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栂池自然園(栂池高原)に行ってみた – 園内の様子

栂池自然園

 ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継げばそこはもう標高1,829m。いよいよ栂池自然園内を散策です! 今回は園内の一番奥、標高2,020m地点まで行ってみました!

中部山岳国立公園 栂池自然園

栂池自然園

概要

  • 所在地:長野県北安曇郡小谷村
  • 面積:100ha
  • 園内標高:1,829m〜2,020m
  • 園内一周:約5.5km、ゆっくり歩いて3時間30分-4時間
    • ミズバショウ湿原まで往復:約30分
    • ワタスゲ湿原まで往復:約1時間
    • 浮島湿原まで往復:約2時間

アクセス

  • 栂池パノラマウェイ:栂池ゴンドラリフト「イブ」と栂池ロープウェイを乗り継ぎ

 栂池パノラマウェイについてはこちらをどうぞー。

見頃の時期

  • ミズバショウ:6月下旬〜7月上旬 ※本州で一番遅咲き
  • ニッコウキスゲ、ワタスゲ(穂):7月下旬〜8月上旬
  • 紅葉:9月下旬-10月上旬
  • 10月に入ると雪をかぶった北アルプスが見られるかも

 きれいな北アルプスを眺めたい場合は午前中がおすすめ。午後は逆光になります。紅葉の時期は霜が降りることもあるので、早朝に行く場合は防寒対策、滑りにくい靴等々をお忘れなく。

 今回の記事は2014年10月10日に行ったときの様子です。

栂池自然園の園内の様子

入り口:ビジターセンター付近

栂池自然園

 ロープウェイで自然園駅に到着し、400mほど歩くとビジターセンター等の立ち並ぶ自然園の入り口に到着です。

栂池自然園
栂池ヒュッテ

 「栂池山荘」「栂池ヒュッテ」は宿泊、食堂、売店を兼ね備えた施設。山小屋といえば山小屋ですが、個室もあったりと山小屋初心者でも安心して利用できそうな雰囲気。いつか泊まってみたい。そして帰りにソフトクリームを食べました。登山後の甘い物は格別です。

 ちなみに白馬乗鞍岳 – 小蓮華山 – 白馬岳 – 杓子岳 – 白馬鑓ヶ岳への縦走をする人の出発地点としても使われるそうです。

栂池自然園

 ビジターセンターは栂池の植物や山々について展示・解説されています。トイレもこのエリアにあり。水洗トイレでとってもきれい。

栂池自然園

 ビジターセンター周辺を抜けたら、いよいよ湿原へ!

各ポイントまでの所要時間

  • ビジターセンターから風穴まで約30分
  • 風穴から楠川まで約20分(途中ワタスゲ湿原)
    • ビジターセンターから楠川まで約50分
  • 楠川から浮島湿原まで約25分
  • 浮島湿原からモウセン池まで約30分
  • モウセン池から展望湿原まで約20分
    • ビジターセンターから展望湿原まで約125分

ミズバショウ湿原

栂池自然園

 園内入ってすぐの所は「ミズバショウ湿原」と呼ばれる場所。幅の広いバリアフリー木道が整備されており、なんと車椅子で散策することもできます。(ここが整備されているということはロープウェー等も大丈夫なはず。)体力に自信がないけど、ミズバショウを見たいという人はここだけ散策するのもおすすめ。

栂池自然園

 ミズバショウ湿原はぐるっと1周できるように木道が整備されています。時期になればたくさんのミズバショウが咲くはず。

栂池自然園

 園内マップに「生息しているイワナが見えます」と書いてあったので「またまたーそんなわけ……」と思いつつ、川の中をじっくりのぞき込んだらイワナいたー!

風穴

栂池自然園

 今回は先を目指すので、ミズバショウ湿原を越えて木道を進んでいきます。ちなみに木道はどこも右側通行が基本らしいです。この時は山に詳しくなかったのでわからず……登山・トレッキングではなく、普通に観光で来ているライトな感じの人も多いので、その辺はけっこうゆるい感じでした。

栂池自然園

 振り返るとこんな風景が。園内マップに「晩秋には白い幹のダケカンバと緑の草木のコントラストが美しい」と書かれてましたが、まさにその時期。紅葉の時期はもう過ぎてましたがこれはこれで。

栂池自然園

 岩の間から冷たい風が吹き出す、天然クーラーこと「風穴」。ここは木の階段になっています。

ワタスゲ湿原

栂池自然園

 「ワタスゲ湿原」の手前に休憩スポットがあります。休憩スポットの雰囲気はどこもこんな感じ。

栂池自然園

 「ワタスゲ湿原」周辺。7月下旬〜8月上旬にかけてワタスゲの穂やニッコウキスゲのお花畑が見られるそうです。

栂池自然園

 帰りに振り返って撮った写真。行きは曇っていて見えませんでしたが、晴れていると遠くの山も見えて景色が良い!

