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佐渡に設置された世界初らしい「キャパシタ型LED街路灯」ってなに?

 エコアイランド(笑)佐渡に設置される「キャパシタ型LED街路灯」。これが設置されるのは何でも世界初らしいのですが、ところで、「キャパシタ型LED街路灯」ってなにデスカ。

県では、県内における新エネルギー関連産業の振興を図るため、日本ケミコン株式会社の「キャパシタ型LED街路灯」の開発を支援してきましたが、このたび、世界初の製品化に成功しエコアイランド佐渡に設置しました。
新潟県:世界初の「キャパシタ型LED街路灯」をエコアイランド佐渡に設置するにあたりしゅん工セレモニーを行います。

 これは日本ケミコン株式会社、スタンレー電気株式会社、株式会社タムラ製 作所の3社による共同開発事業を財団法人にいがた産業創造機構が支援をした関係で設置されるようです。

 さて、上記のページに書いてある「キャパシタ型LED街路灯」の特徴は以下の通り。

  1. 世界初の寒冷地等厳しい気候でも充放電できる大容量キャパシタとLEDの組合せ
  2. 商用電源を必要としない完全独立型かつ10年間メンテナンスフリー
  3. 二酸化炭素排出量を最小限に抑える高い環境親和性
  4. 朱鷺をモチーフにした有名建築家榎本弘之氏によるデザイン

 「キャパシタ型LED街路灯」というのは、キャパシタの形をしたLEDがあるわけではなく(キャパシタの形ってなんだ)、大容量キャパシタとLEDを組み合わせたと言うことなのですね。大容量キャパシタ+LED。

てか、キャパシタって何。

 「キャパシタ」とは、コンデンサのことです。物理でも出てくるあの電気を溜めることの出来るコンデンサ。英語圏ではコンデンサのことをキャパシタと言うそうで、日本でもこの呼び方をするようになっているんだとか。何かややこしい。

なお、英語圏でコンデンサ (condenser) と言った場合、もっぱら冷凍機などの凝縮器(熱媒体凝縮用の熱交換器)のことを指す。決して通用しないことはないが、一般には capacitor(キャパシタ)と言い、日本でもこの呼び方が普及しつつある。
コンデンサ – Wikipedia

 キャパシタは容量が極めて小さいため、電源としてはあまり利用されません。電源には2次電池(いわゆる充電池)を利用するのが普通です。しかし、最近、大容量のキャパシタが出てきているそうで、2次電池の代わりに使用されることも増えている模様。
 2次電池ではなくキャパシタを利用するメリットは以下の通りです。

  1. パワー密度が高い
  2. 充電回数が多い
  3. 温度特性が良い
  4. 低い電圧の充電が可能

 「パワー密度が高い」と言うのがイマイチピンと来ないのですが、説明を読んだ限りでは、短時間で高出力を放出出来る、というような事と思われます。
 これを見ると「充電池」としては2次電池よりもキャパシタの方がより適している感じがします。

 さて、そこで元の「大容量キャパシタ型LED街路灯」に話を戻しますが、「商用電源を必要としない完全独立型」と言っていることとデザイン画から考えて、太陽電池で電源をとるつもりのようです。あるいは風力発電との合わせ技かもしれませんが、いずれにしても、低電圧でも充電が可能な大容量キャパシタならば、日照時間が少ない(ついでに冬が寒い)新潟でも威力を発揮出来るかもしれません。

 この「キャパシタ型LED街路灯」は、佐渡市のトキ交流会館に設置されます。3/30(火)の15:30から竣工セレモニーも行われる予定です。

竣工セレモニー

日時平成22(2010)年3月30日(火) 15:30-
場所トキ交流会館
新潟県佐渡市新穂潟上1101番地

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