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あのあこがれのMossのテントはどこにいった?

Date 2013/03/21 20:15  Modified date 2013/05/07 Author Yutaka  Tags アウトドア デザイン

 ふと思い立ってMossのテントをググってみたところ、Mossテントのサイトがなくなっていました。え。Mossってなくなったの?

BE-PAL2000年10月号
2000年のBE-PAL10月号より。後期のMossはつり下げ式が登場して設営がしやすくなったり価格が下がったりしたようですが、自分にとってのMossは、やはりスリーブ式の曲線美だったりします。

 先日、「よつばと!」を読んでいたら、11巻でほのめかされていたキャンプ回が掲載されていました。
 「よつばと!」は実在の商品やブランドが登場するので、それを探したりするのも楽しかったりします。そういえば、以前、よつばと父ちゃんが食べたピザをピザーラで注文してみたこともありました。うまあじ。

もきまの会
icoro : 「よつばと!」11巻に出てきたピザと同じものを頼んでみた

 そして、キャンプ回。アウトドア系インドア派を自称するicoroとしては、そこに出て来るアウトドア用品のブランドが気になったりもするわけです。
 あの焚き火台はスノピークですねわかります。タープがmont-bellということは、テントはムーンライト? ジャンボがルノー載っちゃうくらいだから、Mossあたり出してくるかと思ってますた。

そういえばMossを見ない気がする

 てか、そういえば、最近、Mossのテントを見ない気がする。などと思って、ググったら驚愕の事実が。え、今ってMossのテントないんですか。

 自分のアウトドアブランド知識は90年代でアップデートが停止しているので、この10年でなにが起きていても不思議じゃないんですけど、まさかMossがなくなってるとは。Moss Tentsのドメイン(http://www.mosstents.com/)もfor saleになってました。

Mossとは

 Moss(モス)はBill Moss(ビル・モス)が1976年に創設したテントのブランドです。現在、テントと言えばドーム型が一般的ですが、このドーム型テントを世界で初めて作ったのがこのBill Mossでした。
 それだけでなく、Mossのテントはとても芸術的。どれくらい芸術的かというと、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久収蔵品になるくらい芸術的。それもそのはずで、Bill Mossはそもそも芸術家だったりします。

MoMA | The Collection | Charles William Moss. Star Gazer II Tent. 1982
MoMAに収蔵されているのは「Star Gazer II」という魚座型フレームのテント。「Star Gazer(星を観察する者)」と言う名前の通り、テントの天頂部がメッシュになっており(「Vesica piscis(ベシカ・ピシス)」というらしい)、テントの中から空が見えるようになっています。が、残念ながらウェブサイトには画像はありません。
MoMA | The Collection | Charles William Moss. Star Gazer II Tent. 1982
Camp in 朝霧JAM
たぶん、Mossの「encore」。「Star Gazer」と同じく天頂部分がメッシュになっていて空が見えるようになっています。この曲線美に濡れる。
Camp in 朝霧JAM | Flickr – Photo Sharing!

 ざっと調べたところ、Mossのテント部門は1994年にREIに買収され、その後、2001年にREIからMSRに転売され、さらにMSRはCascadeに買収されてました。MSRに移った頃にMossブランドは消えてしまったようです。

MSR® Fury™ Lightweight Expedition Two-Person 4-seasonTent.
MSRで販売されているテント。魚座型フレームにStar Gazerの面影を見たり。
MSR® Fury™ Lightweight Expedition Two-Person 4-seasonTent.
Home - Moss Inc.
Mossブランドのテントはなくなってしまいましたが、Moss自体はまだ存在しています。イベントブースのデザインなんかをやってるみたいです。あのMossのロゴも健在。
Home – Moss Inc.

Mossの遺伝子

 Mossのテントはもはや伝説上の存在となりつつあり、オークションではMossのテントに数十万円の値段が付いたりする事もあるのだとか。

 では、Mossのテントは絶対的に良いのか、というと、たぶんそんなことはないと思います。機能性やコストパフォーマンスについては、20世紀で進化が止まってしまったMossのテントより、今のテントの方が良くなってると思います。どんなに良いテント買ったって、数十万にはならないしね。

 一方で、ドーム型テントというひとつのスタイルを作り上げた存在として、そして、テントというものを芸術の領域にまで引き上げた存在として、頭の片隅にでもMossの事を置いておいてもらえると、かつてMossのテントにあこがれた私などは少し救われる気がするのです。

 というお話でした。

snow peak
 Mossだと思った? 残念! スノーピークでした! スノピのテントは形だけでなくカラーリングも似てるので、かつてはよくMossと間違えてがっかりさせられたものです。しかし、Mossなき今ではこうした新しいテントにMossの遺伝子を感じ、心の内でにやにやしたりするのです。

参考

よつばと! 12 (電撃コミックス)

  • 著者/訳者:あずま きよひこ
  • 出版社:アスキー・メディアワークス ( 2013-03-09 )
  • コミック:201 ページ

モンベル(mont-bell) テント ムーンライトテント 7型 グリーン GN [6~7人用] 1122290

  • メーカー:モンベル(mont-bell)
  • カテゴリ:スポーツ用品
  • 定価:¥ 66,960

スノーピーク(snow peak) 焚火台 L ST-032R

  • メーカー:スノーピーク(snow peak)
  • カテゴリ:スポーツ用品
  • 発売日:2012-03-12
  • 定価:¥ 17,064
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