楠川付近

栂池自然園

 木道を歩いて行くと園内を流れる川、楠川(くすかわ)に出ます。

栂池自然園

 楠川近くにはトイレもあり。

栂池自然園

 河原の石に座れることもあり、休憩や食事をする人で賑わっていました。ここをゴール地点にして折り返す人も多いです。

栂池自然園

 園内中のほぼ真ん中である楠川あたりまでは高低差もほとんどなく、気軽に歩いていくことのできるエリアです。ここから先は登りになるので「装備は大丈夫ですか?」的な看板が設置されています。
 今回は行けるところまでいってみよう! 疲れたら途中で帰ってこよう! という気持ちで歩いてみました。

楠川の先

栂池自然園

 石積みの階段、木道、木で組まれた階段が交互に出てくる感じで、一気に標高が上がります。ちょっとした登山。

銀命水付近

栂池自然園

 さすがに装備がしっかりした人が多いです。だけど僕らは普通のスニーカーにフリース。一応リュックで登山感を出すことに成功。

栂池自然園

 銀命水を越え、ちょっと登ったところは自然園全体を見渡せるポイント。遠くに見える建物は栂池ヒュッテ等々。あんなところから歩いてきたのかーとちょっと感動。普段の生活で自分が歩いてきた道、そしてこれから歩く道を眺める機会ってあんまりないなーと。

モウセン池

栂池自然園

 ちょっと広めの休憩スポットだったのでここで休憩することにしました。

栂池自然園

 膨らんだパンで標高の高さを感じることができます。

 普段運動をしない&登山のペースがわからない自分はここまでかなーりきつかったのですが、ここまでこれたら自然園内最高地点の展望湿原まで行きたい! というわけでがんばってみることにしました!

展望湿原まで

栂池自然園

 ここからも上り坂が続きます。でも道、景色ともに変化に富んでいるので、飽きずに楽しみながら歩くことができます。

栂池自然園

 途中、雲も晴れてきてきれいな風景が!

展望湿原

栂池自然園

 ついに園内最高地点「展望湿原」に到着!

栂池自然園

 白馬大雪渓・北アルプスを間近に望める絶景スポットなのですが、雲? ガス? がかかっててなにも見えなーい! と思っていたら。

栂池自然園

 前からぶわーっと冷たい風が!

栂池自然園

 山の姿が見えました! 雲が切れた時の展望台にいる人達の一体感が面白い。ここまで歩いてきた人だけが見られる景色です。

 ちなみに標高が高いため日差しがとても強いです。また、太陽が出ていると暑いくらいになりますが、雲がかかると急に寒くなります。ここまで来るつもりなら帽子と羽織るものはあった方が良いです。なにより、あんまり軽装だと周りから浮きます。体力を使うので、飲み物やおやつ・軽食も持参しておきましょう。

栂池自然園

 休憩をしつつ、風景も満喫したら戻ります。

帰り道

栂池自然園

 帰り道は下りなので楽々。あんなに苦労したのにこんなに簡単に下れるのかー! とびっくり。本当にあっという間でした。

栂池自然園

 たぶんワタスゲの穂。枯れてはいるものの、なんとか姿を保っているものもありました。

スタンプもゲット

栂池自然園

 スタンプはやっぱりミズバショウの風景。今度はミズバショウの時期に来たい!

栂池高原に行くときの服装と装備

栂池自然園
自然園の最奥、展望湿原での皆さんの様子。登山らしい服装をした人ばかりになります。

 ※紅葉の時期の天気の良い日を想定して書いています。悪天候だともっと気温が下がり、服装も変わってくるので注意してください。天気が心配な時は無理をしないでくださいね。

ミズバショウ湿原あたりしか行かない場合の服装と装備

 自然園の手前の方、ミズバショウ湿原あたりまでなら普段着で大丈夫です。でも標高が高く、気温が低いので1枚羽織って行くなど少し厚着をして行くのがおすすめです。

楠川あたりまで行く場合の服装と装備

 自然園の中間地点、楠川あたりまでは片道約50分。往復だと2時間程度歩くので、帽子、履き慣れたスニーカー、リュックか斜めがけのできるバッグなど歩きやすさを重視した格好が良いです。服装は1枚羽織って行き、歩いて暑くなったら脱げるものが便利。ペットボトルでいいので飲み物も持って行きましょう。お菓子などがあると休憩時に元気になれます。

展望湿原まで行く場合の服装と装備

 展望湿原まで行くと片道125分、往復だと3時間以上かかるので、帽子、リュック、履き慣れたスニーカー、ウィンドブレーカーなどのもう一枚羽織るもの、飲み物、お菓子や手軽に食べられるもの(行動食)といった感じの軽い登山の装備で行った方が良いです。持っているなら登山靴のほうが楽に登れます。すぐに戻れない距離になるので天候の変化に注意して下さい。

そんな感じの栂池自然園

予想以上に良かった!

栂池パノラマウェイ

 ロープウェイで標高を稼ぎ、それほど歩かなくても高山のいいとこ取りができちゃうのがなによりも良かったです! 今回は紅葉の時期にはちょっと遅かったのですが、それでも大満足。登山初心者にもおすすめです! これが噂に聞く山ガールか! という人もけっこういました。

そして登山に目覚める

鋸山
鋸山から守門岳を望む。

 そんなわけで栂池の散策がきっかけとなり、なんだか登山に目覚めてしまいました。人間、なにがどうなるかわからないです。そんな感じで栂池はおすすめ! 今度は紅葉真っ盛りの時期かミズバショウの時期に行きたい! もしくは山小屋に泊まってみたい!

トレッキングアイテムはレンタルもおすすめ!

栂池や白馬に一泊もおすすめ!

 今回は前日に白馬に一泊、2日目朝から栂池高原に行って一日漫喫してきました! 1泊して、もしくは二泊三日でゆっくり行くのがおすすめです! お得なプランもみつかります。

参考

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