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新潟県立歴史博物館 2012 秋季企画展「古代オリエントの世界」に行ってみた

 新潟県立歴史博物館で11/11(日)まで開催されている秋季企画展「古代オリエントの世界」の内覧会にお呼ばれしたので、行って参りました。いつもありがとうございますー!

古代オリエントの世界

 某新聞にフリーライターとしてコメントが掲載された岡本です。こんにちは。内覧会でふらふらしてたら某日報の記者さんに声かけられてインタビューされました。「インタビューされるからにはちょっと良い事言わんばならん!」と力が入り、結果、焦点が曖昧でしどろもどろになったコメントをなんとなくそれぽい感じにまとめる力量はさすがだと思いますた。実は写真にもバッチリ写り込んでいます。

古代オリエントの世界

 毎度おなじみテープカッターズ。今回のテープカッターズは左から

  • 新潟県立歴史博物館 館長 中島太郎
  • NST 長岡支社長 酒井昌彦
  • 藤崎隆三
  • 古代オリエント博物館 館長 中田一郎
  • 新潟日報社 長岡支社長 佐藤明
  • 新潟県立歴史博物館友の会 会長 鈴木重壱

となっております。(敬称略)

古代オリエントの世界
開門!

古代オリエントの世界

 今回の企画展の舞台はタイトルにもあるように古代オリエント。古代オリエントの舞台は現在の中東です。エジプト、メソポタミア(現在のイラクやシリア)、ペルシア(現在のイラン)は古代オリエントに含まれます。とても「あー、なんかこんなの中学の歴史でやった覚えあるわー」という感じに苛まれます。
 日本がまだ縄文時代だった頃、オリエントではすでに青銅器や鉄器が登場していたことには驚きました。一方、土器についてはオリエントよりも日本の方が古いんだとか。土器の需要があんまり高くなかったかららしいですが、その辺細かく聞くの忘れました。

古代オリエントの世界
入ってまず最初に出て来るのが、テル・ルメイラ遺跡での出土品と再現された住居。
古代オリエントの世界
テル・ルメイラで発掘された住居型の土製品。日本で言うところの神棚的なものではないか、とのことです。国外に持ち出すことがかなり難しく、今回の企画展の中で見られる貴重な展示品の1つだそうです。
古代オリエントの世界
写真右側に移っているツボとカップは似たような色と柄をしていますが、実は保管しているところが別です。たしか、ツボは一般の方から歴博に寄進されたものだとか。同じ人に作られたもの(とは限りませんけれども)が別々のルートをたどって今歴博に並んでるのかもしれない、とか妄想すると胸熱です。
古代オリエントの世界
そして、嫌が応にも目に入ってくるハンムラビ法典碑。でかい。ヒビが入っているのは、発見されたとき3つに割れていたため。ここにあるのはルーヴル美術館で作成されたレプリカで、原品はルーヴル美術館に保管されています。てか、これが博物館ではなく美術館にあるってのもちょっと変な感じがしないでもない。
古代オリエントの世界
青で囲まれた部分には教科書でもおなじみの「目には目を」の下りが書かれています。
古代オリエントの世界
個人的にはハンムラビ法典碑を見たとき以上に「でか……」と思ったロゼッタストーン。A4サイズくらいの石版だと思ってました。。
古代オリエントの世界
初めて仏像が作られるようになったガンダーラの展示。なぜ仏像がローマ彫刻に見られるアルカイックスマイルをたたえているのか、というあたりも分かります。
古代オリエントの世界
意外とおっちゃん達に人気だったコスプレコーナー。シリアの民族衣装を着ることが出来ます。
古代オリエントの世界
自分の名前をスタンプ出来るコーナー。ここも人気でした。写真左に写っているヒエログリフとかなの対応表はオリエント博物館で販売されている人気商品。外国人観光客も買っていくらしいです。

という感じ

 今回の企画展は「ハンムラビ法典」に代表される教科書出現率の高い名前がいっぱいでした。名前は覚えてるけど、それが実際どこの何かよく分かってない系。
 古代オリエント文化としてまとめて見ると、アレとコレは同じ時期のものだったのか、とか、コレがあってソレが出てきたのか、ということがよく分かります。なぜそれが教科書に出るくらい重要なものなのか、ということも。
 そして、さらに、古代オリエント文化が日本に与えた影響も分かります。古代オリエント文化の舞台である中東って日本から遠いし、文化的にもあんまり関係がないような気がしてしまいますが、これを見ると日本の文化の源流のようなものを感じることが出来ると思います。

 「なんとか文明とか文化とかよくわかんねー」と言う人も、ハンムラビ法典目的で行ってみると良いと思うよ!

平成24年度秋季企画展「古代オリエントの世界 エジプト・メソポタミア・ペルシア」

開催期間平成24(2012)年9月22日(土)-11月11日(日)
休館日毎週月曜日(10/8は開館、10/9は休み)
観覧料一般700円 高校・大学生500円 中学生以下無料
割引過去の半券で企画展の観覧料が2割引

新潟県立歴史博物館

所在地〒940-2035 新潟県長岡市関原町1丁目字権現堂2247-2
webサイト新潟県立歴史博物館公式ホームページ

参考

古代オリエントの世界 (MUSAEA JAPONICA 8)

  • メーカー:山川出版社
  • カテゴリ:単行本

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