如律令(きゅうきゅうにょりつりょう)」は、もともとは古代中国の行政文書で「速やかに命令を実行しろ」という意味の定型句として使われていたものだそうです。というわけで、これから文書やメールなどでは【至急】ではなく【急々如律令】と書いていくスタイルにしたいと思います。

 ところで今回の企画展、企画展名やポスターのイメージから「これ怖いヤツだ……!」と思っている人もいるかもしれませんが、実際にはほとんどがおまじない系で呪詛系は(見た限りでは)ありませんでした。怖いの苦手な人も安心です!

参考

陰陽師 1 (ジェッツコミックス)

  • メーカー:白泉社
  • カテゴリ:Kindle版
  • 発売日:2014/09/26

関連する記事