※弊社記事はたぶんにPRが含まれますので
話半分で受け取ってください。

マフラーからステップアップ!スヌードの作り方 – 第2回 別鎖による作り目

作り目

 スヌードを作るシリーズの第2回。今回は別鎖による作り目の作り方を習得します。

 スヌードを作るには編み始めと編み終わりをはいで(つないで)輪にする必要があります。そして、はぎ方によっては編み地の編み始めと編み終わりの両方に作り目がある状態にする必要がある場合があります。

スヌードの作り方
編み地の両端に作り目(編み地の端の小さな輪)がある状態。

 編み終わりの方は普通に編めば作り目がある状態になるのでとくに問題はありません。一方、編み始めの方は、普通に作り目の作り方だと目が止まった状態になるので、作り目が出来ません。

 そこで、編み地とは別に「別鎖」を編み、そこから目を拾って編み始めます。最後に別鎖をほどけば編み始めの部分に作り目が残る、という寸法だ。

別鎖を編む

 まずは別鎖を編みます。別鎖は普通に鎖編みをするだけです。

別鎖の作り目
別鎖の作り目

 毛糸を薬指と小指の間に通し、人差し指に引っかけ、親指と中指で押さえます。
 毛糸の端を親指と中指で押さえる以外はフランス式の糸の持ち方と同じです。

別鎖の作り目

かぎ針で糸を拾っていきます。まずは糸の向こう側にかぎ針を持っていきます。

別鎖の作り目

 かぎ針で糸を右側に引っ張ります。

別鎖の作り目

 そこからかぎ針の先を下から向こう側にすくいあげるように動かします。これで毛糸がかぎ針に絡んだ状態になります。
 もしくは、糸を軸として、かぎ針を反時計回りに回すように動かしても同じようになります。

別鎖の作り目

 輪の下にある糸が交差している部分を親指と中指で押さえます。

別鎖の作り目

 ここまでが第一段階。

別鎖の作り目

 棒針を毛糸に対して反時計回りに動かして毛糸を絡めます。棒針の表編みで糸をとる時と同じです。

別鎖の作り目

 とった糸を輪から引き抜きます。

別鎖の作り目

 きゅっと引き締めて最初の鎖編みが完了。これで作り目の端になります。

別鎖の作り目

 あとは必要な目の数分、鎖編みを繰り返します。この部分はキチキチに編むと目が拾いにくくなるので、ちょっとゆるめに編むと良いです。

別鎖の作り目

 必要な目を作ったら、最後にもうひと編みします。

別鎖の作り目

 最後に毛糸を切って、軽く引き締めます。(後でほどくのであんまり強く引き締めないように注意。)

別鎖の作り目

 これで別鎖の完成です。

 最初と最後の鎖編みは目としてはカウントしないので、必要な目+2回の鎖編みをするということになります。例えば、作り目が10個必要なら12回鎖編みをします。
 まあ、よく分からなければ、ちょっと多めに作り目を作っておけば良いです。

別鎖の裏山をひろう

 別鎖の裏山に編み地の毛糸を通していきます。

鎖編みの作り目
針が刺さっているところが「裏山」。

 鎖編みは2本の糸が互い違いになっている面(表面)と、輪とそれを繫ぐ糸が連なっているように見える面(裏面)があります。「裏山」は裏面にある、輪を繫いでいるように見える糸の部分(山のように盛り上がっている部分)のことをいいます。

別鎖の作り目

 別鎖の編み始めの方にある裏山に編み棒を通します。

別鎖の作り目

 編み棒の向こう側に編み地用の毛糸(ここでは白の毛糸)を当てます。

別鎖の作り目
別鎖の作り目

 編み棒で編み地の糸をすくい取って、別鎖の裏山に通します。基本的に表編みの糸の取り方と同じです。

別鎖の作り目

 残りの目も同様に拾っていきます。

別鎖の作り目

 これで最初の作り目が完成です。あとは普通にガーター編みなりゴム編みなりをしていけばおkです。

次回は別鎖のほどき方

 編み地が編み上がったら、別鎖をほどいて作り目を拾わなければなりません。というわけで次回は別鎖のほどき方です。それほど難しくはないものの、ちょっとややこしいかもです。また、失敗すると全てが台無しになりかねない重要なポイントでもあるので、慎重にやっていきましょい。

関連する記事