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群馬県民なら暗唱上等!「上毛かるた」を買ってみた

上毛かるた

 群馬県には「上毛かるた」といういろはかるたがあることを御存知でしょうか……

 「上毛かるた」。それは群馬県の歴史や産業、観光などが詠まれているいろはかるたです。その歴史は古く、発行されたのは戦後間もない1947年。それから60年以上経った今も読札の内容は変わっていません(「ち」の札を除く)。
 幼稚園や小学校でも普通に「上毛かるた」が取り入れられているため、群馬で生まれ育った人ならば暗唱出来るのが普通です。「太田金山子育て呑竜(おおたかなやま こそだてどんりゅう)」が一体何なのか分からないまま、しかし、暗唱は出来るという、まさに群馬県民のコーラン。

 このため、他県から群馬に転校してきて上毛かるたの洗礼を受けたという人も少なくないのではないかと思います。かくいうワタシもその洗礼を受けた人間でね。これから群馬に転校する予定があるキミは、九九よりもまず、上毛かるたを暗唱出来るようにしておくんだ!

群馬の縮図「上毛かるた」

上毛かるた

 上毛かるたは「い」と「ら」が一番上に来るようになっています。この2枚が一番上にあるのには意味があり、札の順番も「い」と「ら」が並ぶように入れ替えられています。また、読札が赤いのはこの2枚のみです。

 この2枚が赤札である理由について、「『上毛かるた』で見つける群馬のすがた」という本には、

  • 戦後荒廃した日本が元気を取り戻すための活力を群馬から発進したいという思いを「い」に込め、赤札にした。
  • GHQの指令により読み込めなかった小栗上野介忠昌、高山彦九郎、国定忠治といった人物にいつか光を当てたいという願いの強さを群馬の雷と空っ風という気象現象を表す「ら」に込め、赤札にした。
というようなことが書かれているのですが、わかるようなわからないような……オレが群馬県民ではないからだろうか……

上毛かるた
「つる舞う形の群馬県」の取札。同点になった場合は、この「つ」の札を持っていた方が勝ちとなります。

 札は53mm x 67mmの手のひらサイズ。パッケージ、および絵札のデザインは1968年に刷新されて以後、現在に至るまで同じものが使用されています。

上毛かるた

 全44枚の取札をいろは順に並べてみました。「世のちり洗う四万温泉」の札を躊躇なく取ることが出来るようになったら大人。

上毛かるた

 読札は裏面に説明書きがあります。あの頃はよく分からなかった内容も今読むと「なるほど」と思えます。

上毛かるた

 上毛かるたの中で唯一内容が変わる「ち」の札。その時代の群馬県人口に合わせて数字が以下のように変わってきています。

  • 1947年 百六十萬
  • 1973年 百七十万
  • 1977年 百八十万
  • 1985年 百九十万
  • 1993年 二百万
 「ち」と聞かれて「力あわせる百九十万」と思わず答える自称20代はたぶんサバ呼んでるぞ! 気を付けろ!

上毛かるた

 世界遺産入りした「富岡製糸」もちゃんと読み込まれています。

一緒に手に入れたい副読本

上毛かるた

 上毛かるたと一緒に販売されていたので、ついでに購入しました。発行元はなんと群馬県。まさにオフィシャル上毛かるたガイドです。

上毛かるた

 札1枚につき見開きを使って詳細に解説してあります。フルカラー96ページというボリュームで、362円(税別)という驚きの低価格。漢字にはすべてふりがなが振られているので、小学生でも読めます。また、県外人だと意外に分からない地名や著名人の読みを知ることも出来ます。

一家にひとつ、上毛かるた

上毛かるた

 「つる舞う形の群馬県」や「ねぎとこんにゃく下仁田名産」など、上毛かるたがそのまま観光の文句にもなっていたりするので、上毛かるたを知らなくてもその文句を耳にしたことがある人は意外と多いのではないでしょうか。
 これ以上削る要素もないくらいシンプルにまとめられた七五調の読み言葉は、一度聞いただけで印象に残り、ちょっと口に出してしまいたくなる魅力があります。

 「上毛かるた」は群馬県内の書店で購入出来ます(全国の書店で取り寄せてもらうことも出来るようです)。価格は762円(税別)。群馬に出かけた際は、是非、おみやげに「上毛かるた」をお買い求めください。

参考

上毛かるた

  • メーカー:群馬県
  • カテゴリ:単行本

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