※弊社記事はたぶんにPRが含まれますので
話半分で受け取ってください。

新潟県立歴史博物館 2015 開館15周年記念特別展「北前船展」の内覧会に行ってきた

新潟県立歴史博物館 - 北前船展

 新潟県立歴史博物館で7月25日(土)から9月6日(日)まで開催される夏の企画展「北前船展」の内覧会に行って参りました。開館15周年かー。

 それでは恒例のテープカッターズです。

新潟県立歴史博物館 - 北前船展

 左から

  • 新潟県立歴史博物館 館長 矢澤健一
  • 新潟県県民生活環境部 部長 丸山由明
  • 出雲崎町教育委員会 教育長 佐藤亨
  • 新潟日報社 長岡支社長 渡辺雅明
  • 新潟県立歴史博物館友の会 会長 鈴木重壱 (敬称略)
となっております。

新潟県立歴史博物館 - 北前船展

 ハイ、カットー。

新潟県立歴史博物館 - 北前船展

 開門ー。

ありそうでない、ちょっとある北前船

新潟県立歴史博物館 - 北前船展

 企画展のタイトルになっている「北前船」ですが、実は「北前船」という形式の船は存在しません。多くの人が「北前船」と言う名前で思い浮かべる船は「弁財船(べざいせん)」という形式の船ですし、多くの人が「北前船」だと思っている西回り航路の船は、当時は「バイ船」とか「廻船(かいせん)」とか呼ばれていたようです。

 「え。じゃあ、『北前船』ってなんなの」と思った人は、是非、歴博へ。

新潟県立歴史博物館 - 北前船展
 昭和61(1986)年に行われた「北前船で当時の航路を走ってみた」という内容のイベントのポスター。復元された「辰悦丸」はそもそも北前船じゃないし、復元も正確じゃないなど、多くの問題をはらんでおり、専門家の間ではすこぶる評判の悪いらしいです。しかし、その反面、マスコミに大きく取り上げられたことで「北前船」という存在が広く知られることになったという側面もあり、一概に悪いとも言えない評価の難しいイベント。

 「北前船」はモノを運ぶだけの海運業者ではなく、運んだものの売買差益で利益をあげる、言ってみれば貿易商でした。たとえば、北海道でニシンを買い付け、大阪を初めとする近畿地方でそれを売って利益を出す、というような感じです。

新潟県立歴史博物館 - 北前船展

 企画展では、当時、北前船によって運ばれた主要なものが紹介されています。運ばれていたもののつながりや時代背景などが分かるとおもしろいかも。

 今回は展示品のほとんどが絵や文書なので、お子様にはちょっと難易度高めかな、と言う感じです。でも、クイズラリーをこなせばプレゼントがもらえるぞ。あと、夏休みの自由研究にも使えるかも。

もう一度、宿根木に行きたくなった

新潟県立歴史博物館 - 北前船展
北前船乗りが持っていたお守りの数々。助けてくれれば神でも仏でもなんでもいいと言わんばかりのチャンプルぶりがこの仕事のハードさを物語ります。

 そういえば、何年か前に宿根木に行って、その時に小木の復元された北前船(千石船)も見てきていたのでした。宿根木にあった花崗岩製の白い船つなぎ石もよく覚えてます。黒い海岸沿いにぽつぽつと白いつなぎ石が立っている景色はなんだか不自然だったので…… たぶん、昔の写真を漁ればそのときの写真が出てくる気がする。でも、写真を探すより、また行ってくる方が早いような気もする。

 今回の企画展は新潟・兵庫連携企画展となっており、兵庫では兵庫県立博物館で9月19日(土)から11月3日(火・祝)まで企画展が開催される予定です。

参考

関連する記事