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のっぺ汁について

 新潟を代表する料理と言えば「のっぺ汁」。桃太郎電鉄でも新潟には「のっぺい汁屋」が並んでいた記憶が。。 そんなのっぺについて詳しく。

 のっぺは「のっぺい」や「のっぺい汁」とも呼ばれる新潟の郷土料理です。いろいろな具材を大鍋で煮込み、主に醤油で味つけされます。
 のっぺを漢字で書く場合、「濃餅」「能平」の字を当てると言われています。

 山陰ののっぺい汁がとろみを片栗粉でつけるのに対して、新潟ののっぺ汁はサトイモのぬめりでとろみをつけるのが特徴。ただし、地域によってはくずでとろみをつけるところもあります。

 材料は大根、ニンジン、こんにゃくなど。地域、家庭によって入れる具材はさまざまで、その他にごぼうやカマボコ、たけのこ、ぎんなん、れんこん、麩、鶏肉、トトマメ(いくら)、鮭なども使われます。
 のっぺは、味を濃くした煮物風のものもあれば、汁もの風のものもあります。

 冷たくして食べる新潟など下越地方では、具はやや小さめの薄切り、温め直す中越地方では煮くずれしないように大きめに切ると言われています。
 また、普段の祝い事では材料を短冊切りにし、不祝儀には乱切りまたは三角切りしたり、油揚げを入れるなど、材料の切り方や入れる具材も変わる地域もあるそうです。

参考

  • 石毛直道他. “新潟 のっぺい汁”. 日本の郷土料理6 北陸. 株式会社ぎょうせい, 1986, p. 58-59. (ISBN 4-324-00276-2)
  • 石毛直道他. “新潟”. 日本の郷土料理6 北陸.株式会社ぎょうせい, 1986, p. 25-27. (ISBN 4-324-00276-2)
  • 佐藤国雄. “のっぺ”. 食は越後にあり 新潟のおいしい風景. 恒文社, 2000, p. 14-15. (ISBN 4-7704-1015-8)
  • 「日本の食生活全集 新潟」編集委員会. “Ⅲ季節素材の利用法 1野菜、山菜、きのこ”. 聞き書 新潟の食事. 社団法人 農山漁村文化協会, 1985, p. 43-47. (ISBN4-540-85025-3)

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