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新潟県立歴史博物館 2013 夏期企画展「弥生時代のにいがた」に行ってみた

弥生時代のにいがた

 縄文火焔土器が有名すぎて「え、新潟って弥生時代あったの?」と思う人も少なくないかもしれませんが、今回の企画展はそんな縄文時代に比べると影の薄い新潟の弥生時代がテーマです。会期は7月27日(土)から9月8日(日)まで。

弥生時代のにいがた
テープカッターズの皆さん。左から、
  • 新潟県立歴史博物館 館長 中島太郎
  • 新潟日報社 長岡支社長 佐藤明
  • 新潟県県民生活・環境部 副部長 池田紀夫
  • 新発田市長 二階堂馨
  • 新潟県立歴史博物館 友の会 会長 鈴木重壱
  • NST 長岡支社長 小林淳
(以上、敬称略)となっています。

 縄文時代と弥生時代の違いはズバリ! 稲作をしているか否かという点にあるそうです。稲作が始まった時期は日本の中でも地域によって差があるため、弥生時代がスタートした時期は日本国内でもまちまちということになります。
 なんなら、北海道は稲作があまり普及しなかったため、弥生時代の代わりに続縄文時代という、悪名シリーズみたいなネーミングの時代があったりします。

 また、同じ弥生時代でも形成された文化に地域差があります。東北地方はわりと縄文文化を色濃く残した弥生時代であったのに対し、西の方では学校の教科書に出てくるような弥生時代。そして、新潟はその両方の影響を受けたハイブリッドな弥生時代だったようです。

弥生時代のにいがた
縁がギザギザしてるのが特徴の天王山式土器。福島県白河市天皇山遺跡で発見されたことに由来しています。
弥生時代のにいがた
弥生時代にはガラスの装飾品が登場します。九州では濃い青、近畿では淡青色のガラス玉が多く、新潟県内では淡青色のものが多く見つかっています。
弥生時代のにいがた
稲作が普及しなかった北海道を中心に使用されていた続縄文土器。
弥生時代のにいがた
柏崎で発見された下大隈式土器。下大隈式土器は九州で作られていた土器です。この土器は弥生時代の人々の間に広く交流があったことを物語ります。

 教科書の中だと、弥生時代になったのを機に髭もじゃで彫りの深い縄文人がLOHASに目覚め、毛皮から植物性繊維の服に着替えて、火焔土器をシンプルモダンな弥生土器に持ち替え、ついでに顔もナチュラル系の平たい顔になってたりしますが、実際はもっとゆるやかに溶け合うような変化だったようです。

 てか、こう地域によって差があると、弥生時代ってなんだよって感じになりますね。「時代」で縛るのはちょっと無理があるんじゃね? という気すらしてきます。

弥生時代のにいがた
琴と土製の笛は弥生時代の楽器として知られていて、特に琴は数が多いそうです。
弥生時代のにいがた
弥生時代のコスプレも出来ます(?)

博物館で自由研究

 歴博では研究員による自由研究の相談も受け付けています。日本史や考古学、民俗学分野の自由研究で疑問が出たときは相談してみると良いかも。相談受付日は8/8-8/10、8/22-8/24。定員は1日10名。相談には事前申し込みが必要となっています。

 また、歴博では他の博物館(主に歴史博物館や民俗博物館)で行われた企画展目録なども閲覧できます。自由研究の参考になるのはもちろんのこと、目的なく目録を眺めるだけでもなかなかおもしろいですよ。

問い合わせ先

経営企画課・交流普及担当

参考

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