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タヌキ等の野生動物に噛まれた時の対処法

悠久山桜まつり2015

 その昔、タヌキに噛まれて病院へ行くという希有な経験をしたことがあります。

 もう10年以上前の話となりますが、信濃川河畔でタヌキに噛まれるという経験をしました。噛まれた時の様子や病院での処置・治療等、野生生物に噛まれちゃったけどどうすればいい!? という時に参考にして頂ければと思います。登山やキャンプ等で噛まれることがあるかもしれません!(普通そんなに噛まれないとは思いますが!)

野生動物に噛まれた時の対処法

 先に大事なポイントをまとめました!

  1. 噛まれた場所を水道水(清潔な水)でよく洗う
  2. できたら消毒をする:色の付かない消毒液を使うこと
  3. 小さい傷でもすぐ病院へ行く!

 野生生物は様々な雑菌を持っているため非常に危険です。どんなに小さな傷であってもお医者さんはしっかり診てくれます。化膿してから、熱が出てからだと治療がより大変になります。噛まれたら流水で傷口をよく洗い、すぐに医者・病院へ行きましょう!

タヌキに噛まれた時の私の様子

信濃川河畔でタヌキに遭遇

 自動車学校の空き時間にふらりーと信濃川の土手をお散歩。なんかいるぞ! と見つけたのがタヌキでした。人慣れしているようで(餌付けされていたのかも?)逃げる気配は全くなし。むしろ近付いてくる! その様子にはしゃいだ私は無謀にもタヌキに接近するという愚行を犯します。野生を舐めきっている過去の自分を叱りたい。

 その結果、しゃがんだ時に右手の人差し指をパクンと噛まれてしまいました。美味しそうなウィンナーに見えたのかもしれない。

傷口の様子

 すぐに手を引っ込めたので、本当に軽く歯に当たっただけ。でもさすがは野生動物の鋭い歯、5mmほどの切り傷が2ヶ所できていました。さっくりと切れたので出血も有り。

応急処置

 これはまずいと思い、流水で傷口をよく洗浄。その後消毒。この対処は非常に良かったようです。噛まれたらまずは流水でよく洗浄!

翌日、体調が悪くなる

 血も止まったので絆創膏を貼って過ごしていましたが、「タヌキは狂犬病ウィルスを持っている可能性がある」ということを聞き、どんどん不安に……傷のせいなのか、はたまた不安感からなのか体調不良に。噛まれた所も心配というわけで病院へ行くことにしました。この時はもう夕方だったので救急外来へ。

病院での治療

 病院にてお決まりの検温をしてみると、なんと37度6分と発熱していることが判明。その日はちょっと風邪気味のような感じもあったのですが、熱があるのはやはりよろしくないとのこと。夜間の救急外来だったため、担当の先生は(あまり慣れていない様子の)研修医的な方。念のためと、いろいろと盛り込んで最善を尽くしてくれた感じでした。

 病院での流れ・診断は以下のような感じ。

  • 傷口を確認。腫れありの診断。
  • 熱が出ているので血液検査と尿検査で炎症があるかを確認
  • 検査結果が出るまでの時間に抗生物質を点滴
  • 点滴後、筋肉注射(化膿止め?)を注射
  • 麻酔をし、傷口を少し切って(開いて)雑菌がないかを確認・消毒

 そんな感じでフルコースの治療となりましたー。点滴と筋肉注射が終わった時に「あの、傷口の消毒とかは……」と聞いたら別の先生が登場。ドラマでしか聞かないような「オペします!」という突然の宣告に震えました。そして麻酔が痛かったです……

 ちなみに筋肉注射はお尻と腕で選ばせてもらえたので腕にしました。でもお尻の方が痛くなかったんじゃないかと今気付いた。

薬・その後の通院

 診察終了後、「では抗生物質の点滴をするので、明日から朝晩2回通院して下さい」というまさかのハードスケジュールを提示され、それはちょっと難しいですと伝えたところ1日3回の投薬(服薬)となりました。

 その後もう一度通院。傷口からは黄色ブドウ球菌と大腸菌、それともうひとつ(失念)の計3種類の菌が検出されたと知らされました。タヌキは雑菌をいっぱい持ってますね。

傷跡

 縫合もなかったため、現在は傷跡は全くわかりません。よーく見ればなんとなーくわかる程度。きれいに治ってよかったです。

野生動物に噛まれることの危険性

悠久山桜まつり2015
これはアライグマ。鼻筋が黒く、耳のフチが白いのがアライグマ。「悠久山小動物園」で撮影。

 病院に行って言われたのはやはりタヌキをはじめとした野生生物(アライグマ、ハクビシン、イタチ、ネズミ等々)に噛まれることの危険性。タヌキは雑食・肉食だから様々な菌を持っていること、そして破傷風になる可能性があるのが一番怖いと言われました。狂犬病ウィルスは日本ではほぼ撲滅されているはずですが、それはイヌのことであって野生のタヌキは含まれていないわけで。なんにせよ野生動物に噛まれるというのはとても危ないことだと注意されました。

 それと病院にいくまで「こんなに小さい傷で病院に行って笑われないかな」と心配していたのですが、野生のタヌキと言った途端に深刻な感じですぐ対応してもらえました。大ごとになってしまったというのが正直な感想でしたけども……どんなに小さい傷でも、噛まれたら迷わずすぐに病院へ!

 あと最近知人から野良猫にちょっと噛まれたらものすごく腫れたという話を聞きました。野生の動物と同じく、野良猫もいろいろなものを食べたり、触ったりしている可能性大。野良犬はもちろんですが、野良猫にも注意が必要です。

そんな感じ

悠久山桜まつり2015
これはタヌキ。鼻筋は黒くなく、耳のフチが黒いのがタヌキ。同じく「悠久山小動物園」で撮影。

さすがにタヌキに噛まれる人は少ないらしい

 病院へ行き、お医者さん、看護師の方に何回も聞かれたこと。それは「タヌキに噛まれたって、どこで!?」。
 ですよねぇー……夜中に歩いているタヌキはよく見かけますが、そんなに近くで見ることないですもんねぇー。自分でも普通にタヌキに出会えたことにビックリですもん……「あ、蔵王橋近くにいたんですよー」と何回も話しました。

 そしてきわめつけ。検査結果を聞きに病院に行った時のこと。看護師さんに

 「タヌキの人ですよね?」

 と言われました。たぶん病院ではちょっとした有名人だったに違いない。

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  • メーカー:ユノックス
  • カテゴリ:ホーム&キッチン

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