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話半分で受け取ってください。

新潟の怪談 – 神社の神様

 実はこの話、昨日の夜あげる予定だったのですが、なんのかんのであげそこないましたごめんなさい。昨日は終戦記念日で、この話をあげるには良いタイミングだったということに昨日の23時ころに気付いたのですが、疲れて寝てしまいました。特に反省はしていない。
 そして、ついに怪談の投稿ぐぁ! ありがとうございます! もう怖くて夜釣りに行けない。(もう10年単位で行ってないけど。)

 それでは第4談、「神社の神様」をどうぞ。

貫前神社
毎度のことながら、画像はイメージです。

 曾祖母は神様を見たことがあったという。

 それは長岡空襲の夜のことである。その夜、空襲警報が発令され、曾祖母は近所の人と一緒に近くの神社に避難した。
 多くの町の人がその神社の境内にやってきて、一様に悲愴な面持ちで座り込んでいた。曾祖母は長岡の中心から離れた郊外に住んでいたが、高台にあるその神社からも赤く染まる長岡の空が見えた。

 そんな中、曾祖母の目にひとりの老人の姿が映った。白く長いヒゲをたくわえ、白い着物をまとった老人が、いつのまにか神社の神殿に立っていたのである。老人は、神社に避難してくる人の流れとは逆に、神殿から鳥居の方へ、すーっと滑るように参道を進んでいった。そして、鳥居の辺りまでくると、ふっと消えてしまったという。

 「あれは神様だった。」

 生前、曾祖母はそう母に語ったそうだ。

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